Think Trade, Think Life.

トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

カテゴリ: 株式

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企業価値が10億ドルを超えると評価されているテック企業のIPOは、
ちょっとしたブームのような様相を呈している。

今年、「ユニコーン」と呼ばれるこれらの企業のIPO(新規株式公開)の数は
2000年のドットコム・バブル以来最大である38に急増した。

ウォール・ストリート・ジャーナルのIPO市場ウォッチャーによると、
より弱気相場の警告サインが点灯中の2019年においてもこの数はさらに増える可能性が高い。

PwCの米国IPOサービスリーダーであるデビッド・エスリッジ氏は、次のように述べている。

「問題は、"2019年はどうなんだ"である。根性と勇気がいるが、私は困難なマーケットであっても多くの企業が株式公開に踏み切るという決定を下すと思っている。」

以下は4つの超ビッグネーム、その業界、およびその評価額だ。

個人的にはUber、Airbnb、Slackにはお世話になりっぱなしである。


2019年の巨大テック企業IPO

Uber 運輸 1,200億ドル

Airbnb サービス 310億ドル

Lyft 運輸 150億ドル

Slack ソフトウェア 70億ドル



IPOが予定されている市場ディスラプター

今年のIPO市場は、10億ドルから50億ドルの間で評価される

あまり有名でないソフトウェア会社が多数派を占めていた。

前出のデビッド氏は

「人々はこれらの話をよく知らない。なぜならこれらの会社のアプリは多くの人のスマホにインストールされている訳ではないからだ。しかしとても安定したペースがあり、これを支える強力なIPO市場があった。」と述べた。

2019年のIPO市場は、ぼくたちにもすでにおなじみの会社が名を連ねそうだ。

IPOを検討していると広く知られている名前には、
ライドシェアリングの競合企業であるウーバー(Uber Technologies Inc.)とリフト(Lyft Inc.)、
職場のコミュニケーションアプリ大手のスラック(Slack Technologies Inc.)と
サービス業界のディスラプター 、エアービーアンドビー(Airbnb)がある。

2019年が今年の記録を破ることができるかどうかは、
予想される上場の前にこの成長企業たちが
どれだけの資金を調達できるかにかかっている。

ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの見積もりによると、
Uberの市場価値は1,200億ドルにも達するという。

アプリ配車サービス業界のパイオニアは、経営陣の混乱や一連のスキャンダルなどの障害にぶつかっているが、IPOは自律走行車や自転車シェアリングなどの新しい市場への参入を助けるだろう。

Uberは主要市場でLyftとの厳しい競争にも直面している。

Uberの第3四半期単独での売上高30億ドルに対し、
Lyftの2017年の売上高は10億ドル以上、企業価値は150億ドルに見積もられている

データストレージ企業のドロップボックス(DBX)は2018年3月に
IPO市場におどり出て、ある程度の成功を収めた。

上場時の同社の90億ドルの評価は、2014年の100億ドルというプライベート評価と一致しなかったが、
株価は最高値から50%下落しているもののIPO価格から2%上昇という状況だ。

ドキュサイン(DOCU)と呼ばれる別のソフトウェア会社は堅実なリターンを投資家にもたらした。

このDTMと電子署名の世界標準プラットフォームは、
株式公開価格29ドルから24日の終値で37.48ドルで推移している。

しかし、ガイダンスの最安値にIPO価格を設定した中国版スポティファイのテンセント・ミュージック(TME)は、投資家の失望を買った。

株価は1株当たり13ドルというIPO価格を下回ることとなった。



2019年に残るリスク

つまずく事となった有名ブランドのテンセントは、2019年における危険信号のひとつだろう。

ドットコム・ブームの最盛期、今と同じように超大型テック企業のIPO数が増えたとき、
結局は多くの企業が苦しんだことを忘れないことが大切だ。

同じようなことが2019年、起こるかもしれない。

今回挙げたユニコーンたちはマーケットがよりボラタイルになるリスク、
そうなることで多くの投資家がハイテク・グロース株から離れ、
よりディフェンシブなバリュー株に移るリスクに等しく直面している。

世界最高の4つを公開:国際株式インデックス




外国の株式はポートフォリオの分散を望む
投資家にとって魅力的なオプションだ。

しかしこういった株式は為替リスクから政治リスクに至るまで
独自の特別なリスクを伴い個人投資家にとっては流動性
デューデリジェンス問題を引き起こす可能性がある。

世界的規模でパッシブ運用アプローチに従う
インデックスミューチュアルファンドは、
費用対効果の高い海外投資手段を提供している。

ここに、4つのトップパフォーマーをご紹介しよう。

ぼくのブログを読んでいるような勉強家のあなたなら、
まさか日本のメガバンクが窓口で勧めてくる金融商品など見向きもしないだろう。

世界には日本とは比較にならないほど優秀な金融商品がゴロゴロしている。

※すべての情報は2018年11月現在のものです。



Fidelity Spartan International Index Fund Investor Class(FSIIX)
運用資産残高(AUM):232.2億ドル

2015 - 2018年平均NAVリターン:3.8%

エクスペンスレシオ:0.17%

FSIIXは海外先進国株のパフォーマンスを表す幅広いインデックスである
MSCI Europe、Australia、Far East Index(EAFE)のパフォーマンスに連動する成果を目的としている。

基礎となるインデックスの投資結果と同じ結果を得るために、
インデックス・サンプリング法を用いている。

ヨーロッパの株式が66%でもっとも多く、日本の株式はファンドの資産の約23%を占めている。

ファンドは金融株と一般消費財株に大量のエクスポージャーを提供している。

ポートフォリオは幅広く分散しており、その上位10の保有分は資産のわずか11%を占めるにすぎない。

FSIIXは多様な国際ポートフォリオを
非常に低コストで提供している。

新興市場の株式を回避しているため、リターンの変動は低い傾向にある。

モーニングスターはファンドにシルバーアナリストの格付けと4つ星の総合評価を授与している。

ファンドはノーロードであり、最小投資要件は2,500ドルである。



Schwab International Index Fund(SWISX)
AUM:43億ドル

2015 - 2018年平均NAVリターン:3.7%

エクスペンスレシオ:0.06%

SWISXもまた、MSCI EAFE指数のパフォーマンスに連動することを目的としている。

このファンドは競合のフィデリティ・スパルタンととても似た資産配分をしているが、生活必需品株を選好し資産を若干上乗せしている。

ほかの国際株式と同じように為替変動リスクがある。

このファンドは同業他社の中でもっとも低いエクスペンスレシオのひとつを誇っており、売買回転率は3%と非常に低く、高い節税効果を実現している。

モーニングスターはファンドにブロンズ・アナリストの格付けと4つ星の総合評価を授与した。

ファンドはノーロードで、最小投資要件はわずか1ドルだ。



Pax MSCI EAFE ESG Leaders Index Fund Individual Investor Class(PXINX)
AUM:5億7,700万ドル

2015-2018年平均NAVリターン:2.45%

エクスペンスレシオ:0.8%

PXINX(旧MSCI International ESG Index Fund)は、MSCI Global Sustainability IndexファミリーのひとつであるMSCI EAFE ESG Indexのパフォーマンスに連動することを目指している。

この指数はセクター別の企業と比較して高い環境、社会およびガバナンス(ESG)のパフォーマンスを持つ企業にエクスポージャーを提供している。

ファンドのポートフォリオは、英国および日本における地理的集中度の高い大型、中型の株式で構成されている。

資産の約20%は金融株、13.5%は工業株、11%はヘルスケア株にそれぞれ配分されている。

モーニングスターはファンドに2つ星の総合評価を与えている。

ファンドはノーロードであり、最小投資要件は1,000ドルとなっている。



Vanguard Developed Markets Index Fund Admiral Shares(VTMGX)
AUM:1,027億ドル

2015-2018年平均NAVリターン:9.82%

エクスペンスレシオ:0.07%

VTMGXはカナダと、ヨーロッパおよび太平洋地域の主要市場の企業によって
発行された株式の投資リターンを測定するベンチマーク指標の
パフォーマンスに連動することを目的としている。

2014年にバンガードはこれらの外国株式ファンドの2つを合併して、VTMGXを組成した。

ファンドの売買回転率は3.4%と非常に低いため、
投資家にとってこのファンドはとても節税効果がある。

ファンドはおもにヨーロッパ(53.5%)および環太平洋地域(37%)の
先進国市場の大型、中型の株式に投資している。

エクスペンスレシオが非常に低く、一貫した管理とリターンにより、ゴールドアナリスト格付けとモーニングスターから4つ星の総合評価を獲得している。

ファンドはノーロードであり、投資家は少なくとも3,000ドルを拠出する必要がある。

【合法化の波にのれ】ナスダックのマリファナ株




世界では大麻にたいして合法化へと動く流れがあり、

多くの国がマリファナ政策の新しく革新的なアプローチを
議論し続けている。

カナダはマリファナの娯楽目的での利用を合法化する
最初のG7国になるという大胆な一歩を踏み出した。

これは実験的な施策として、いろいろな国が注意深く見守っている。

この政策のスタートは、投資家にとっても多大な意味を持つ。

ここ数年でマリファナは最大の投資先となるだろう。 

アメリカに本拠を置く多くの大麻企業とADRが店頭で取引を行っているが、
ナスダックで取引されている大麻企業もある。

一部の投資家はナスダックに上場している株式を、
OTC市場よりも流動性が高く、スプレッドが狭いため好んでいる。

ナスダックは世界初の電子株式取引所であり、
長いあいだテクノロジーとバイオテクノロジーの代名詞となってきた。

ナスダックの大麻企業はこれを反映しており、
その大半はバイオテクノロジー分野で活動している。

2018年11月現在、ナスダックに上場されているマリファナ株を
アルファベット順に書いていく。



ARENA PHARMACEUTICALS, INC.(NASDAQ:ARNA)

アリーナ・ファーマシューティカルズは、
医療用マリファナの製造に携わるバイオテクノロジー企業だ。


アリーナのAPD371にまつわる研究開発は、
大麻バイオテクノロジーにおける新たな取り組みの主要な焦点となっている。


ATLANTIC ALLIANCE PARTNERSHIP CORP.(NASDAQ:AAPC)

アトランティック・アライアンス・パートナーシップは現在、
Kalyx Development Inc.と合併契約を締結している白紙小切手会社だ。

Kalyxは米国における大麻業界の大手不動産投資信託である。


CARA THERAPEUTICS INC.(NASDAQ:CARA)

カラは、臨床ステージのバイオテクノロジー企業であり、
痛みや掻痒(かゆみ)といった症状のための新しい化学物質を開発し、商品化している。

彼らの臨床段階の製品はすべてオピオイド受容体を標的としているが、
現在、神経因性疼痛の治療のためのカンナビノイドの前臨床研究を行っている。


CORBUS PHARMACEUTICALS HOLDINGS INC.(NASDAQ:CRBP)

コーバスは大麻バイオテク企業だ。

同社の研究、開発、および製造は慢性痛、炎症性線維性疾患および他の疾患を
治療しようとする大麻薬に基づいている。


CRONOS GROUP INC.(NASDAQ:CRON)

クロノスはカナダの大麻企業だ。

大麻関連の子会社およびライセンスを受けた生産業者を所有している。


GW PHARMACEUTICALS PLC.(NASDAQ:GWPH)

GWファーマシューティカルズは多発性硬化症および
癌の痛みに関連する痙性の治療のためのSative、
小児のてんかんの治療のためのEpidiolexを含む、
カナビノイド薬のポートフォリオを開発している。

Sativexは米国外16カ国で商品化され、さらに12カ国で規制当局の承認を受けている。

Epidiolexは現在、既存の治療法がない重度の早発性てんかんの2つの形態である、
ドラベ症候群およびレノックス・ガストー
症候群の第3相試験中だ。

他の適応症は、自閉症スペクトル障害、
統合失調症および
神経膠腫のためのカンナビノイド製品を開発している


INSYS THERAPEUTICS INC.(NASDAQ:INSY)

インシス・セラピューティクスは、革新的な医薬品と
新しい薬品デリバリーシステムを開発し、商品化する専門製薬会社だ。

同社は「SUBSYS(サブシス)」という舌下フェンタニルスプレーで広く知られているが、
エイズ患者の化学療法と食欲不振に起因する悪心の治療のための
ドロナビノール(合成THC)経口溶液のFDA承認を受けている。

また、てんかん、プラダー・ウィリー症候群(遺伝的障害)および
他の適応症の中でアンフェタミン中毒のためのカンナビノイドに基づく治療法を開発している。


INTEC PHARMA LTD.(NASDAQ:NTEC)

インテック・ファーマは臨床段階のバイオ医薬品会社で、
独自のアコーデオンピル技術基づいて医薬品を開発している。

インテックの製品パイプラインには、腰痛および線維筋痛の適応症用に
開発されたカンナビノイド系薬剤が含まれている。


MARRONE BIO INNOVATIONS, INC.(NASDAQ:MBII)

マロネ・バイオイノベーションは、環境に配慮したバイオベースの
害虫管理および植物健康製品を開発し、販売している。

最近、3つのMBII有効成分がカリフォルニアの栽培市場で
大麻作物に使用することに合法であると発表した。


PSYCHEMEDICS CORPORATION(NASDAQ:PMD)

サイケメディクスは施行セクターで運営されている。

事業活動は、毛髪サンプルによる薬物検査をサポートしている。


ZYNERBA PHARMACEUTICALS INC.(NASDAQ:ZYNE)

ジネルバは、次世代型の経皮的(皮膚を通して)送達のための
合成カンナビノイド治療の開発に焦点を当てている。

同社のパイプラインは現在、てんかん、変形性関節症、線維筋痛、
末梢神経障害性疼痛および脆弱X症候群を含む適応症のために開発された2つの薬物を含む。

【ワースト10】初心者トレーダーが犯すミス:後編




前回の記事の続きです。


6. 群れを追う

新米トレーダーのもう一つのよくある間違いは、
盲目的に群れに従うことであり、その結果話題のホットな株式に
あまりにも多くの支払いをしてしまうことだ。

またすでに急落していて今にも転換しようとしている
対象でショートポジションを建ててしまう。

経験豊富なトレーダーは
「The Trend Is Your Friend(トレンドは友達だ)」という言葉に
従っているが、列車が混雑しすぎると取引を終えるというのが習慣になっている。

しかし初心者はスマートマネーがそこから移動したあと
長いあいだ取引に留まったり、必要なときに逆のアプローチを取る自信がない。

基本的にはすべての卵を一つのカゴに盛るのはよそう。

分散はあらゆる投資における過度のエクスポージャーを避ける方法だ。

複数の投資で構成されたポートフォリオを持つと、
そのうちのどれかが損失を被ったときでも保護される。

またいずれの投資においても、ボラティリティと極端な価格変動から
保護するのにも役立つ。

ほとんどのマネージャーとミューチュアルファンドが
ベンチマークを下回っていることを証明した研究を列挙している時間はない。

長期的には低コストのインデックスファンドは、
65〜75%のアクティブ運用ファンドを上回っている。

インデックスを支持する多くの証拠があるにもかかわらず、
アクティブなマネージャーの投資意欲は依然として強いままだ。

ヴァンガードの創設者であるジョン・ボーグル氏は、

「希望は人間の胸に永遠にわき出る。インデックスというは退屈だ。
これは"わたしはもっとうまくやれる"という人々の考えと衝突する」
とその理由を語っている。

資産クラスの全体、または大部分(70〜80%)をインデックスにしよう。

次なる偉大なパフォーマーを追い求めるという興奮に抵抗できないときは、
各資産クラスでアクティブなマネージャーに割り当てる配分を20〜30%にしよう。

これはあなたのポートフォリオを壊滅させることなく、
パフォーマンスを追求するという願いを叶えるものになるだろう。



7. 宿題をサボる

初心者はしばしば、取引を開始するまえに適切なリサーチを
行っていないという罪を犯している。

季節的傾向、データリリースのタイミング、
経験を積んだトレーダーが所有するトレーディングパターンの知識を
持っていないため、しっかりと宿題をこなすことが重要だ。

新しいトレーダーにとって、トレードをしなくてはという切迫感は、
しばしばリサーチを行う必要性を圧倒してしまうが、
結局はそれが高い授業料につながってしまう。

より広義には、あなたが興味を持っている投資を研究しないことは間違いだ。

たとえば、株式に投資する場合は会社とその事業計画を調査する。

だれもが徹底したリサーチをしているわけではない。

市場は効率的であり、良い投資を特定することによって
お金を稼ぐことはできないという前提で行動するのはやめよう。

これは簡単な作業ではなく、ほかのすべての投資家が
あなたと同じ情報にアクセスすることができるが、
リサーチを行うことによってよい投資を特定することは可能である。


根拠ないアドバイスで買う

おそらく誰もが投資のキャリアのどこかでこのミスを犯す。

身内や友人から株の買い上げ、素晴らしい決算、
画期的な新製品をリリースするといった噂を聞くかもしれない。

たとえこれらが真実であっても、必ずしもその株式が「つぎの大波」である
ことを意味するわけではなく、買い注文をするため証券会社に急ぐ理由にはならない。


金融メディアに注目しすぎる

あなたの目標達成に役立つ金融ニュース番組はほとんどない。

スイッチをオフにしよう。

何か価値のあるニュースレターはない。

たとえあったとして、事前にそれをどうやって識別するのか?

考えてもみてほしい。

だれかが本当に有益な株式のアドバイス、トレードのアドバイス、
大金を稼ぐための秘密の数式を持っているなら、
それをわざわざテレビで吹聴したり月額5,000円であなたに売ったりするだろうか?

するわけがない。

口を閉じてひっそりと何億円も稼ぎ、
生活のためにニュースレターを売る必要はないだろう。

解決策は?

TVで金融ニュース番組を観たり、
ニュースレターを読んだりする時間を減らそう。

あなたの投資計画を作り、それに従う時間をもっと増やそう。


株を買うときに大局を見落とす

長期投資家にとってもっとも重要だがよく見落とされることの1つは、
定性分析、つまり「大局を見る」ことだ。

伝説的な投資家のピーター・リンチはかつて、
彼の子供のおもちゃと子供たちのあいだの流行を見て、
最高の投資を見つけたと述べた。

ブランドネームもとても価値が高い。

世界中のほとんどの人がどのように
コカコーラを把握しているか考えて見よう。

名前の財務的価値だけでも数十億ドルで見積もられる。

iPhoneにしてもビッグマックにしても、だれも異論はないだろう。

だから、財務諸表の読み込みに注力したり、複雑なテクニカル分析で
売買機会を特定しようとすると多大な時間がかかるかもしれないが、
あなたが投資する会社に対して逆風になるように世界が変わったら、
遅かれ早かれ負けることになる。

結局のところ、1980年代後半のタイプライター企業は業界内のどの企業よりも
優れていた可能性がありましたが、パーソナルコンピュータが普及し始めると
当時のタイプライターの投資家はより大局を評価し、うまく乗り換えることができたはずだ。

定性的な観点から会社を評価することは、売上と収益を見ることと同じくらい重要だ。

定性分析は、投資の見込みを評価するうえでもっとも簡単で効果的な戦略のひとつである。



8. 複数のマーケットで取引する

初心者のトレーダーは、株式からオプション、通貨、商品先物など、
市場から市場へとせわしなく動き回ることもある。

しかし複数の市場を取引することは大きな注意散漫になり、
まずはひとつの市場でスペシャリストになるための必要な
経験を得ることができなくなる。



9. 税金や手数料を無視する

投資するまえに税金面を忘れないようにしよう。

地方債など一部の投資に対しては税制上の優遇措置を受けることもできる。

投資するまえに税制や投資期間を考慮して、
税調整後のリターンを見るようにしよう。

取引手数料を必要以上に払ってはいけない。

投資を持ち続けたり、頻繁に取引しないことで
ブローカーの手数料を節約できる。

また過度の手数料を徴収しないブローカーを見つけることで、
投資から得られるリターンをより多くすることができる。



10. 自信過剰 / 能力の過小評価

トレードはとてもタフな職業だが、初心者トレーダーが経験する
「ビギナーズラック」は、トレードがいち早く富に至る道であると
信じさせるかもしれない。

このような過信はうぬぼれを助長し、トレードにおける大惨事につながる
過度のリスクテイクを促すため危険だ。

1995年のバートン・マルキールの研究
「Returns From Investing In Equity Mutual Funds」を含む多くの調査から、
ほとんどのマネージャーがベンチマークを下回ることがわかっている。

また、アウトパフォームするマネージャーを事前に選ぶ
一貫した方法がないこともわかっている。

長期的に見ると、非常に少数の人のみが
儲けることができることもわかっている。

それならなぜ多くの投資家がみずからの市場の頃合いを測る能力や
優れたマネージャーを選ぶ能力に自信が持てるというのだろう?

フィディリティのグル、ピーター・リンチは
「フォーブス400にマーケットタイマーはいない」といった。

アクティブトレーダーになることを決心するまえに、
よく考えよう。

デイトレードは危険なゲームであり、
本来はもっとも熟練した投資家だけが試みるべきだ。

専門知識、プラットフォーム、迅速な注文実行へのアクセスがない限り、
トレードをするまえにしっかりと検討しよう。

とくにリスクやストレスに熟達していない投資家には、
はるかに良いほかの選択肢がある。


能力を過小評価する

マーケットにおける成功は洗練された投資家だけのものと考え、
自分が抜きんでることは不可能だと思い込んでいる投資家もいる。
こういった思い込みはまったく真実ではない。

手数料ベースのミューチュアルファンドのセールスマンは
おそらくあなたに違うことを言ってくるだろうが、
ほとんどのマネーマネージャーは広範囲のマーケットを
アンダーパフォームしている。

学習と研究に時間を費やすことで、投資家は自分のポートフォリオを
コントロールし投資決定を行うことができる。

多くの投資は共通感覚と合理性に
したがっていることを忘れないようにしよう。

個人投資家は十分な技術を得られるポテンシャルが
あること以外にも、機関投資家が直面する流動性や諸経費の問題に
直面せずにすむ。

健全な投資戦略を持つ小規模な投資家は、いわゆる投資専門家よりも
それほど良いとは言えないにしても、市場を打ち負かす可能性がある。

自分の能力や可能性を過小評価してはいけない。

つまり本業があるという理由だけで、
金融市場に参加することができないと思い込まないほうがいい。



とめ

あなたが投資するお金を持っていて、
これらの初心者の間違いに注意することができれば、
実際に投資で利益をあげることができるだろう。

投資でよいリターンを得ることは、あなたを経済的ゴールへと近づけてくれる。

大きな利益や損失を生み出す市場において、
間違ったアドバイスや不合理な決定には事欠かない。

個人投資家として、ポートフォリオを長期的にふくらませるために
できるベストなことは、あなたにとって快適で合理的な投資戦略を実行することだ。

直感でお金を賭けることによって大きな勝利を目指しているなら、
カジノに行ったほうがいい。

自らの投資における意思決定に誇りを持てば、
長期的にはポートフォリオがあなたの行動の健全性を反映して成長していく。

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間違いを犯すことはトレードの学習プロセスの一部だ。

トレーダーは取引対象をより頻繁に売買し、
伝統的な投資家よりもはるかに短い期間ポジションを保有する。

このような頻繁な取引や短い保有期間は、
新米トレーダーの資本をすばやく毀損する可能性がある。

あらゆる種類のトレーダーや投資家が以下に挙げるミスを犯すが、
初心者トレーダーはとくに注意する必要がある。

なぜなら深刻なドローダウンから立ち直る能力が、
ベテランのトレーダーよりもはるかに制限されているためだ。



1. トレード計画がない or 計画に従わない

経験を積んだトレーダーは、
きちんと定められた計画にしたがってトレードをする。

明確なエントリー・イグジット、トレードに投下される資金量、
最大許容損失などだ。

初心者のトレーダーはトレードをする前に
計画を立てることはまずない。

たとえ自分なりの計画があっても
思ったようにマーケットが展開しない場合、
ベテランに比べプランを放棄する傾向にある。

または完全に逆のポジションをとり、
結局は「往復ビンタ」という結果に終わることも多い。
(たとえば初めロングしたものが、レートが下がったためショートするなど)


パフォーマンスを追う VS リバランス

多くの投資家が直近の良いパフォーマンスにもとづいて資産クラス、
戦略、マネージャー、ファンドを選んでいる。

「大きな利益を逃している」という感情は、
ほかのどんな要因よりも悪い投資の意思決定につながり得る。

もし特定の資産クラス、戦略、ファンドがこの3〜4年で
素晴らしい成果をあげている場合、確実にいえることが1つある。

3〜4年前に投資しておくべきだった、と考えてしまうのだ。

しかしこの素晴らしいパフォーマンスにつながったサイクルは今、
終わりに近づいているかもしれない。

スマートマネーは流出し、ダムマネーが流れ込む。

あなたの投資計画とリバランスに忠実でいよう。

これはパフォーマンスを追いかけることとは正反対のことだ。

リバランスとは、投資計画にもとづいてポートフォリオを
目標とするアセットアロケーションに戻すプロセスのことだ。

良いパフォーマンスの資産クラスを売り、
悪いパフォーマンスの資産クラスを買うことを強制されるため、
リバランスをすることは難しい。

このような逆張りの行動は多くの投資家にとってとても難しい。


リスク回避を考慮しない

あなたのリスク許容度や、
リスクを取る能力を見失わないようにしよう。

もしあなたが株式市場のボラティリティや複雑な浮き沈みに
耐えられないタイプの投資家なら、ボラタイルな新興株よりも
大手企業のブルーチップ株に投資するほうがよいだろう。

期待リターンにはリスクが伴うことを忘れないようにしよう。

投資がとても魅力的なリターンを提供している場合、
リスク特性をみて状況が悪化したときに失う可能性のある金額を確認する。

そして損失を受け入れられる以上の投資はしてはならない。


短すぎる時間軸(もしくはない)

また、投資期間を考えずに投資をしてはならない。

家を買うためにお金を貯めることを計画しているのであれば、
それは中期のタイムフレームだろう。

しかし幼児の大学教育の資金調達のために投資をしている場合、
それは長期のタイムフレームだ。

あなたは自分のタイムフレームに適した投資を見つけなければならない。

したがって退職のために30年間蓄えるのであれば、
今年や来年の株式市場はもっとも大きな懸念とはなりえない。

たとえ70歳で退職したばかりであっても、
平均余命は15〜20年だ。

後継者に資産を残そうと思えば、投資期間はさらに長くなる。

もちろん、娘の大学教育のために貯蓄していて、
彼女が高校生や中学生なら、タイムフレームを適切に配し、
アセットアロケーションはこの事実を反映したものでなければならない。

しかし一般的には、ほとんどの投資家は適切なタイムフレームよりも
短期に集中しすぎているのが実情だ。



2. 損切りの失敗

あなたがトレード計画をもっていない大きなサインは、
ストップロス注文を使っていないということだ。

タイトなストップロスは通常、
損失が著しくなる前に制限することを意味する。

トレード対象のボラティリティによってはノイズによって
無駄に損切りが実行されるリスクがあるが、
ストップロスオーダーの利点はこのリスクを大きく上回る。

このトレードミスの要点は、含み損を抱えたトレードにおいて
ストップロスオーダーが執行される直前にキャンセルしたりずらしたりすることだ。

トレード対象がまもなく方向を転換し、
含み損が建値へ、建値が含み益へと達すると都合よく考えてしまう、
いわゆるお祈りトレードをしてしまう。

これの経験者なら全員、大抵良くない結果に終わることを知っているだろう。

しかもそれがうまくいってしまった場合は
さらに悲惨な未来が待ち受けていることが多い。

これが間違った成功体験となり、
取り返しのつかないお祈りをしてしまうリスクが高まるからだ。



3. 損失を握りしめる

成功しているトレーダーの明確な特徴のひとつは、
トレードがうまくいかない時にすばやく小さな損失を受け入れ、
次のトレードアイデアに移っていく能力だ。

一方で負け組トレーダーは、自分のポジションが逆行すると
麻痺してしまう。

損失を限定するために迅速な行動を取るのではなく、
トレードが最終的にうまくいくことを期待して負けポジションを握りしめてしまう。

こういった行動は負けトレードにおいて過度の時間、
資本を縛ってしまう(資金効率が悪い)ことに加えて、
より大きな損失をもたらし、資本を著しく枯渇させてしまう。



4. ナンピン

ブルーチップにおける長期的視野で建てられたポジションでの
ナンピンは投資期間の長い投資家にとっては効果的だが、
ボラタイルでリスクの高い対象をトレードするトレーダーには危険をともなう。

初心者トレーダーが犯すもっとも大きな損失は、
負けポジションに固執しナンピンを続け、最終的にポジションを保持することが
不可能になるほど含み損が大きくなったときに結局ポジション全体を
カットすることを余儀なくされるときに起こる。

またトレーダーは保守的な投資家よりも短期志向で、
ポジションを「平均化」する傾向がある。

これは危険な行為であり、初心者にとっては間違いだと断言できる。

あまりにも多くの場合で投資家は、
自分が人間であり、偉大な投資家でも間違いを犯すという
単純な事実を受け入れることができなくなってしまう。

慌ててしてしまった株式の購入にしても、
長年大きな利益をもたらした株が突然悪い方向に転換したとしても、
あなたができるベストなことはそれを受け入れることだ。

あなたができる最悪なことは財力よりもプライドを優先させ、
負け投資を握りしめることだ。

今となってはずいぶん安くなったからと、
買い増しをしてしまうなどもよくないことだ。

これはとても一般的な間違いであり、こういったことをする人は
現在の株価と52週間の高値を比べることで実行したりする。

こういった目安を使う多くの人は
下落した株価は買い場を示すと考えている。

しかし株価が昨年より30%上昇したという事実は、
今年により多くの金を稼ぐのに役立つわけではない。

だからこそ株が下落した理由を分析することには損がない。

悪化したファンダメンタルズ、CEOの辞任や競争の激化は、
株価下落の可能性を秘めたものだが、
株価がすぐには上昇しないかもしれないという情報もまた提供している。

企業はファンダメンタルズ的な理由から今のところ価値がないかもしれない。

低い株価がダマシの買いシグナルである可能性があるので、
常にクリティカルな視点を持つことが重要だ。

ただ単にバーゲンに見えるからという理由で株を買うことは避けよう。

多くの場合で、株価下落には強いファンダメンタルズ的な理由がある。

投資する前にしっかりと株式の見通しを分析しよう。

将来的に持続的な成長をする企業に投資したいと考えるはずだ。

会社の将来の業績は、株式を買おうとするときの価格とは
無関係であることを覚えておこう。

株価が急激に下落したときはいつでも、
自分の戦略変更の理由を決断したり、
これが将来のための良い投資かどうかを判断しよう。

もしそうでなければ、あなたの資本に注意を払い、
見込みのある会社にあなたのお金を移していこう。




5. 過度のマージン、レバレッジをつかう

マージンとは、有価証券の購入のために借入した資金のことだ。

あなたのお金を増やすのに役立つのは確かだが、
損失もその分大きくなるという明確な欠点もある。

初心者として犯す最悪なことは、
「無料のお金」のようにみえるものに夢中になってしまうことだ。

マージンを使用した上でトレードや投資が計画通りに進まないと、
残されるのは何にもならない大きな債務だ。

クレジットカードを使って株を買うかどうか、
自分に聞いてみよう。

もちろんそんなことはしないだろう。

過度にマージンを使うことは金利は低いかもしれないが
本質的には同じことだ。

さらに、マージンを使用すると小さな価格の動きにともなう
本来よりも大きな利益と損失のために、
より密接にポジションを監視する必要がでてくる。

自分のポジションについての意思決定を下すための
時間や知識を持っていない場合、
証券会社は発生した損失を回復するために株式を売却する。

初心者はマージンの利用を控えめにするか、まったく利用しないでおこう。

そのすべての側面を理解している場合のみ利用しよう。

あなたのポジションが底値で強制的に売られてしまい、
そのポイントがマーケットの大きな転換点ということも往々にしてある。

よく知られた投資理念によれば、レバレッジは諸刃の剣だ。

いうまでもなく、利益も損失もブーストさせることができるからだ。

初心者はとくにFXにおいて、
レバレッジの程度によって目がくらむかもしれないが、
すぐに過度のレバレッジが急速に取引資本を破壊する可能性があることに気付くだろう。

50倍のレバレッジをかけている場合(これはリテールのFXでは珍しくない)、
たった2%逆行すれば資本は消滅する。



※長くなったので続きは次回執筆します。

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