トレーダーとしての1年目は、
金融市場での長期的な成功、
もしくは失敗の確率を決める重要な年だ。
探検と実験の時間であり、
リアルマネーで新しいアイデアをテストをする。
不快な結果が出ることもしばしばだ。
また、生涯つづく強力なスキルとテクニックのための
強固な基盤を築くときでもある。
初めてのポジションをエントリーする前に
トレードゲームの重要な側面に取り組むことによって、
学習曲線を短縮し、生存のためのオッズを向上させよう。
トレードの前に
最初のトレードをする前に十分な資金を作ろう。
米国の株式取引を例にあげると、
a)株式が25,000ドルを下回る場合
b)5日間で同じ日に4以上のポジションで出入りする場合
で口座凍結されるSECのパターンデイトレーダーの取引ルールを
クリアするために少なくとも35,000ドルが必要だ。
ゲームをする方法を学んでいくと
深刻なドローダウンの可能性があるため、
最低10,000ドルを超える金額が必要だ。
デイトレードには興味がない人もいるかもしれない。
しかし新しいポジションがすぐに悪い方向に向かい、
損切りになったりリスク許容度を超えたりして
市場から追い出されることはある。
市場アプローチ、戦略、目標、およびリスク管理手法を
説明する取引計画を立てよう。
まずはやってみた後にこの作業工程に追加し、
あなたの成長過程を反映させた詳細を追加しながら
機能しないものを除外する。
あなたの市場観測を記録し、それが進化していく計画に
どのように影響するかを記録した日誌をつけよう。
戦略、保有期間、損切り位置の変更といった
重要な情報を、思いがけない利益や損失で
妨げられることがない週末のために保存しておく。
あなたのトレードにおける優位性とは、
他の市場参加者よりも利益を生み出す手法、
観察、アプローチを意味する。
勝ち負けを経験せずにエッジ(優位性)を
構築するのは難しいが、最初の取引にエントリーする前に
旅の一歩を踏み出すことはできる。
ジャック・D・シュワッガーの
「マーケットの魔術師」を読むことから始めよう。
これは、金融市場で成功した
才気あふれる個人トレーダーたちを紹介している。
しかし彼らの手法を真似しようとしてはいけない。
なぜなら、今日のアルゴリズム主導の環境では
うまく機能しないからだ。
そのかわりに、彼らの市場アプローチと
心理状態にフォーカスを当てよう。
感情的なお荷物を流し、完全に取引計画に従うことにより、
自信が彼らの行動に浸透していくさまに注意してみてほしい。
ブル・ベアのトレンドにもまれるのではなく、
常にガイダンスとなる数字を探すのだ。
トレードの後に
エクスポージャーは株式なら100株、先物ならミニ1枚、
為替なら25,000ドル以下に制限する。
ザラ場にポジションを管理できないなら、
ストップロスを置いておこう。
リアルタイムで見ているなら、ヒットしたら
強制的に終了する数字を書き留めてもいい。
単一のマーケットで単一のポジションから始め、
取引を管理するためにどれほどの
精神的エネルギーが必要かを確認する。
ゆっくりとエクスポージャーを加えながら、
あなたの感情が増加したリスクに
対処できるかどうか常にチェックしよう。
主要インデックスや経済レポートなどの影響が
ポジションの価格にどのように影響するかにも注目だ。
夜間に活動とその結果を評価し、
状況の変化をみて損切りを調整しながら
相互作用についてメモを取る。
ポジションが低迷していたとしても、
週末のために大きな戦略調整も保存しておこう。
純粋な円(またはドル)でリスクを管理し、
その数字を口座のサイズの1/3以下に抑える。
1年目はマージン取引のことは一旦忘れよう。
これはかなりのリスク管理スキルが求められる
高度なツールであることを理解してほしい。
すべての取引と結果の詳細を記録し、
進捗状況を把握しながらパフォーマンス統計を作成する。
初年度は戦略や取引手段を頻繁に変更し、
効いているものは残し、効かないものは捨てる。
この重要な情報をキュレートする
ことばかりに気をとられないようにしよう。
それよりも各アプローチの勝率、
必要に応じてエグジットが行われたか、
損切りは正しい位置に置かれていたかに集中しよう。
コストの管理も積極的に行う。
本当に高価なチャートプログラムが必要なのか、
安価なWebアプリケーションで事足りるのか?
ブローカーがあなたの市場アプローチに合っているか?
初心者トレーダーは、新しい”趣味”に適さない
ブローカーで何年も遊んでしまうことが多い。
まとめ
1. 十分な資本を築くことができる
2. 堅実な取引計画を立てることができる
3. リスクベースの市場戦略における初めの要素を実行できる
以上が含まれる体系的なアプローチで
トレーダーとしての初年度を生き残ろう。