Think Trade, Think Life.

トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

カテゴリ: 心理学

悪いトレード習慣を打破する方法




すべてのトレーダーが優れたトレードプランを持つべきだ。

トレーダーが持ちうる最悪の習慣のひとつは、
衝動的に、ガイドラインなしで取引することである。

トレードプランを作ることに時間をかけるトレーダーは
成功する可能性がより高くなるが、計画を立てても
悪い習慣を構築してしまうことはある。

プランをつねに壁に貼っていても、衝動的な取引をしてしまう。

勝ちトレードをあまりにも早く手仕舞ったり、自分のプランよりも損失を拡大させることがある。

この記事では悪い取引習慣をどのように変えることができるかについて、
自分が成功と失敗をどのように見ているかを検証するプロセス、
これらの見解に基づいて自分に与えている報酬と罰を見直すプロセスについて説明していこう。



功を定義する

悪い取引習慣を打破するためには各トレードの成功や失敗を、
単にお金を得たか失ったかだけではなく
トレードプランに
忠実であったかどうかで判断する必要がある。

悪いトレード(つまり、トレードプランにはない規律違反の取引)をして利益を上げたら、
あなたはそれを失敗として見る必要があり、自分を祝福することはできない。

自分を褒めることによって、間違って行われたことに対する小さな報酬を提供していることになる。

また、良いトレード(プランに完全に沿ったもの)をしてその上でお金を失うなら、
プランに従ったのでそれを成功と見る必要がある。


たとえプランに忠実だったとしても、自分を責めることはあり得る話だ。

言い換えれば、ぼくたちはするべきことをしたという事について自分を罰するのだ!

あなたが損失を被ったなら、プランをより収益性の高いものに
できるかどうかを分析できる。


しかし規律のない取引で利益をあげ自分に報酬を与えていたら、
基本的にあなたの取引計画に合わない取引をするために自分自身を調整しているので、
習慣を変えることはとても難しくなるだろう。


プランに沿ったトレードで損失を出したからといって自分を罰していたら、
プランに忠実でいることなどできなくなってしまう。


だからあなたは自分に正直になり、規律のないトレードを受け入れてはならないのだ。

たとえそれがどれだけ利益をもたらすものであったとしても。

含み損を消して利益に変えるためだけに、
大きな含み損をかかえたトレードを保持し続けるような悪いトレードで
お金を稼いでしまうことは、トレーダーに起こることで最悪のことのひとつだ。

直感には反するかもしれないが、これは完全に間違った成功体験となり
あとになって必ずあなたに牙をむく。

このように取引することで、次回に含み損のポジションを
持っているときに戻ってくると信じてしまう。


残念ながら、たった一度でも戻ってこないという事態になれば、
あなたの口座は吹き飛ぶことになる。


また、昨日は注意を払わずにマーケットに飛び込んだことが功を奏したので、
今日もうまくいくかもしれないと誤って考えることもある。


これはマーケットでプレイする方法としては危険だ。



功と失敗の見方を変える

トレーダーは選択的記憶を拭い去らなくてはならない。

これはトレードプランに従わず損失をもたらした時を忘れずに、
そういった自発的なトレードを失敗とみなす必要があることを意味する。

プランに従わなかったことに対して軽く罰を科すことによって、
考え抜かれたプランに忠実でないことは長期的にみると
採算が合わないことに早晩気がつくだろう。

プランをしっかりと遵守したトレードをしたときは、
たとえお金を失ったとしても一人悦に入るべきだ。


あなたはいつでもトレードプランを調整することができるが、
成功と失敗、報酬と罰を分析するための現在の誤ったプロセスが染み付くほど、
時間とともに変えることは難しくなる。

すべてのトレーダーが変わることができるが、
あなたの悪い習慣を変え始めるのにベストなときは今である。




酬と罰の適用

個人的にどのように成功と失敗を定義しているかを理解したら、
これらの習慣をできるだけ早く変えるために報酬と罰を適用する必要がある。

はじめのステップは、内なる会話を変えることだ。

プラン通りに行動したときは自分を褒め、
そうでないときはたとえ勝ちトレードでも褒めてはならない。

次のステップには、外部報酬と罰が含まれます。

しばしば、ぼくたちはついていない日に自分を甘やかしてしまう。

トレードプランに従わなかったことが原因でついてない日が起こってはならない。

だからプランに忠実なときには報酬を与えるべきだし、
従っていないときは報酬を差し控える(罰の一種)べきだ。

この記事における「失敗」という言葉は、ひとつひとつのトレードで
お金を稼ぐことがもっとも重要なことではないと示すために使われている。

この記事における「成功」は、自分のために計画したトレードプランを
しっかりと実行することだと見なされるべきだ。

成功の報酬は、ぼくたちにこの行動を続けるよう促すはずである。

プランに従わなかったことに対する罰は、ネガティブでも自己破壊的でもないのだ。



とめ

規律を守っているかどうかについて正直になることで、
あなたの悪い習慣を打破しよう。

ただ単にラッキーだったかもしれないのに、
良いトレードをしたと思い込んで自分を欺いてはいけない。

つねによく練られたトレードプランに忠実でいよう。

損益にかかわらずトレードプランに従うことを成功と定義し、
それを実行することに報酬を与えよう。

損益にかかわらずプランに従わないでおこうという内なる会話を
失敗として定義し、何らかの罰を与えよう。

報酬や罰を強化することで、変化を早く起こすことができる。

トレードにおける心理学と規律の重要性




トレーダーが金融市場において成功するために必要な特性とスキルは数多くある。

企業のファンダメンタルズを理解する能力や
トレード対象のトレンドを判断する能力は大切なスキルだが、
どちらも感情を抑える能力や規律を実行する能力ほど重要ではない。



レード心理学

トレードの心理的側面はきわめて重要である。

トレーダーは突然出たり入ったり、迅速な決定を必要とすることもしばしばだ。

これをやり遂げるには、たしかな心の平静さが必要となる。

この議論の延長線上で考えると規律もまた必要となるため、
前もって確立されたトレードプランに忠実に利益と損失を確定する。

そこに感情が入る余地はない。



怖を理解する

特定の株式や一般市場について悪いニュースを受け取るとき、
トレーダーが恐怖を感じることは珍しくない。

過度に反応持ち株清算したり
恐怖によってリスクを控えるよう強制されるかもしれない。


そうすれば損失を避けられるかもしれないが、利益も逃している。


そこでトレーダーは、恐怖が何であるかを理解する必要がある。

脅威であると認識しているものに対する自然な反応、
この場合はお金を稼ぐ可能性だ。

恐怖を数値化することは助けになりうるし、
「なにを」恐れているのかをしっかりと考え、
「なぜ」それを恐れているのかにしっかりと向き合うべきだ。

前もってこの問題に時間をかけて向き合い
本能的にどのように反応するのか把握していることで、
トレーダーは
セッション中にその感情を分離して特定し、
やり過ごすことに集中することができる。


もちろんこれは簡単なことではないし訓練も必要になってくるが、
ポートフォリオの健全性のためには必要である。




欲はトレーダーの最大の敵

ウォールストリートには「豚は屠殺される」という古い格言がある。

これは強欲な投資家が含み益ポジションに長くぶら下がりすぎ、
すべてのティックを利益に変えようとしていることを意味している。

トレーダーはつねに相場の激しい上下動や
ポジションを吹き飛ばすリスクを冒しているため、
強欲はリターンに壊滅的な影響を与えうる。

欲を克服するのは簡単ではない。

より良いことをしようとか、あともう少し、といった本能に基づいている。

トレーダーはこの本能を認識し感情的な気まぐれや
潜在的に有害な本能ではなく、合理的なビジネスの意思決定に基づいて
トレードプランを立てることを学ぶべきだ。



ールと計画の重要性

感情的、心理的ピンチに陥るまえに集中すべきところに集中するため、
トレーダーは取引ルールをつくる必要がある。


感情を取り除くためにリスクリワードの許容範囲に基づいてガイドラインを作るべきだ。

未熟なトレーダーはポジティブな決算発表や、
マクロ経済ニュースなどの
特定のニュースが出てきたら証券を売買する、なんてことを言い出すかもしれない。


また、1日の勝ち負けの金額に制限をつくることも賢明だろう。

利益目標に達したらお金を持って勝ち逃げし、
損失が限度に達したらおとなしく帰宅し、さらなる損失を防ぐ。


トレーダーは自分の興味のある分野についてできるだけ多くのことを学び、
自分自身を教育し、可能であればトレードや投資が学べる場所に行き、
セルサイド
のカンファレンスなどに出席する必要がある。

また自分の研究プロセスを計画し
できるだけ多くの時間を費やすことは理にかなっている。


つまりチャートを勉強したり、経営幹部と話したり(もしできれば)、
トレード日誌を読んだり、
マクロ経済分析や業界分析などの下調べをしたりすることで、
トレードセッションが始まるときに意思決定がスピードアップする。


知識はトレーダーが恐怖を克服するのを
助けることができるので、便利なツールである。


さらに、柔軟性を持ちときどき新しいものを試すことが大切だ。

たとえば、リスクを軽減するためにオプション取引をしたり、
または違ったところにストップロスを設定するといったことだ。


トレーダーが学ぶ最良の方法は、理にかなった検証作業をすることである。

この経験は感情的な影響を減らすのにも役に立つ。


最後に、トレーダーは定期的にトラックレコードを見直して評価する必要がある。

これはリターンや個々のポジションを見直すことに加え、
トレードセッションの準備、マーケットにおける自らの最新状況、
進行中の自己教育の進捗状況などをレビューすることだ。


この定期的な評価は間違いを正すことを助け、
全体的なリターンを向上することができる。




とめ

貸借対照表やチャートを読むことができるのは大切だが、
見過ごされるべきではないトレードの心理的要素というものがある。

恐怖と欲がトレードにどのように影響するかを知ること、
規律を鍛えること、ルールとプランを策定することは、成功の命運を左右する。

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ぼくの人生をありとあらゆる道でより良くしてくれたもの。

それは「No」という言葉を信じないと決心したことだ。

もし他の人がぼくに言ったすべての「No」を信じていたら、
ぼくは決して今いるところにはいないだろう。

「No」は扉を閉めてしまう -  閉じる必要のない扉までも。



なたに「No」を乗り越えさせる魔法の言葉

それでは、否定的な反応を受け入れる代わりに
どんなことをすればよいだろうか。

誰かがぼくに「No」と言うとき、
ぼくは「どのように?」と問いかける。

もちろん無礼にならないように。

彼らの意見に感謝して、このように言うのだ。

「この戦略はうまくいかないと思っているんだね。」

「ではぼくたちは "どうやったら" うまくいかせることができるだろう?」

「別のやり方でアプローチできないだろうか?」

(ちなみに、これはあなたが心のなかで自分自身に「No」と言っているときもうまくいく)


「どのように」 - 英語でいうHowは魔法の言葉である。

あなたの人生は文字通り、それ次第なのだ。



これはあなたの進む道にあるどんな障害物でも克服するための、
疑問の余地のない最高の方法だ。

例を出すと、以前ぼくはガンとの闘病に打ち勝った女性に出会った。

彼女は本当に素晴らしかった。

日本だけでなくアメリカのたくさんの医者にあたり、
だれも治すことができなかったそうだ。

彼らは万策尽きたと言ったそうだ。

彼女は医者たちのいう「No」を受け入れる代わりに、何をしたのだろうか。


そのとおり。「どうやったら?」と問いかけたのだ。


彼女なりにたくさんのリサーチをしたあと、
ドイツでめずらしい治療法を見つけ、そこまで向かったのだ。

そして結果は、うまくいった!

時間の経過が、それが根本的な解決方法だったかを教えてくれている。

最近彼女と話をしたとき、彼女のガンは完治していた。

もうあなたは、もしも彼女が日本やアメリカの医者たちが言ったことに
屈していたらどんなことになっていたか容易に想像できるだろう。



クササイズ:「どのように」と問いかける方法

「どのように」と問いかけるためのベストな方法は、
素晴らしいスピーカー、トレーナーである
ブライアン・トレーシーが教えてくれている。

ブレインストーミングをして、
10の解決方法を書き出すというものだ。

そう、10だ。出し惜しみをしないように!

もっとはっきりと言えば、あなたに今すぐこれを試してもらいたい。

あなたが抱えている問題について考え、
実行できそうな10の解決策を書いてみてほしい。
(もしもっと思い浮かぶなら尚良し!)

ブレインストーミングの基本ルールを覚えておこう。

絶対にだれにも検閲されることはない。

アイデアが頭に思い浮かんだら、それを書き留めよう!


。。。できただろうか?素晴らしい。

自分にハイタッチをしよう。


あなたが思いついた解決策は、うまくいきそうだろうか?

もしそうなら、確実にトライしてみよう。

さもなければ、あなたは「No」の国の住人でい続けることとなる。

確信をもって言えるが、そこは住んでいて楽しいところではない。

ぼくに相談のメッセージをくださる方たちも、
はじめはほとんどが「No」の国の住人だ。

だからこそぼくは今、この記事を書いている。


なたはクリエイティブな問題解決者だ

ぼくはいつも言っている。

「もしあなたがいつもしていることをし続ければ、
これから先もいつも得ている結果を得つづけることになる。」

だから、あなたが「No」に出くわしたときは、
「どのように」と問い続け、創造性を輝かせよう。

念のため、
「だけど小野内さん、わたしは創造的な人間ではないんです。」
とあなたが考えているといけないので、ここではっきりと伝えておきたい。

それは間違っている!
とあなたに伝えるためにぼくは今ここにいて、
この記事を書いているのだと。

ぼくたちはひとり残らず全員がクリエイティブだ。

それはリサーチの方法であったり、
体系化する方法であったり、
コミュニケーションをとる方法であったり、
もっとほかのこともそうだ。

とにかくやり方が違うのだ。

これは創造的な問題解決と呼ばれ、
たとえ違った方法でアプローチしたとしても
誰もがそれを行うことができる。

だからこれを読んでいるたった今から、
他のだれか(あなた自身も)が「No」というたびに、
「どのように?」と問いかけてほしい。

もはや反射神経のようにする必要がある。

「No」はただちに「どのように?」のトリガーを引くように。

ぼくはこれが自分に浸透してから、
もう寝ているときですら頭の中は「どのように?」で祭のようになっている。



魔法の言葉を知ったいま、
あなたが直面している「No」をぜひ知りたい。

メッセージを送ってほしい。

ほとんどの人のように、
あなたもあらゆる状況で「No」と言われてきただろう。

ほかの人に「No」と言われることもあれば、
自分で自分に言っているときもある。

どちらにしても、「No」という信念は多くの状況で
止まる必要がないときにぼくたちを止めてしまう。

これは、ぼくたちが望むすばらしい人生を
創り上げることをほぼ不可能にしてしまう。

良い方向にも悪い方向にも、ぼくたちの脳は
驚異的なほどクリエイティブに働く
ことを忘れないでほしい。

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株式市場それ自体を、
なにか人間のようなものとして
考えないようにするのはむずかしい。

それは短気から有頂天へ変えてしまうような
空気があるし、急な反応をしたかと思えば、
機嫌が直ったりといった具合だ。

しかし、心理学は金融市場を理解するのに
本当に役立つのだろうか?

実践的な株の銘柄選びの戦略を
提供してくれているだろうか?

行動ファイナンス理論家は
それが可能だと主張している。



動ファイナンスの理念と発見

この分野では、
一般的なファイナンス理論がいうほど
人びとは合理的ではないと主張している。

感情やバイアスが株価をどのように
動かすかに興味がある投資家にとって、
行動ファイナンスは興味深い説明を提供している。

心理学が株式市場の動きを促すという考え方は、
市場が効率的であるという確立された理論を無視している。

効率的市場仮説の支持者は、
企業の価値に関する新しい情報は、
アービトラージのプロセスを通じて
市場によって迅速に価格に反映されると考えている。

インターネットのバブルと
それに続くクラッシュを経験した人にとって、
効率的市場仮説は飲み込むのがとてもむずかしい。

ファイナンス行動主義者は
アノマリーというよりもむしろ、
不合理な行動はよくあることだと説明している。

事実、研究者たちはとても簡単な実験を用いて
市場における行動を再現している。


利益と損失の重要性

ここに、とある実験がある:
確実な5000円を取るか、コイン投げをして
10,000円を勝ち取るか何も得られないかを選べというものだ。

人間はこの状況だと、
確実なものをポケットに入れる可能性が高い。

逆に、確実に5000円を失うか、コイン投げをして
10,000円を失うか何も失わないかを選べという実験をする。

ここではコイン投げを選ぶだろう。

どちらの実験でもコインの裏表がでる可能性は同じだ。

コイン投げがより大きな損失に
つながる可能性があるにもかかわらず、
それでも人間は損失からみずからを救うために
コイン投げを選ぶのだ。

人間はより大きな利益の可能性よりも、
損失を取り戻す可能性を重要視する傾向がある。

損失回避におけるこの優先順位は、
もちろん投資家にも当てはまる。

2000年初めに124ドルから0.47ドルまで株価が急落した、
当時のノーテルネットワークスの株主を考えれば一目瞭然だ。

どんなに価格が下がろうと、
投資家は価格が最終的には戻ってくると信じ、
しばしば株式の保有を続行する。(いわゆる塩漬け)


群れと自己

群衆本能は、人々がなぜ他人を模倣する
傾向にあるのかを説明している。

マーケットが上昇したり下降したりしているとき、
投資家は他の人がより多くの情報を持っているという
不安の支配下に置かれてしまう。

結果として、他の人がやっていることを
模倣する強い衝動に駆られる。
(直近の例の最たるものは暗号通貨)

行動ファイナンスはまた、投資家が
小さなサンプルのデータや
単一のソースから得られた判断に
あまりにも多くの価値を置く傾向があることを発見した。

たとえば、投資家は勝ち銘柄を選び抜くアナリストは
ラッキーではなくスキルによるもとみなす。

一方で、投資家の信念は簡単には揺らがない。

1990年代後半をとおして投資家を支配していた信念は、
市場の急落は買い場だ、というものだった。

実際に、この見方はいまでも浸透している。

ともすると投資家は
みずからの判断について自信過剰になり
「より明白な平均」よりも
「お告げ」のようなものに飛びついてしまう傾向があるのだ。



動ファイナンスはどれほど実用的なのか

ぼくたちはこれらの研究が、
投資家が市場を打ち負かすのに
役立つのかどうかを自分自身にたずねることができる。

結局のところ、ぼくたちの合理的な弱点が
賢い投資家に大きな収益機会を提供する。

しかし実際には、
バリュー投資家が行動ファイナンスの原則を用いて
どの割安銘柄が銀行口座にリターンをもたらすかを
精査しているということはほとんどない。

理論はおおくの合理的な弱点を指摘しているが、
躁鬱マーケットからキャッシュを
叩き出す方法はほとんど提供していない。

1990年代後半は市場がバブルの熱に侵されていたことが、
「投機バブル 根拠なき熱狂」の著者である
ロバート・シラー氏によって示された。

しかし彼はそれがいつ弾けるのかまでは
言うことができなかった。

同様に、今日の行動ファイナンス主義者たちは
マーケットがいつそこを打つのかを教えることまではできない。



とめ

行動ファイナンス主義者はまだ、
マーケットが過去に何をしたのかを説明するだけでなく、
実際に未来を予測する一貫したモデルを提示できていない。

ここでの大きな教訓というのは、
この理論はどうすればマーケットを打ち負かせるかを
ぼくたちに説明しているわけではないということだ。

それよりはむしろ、
市場価格やファンダメンタル価値を長いあいだ
分散させるのは心理学であると教えてくれている。

行動ファイナンスは
投資のミラクルをもたらすわけではないが、
投資家がみずからの行動を監視する方法を提供し、
ぼくたちの富を減らすというミスを避けるのに役立っている。

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『問題を作り出したときと同じ考え方では、
その問題を解決することはできない』

聞いたことがあるだろうか?

アインシュタインが初めに言ったとされるが、
これは非常に強力な言葉だとぼくは思う。


ところで、これは本当のところ
どういう意味なのだろう?


これはつまり、新しい解決策が欲しいなら、
その問題について新しい考え方に
たどり着く必要がある
ということだ。

あなたがこれまで、
もしくはこれからの人生で学ぶことのなかで
もっとも重要なもののひとつを共有したい。

楽しく、自由で、幸せで、バランスが取れていて、
ストレスが少なく人生を過ごしたいのであれば、
決定的に重要な考え方だ。


信じなくてもよい。

ただただオープンになり、
共鳴できるかどうかを確かめてみよう。


準備はいいだろうか?














たしたちの問題のほとんどすべては、
わたしたちの考え方に起因している。


人間の基本的欲求(食料、住まい、水...)を超えて
経験する問題はすべて、ただ唯一
あなたのマインドによって創られるということだ。


さあ、あなたは気に入らないかもしれない。

「自分で自分の問題を作り上げているというのか?」
と思ったかもしれない。


まあ、一概にはいえない。

しかしほぼすべてで確信をもって言える。

あなただ、と。

繰り返しになるが、
あなたにいくつかのことを思い起こさせたい。


あなたのマインドは、サバイバルに基づいている。

その仕事とは、あなたを守ることだ。

それゆえ常になにが問題で、
どんな状況が問題になりうるかに
いつでも目を向けている。


警備員を想像してみてほしい。

問題がないところに目を向けているなんて
一体どんな警備員だろう?

問題がないところにだけ注意を向けている
ボーディーガードなんて想像できるだろうか?

答えはノーだ。

それは起きようがない。なぜか?

それは彼らの仕事ではないからだ。

ボーディーガードは何に目を向けるのか?

それは問題であったり、危険なことだ。


あなたは新しいビジネスチャンスを
検討しているが、多少リスキーなこと
であったりすると、あなたのマインドは
問題だけを探し、そしてあなたを止めようとする。



から、
あなたのマインドは100%
恐怖に基づいている。



あなたのマインドが
恐怖に基づいていることを知ったいま、
あなたの問題はどこにあるだろう?


もうおわかりだろう ー あなたのマインドだ。


言い換えれば、本当の解決策をつくりだし、
自由に行動して生きたいのであれば、
そのマインドから外に出なければならない。

なぜならそのマインドは
恐怖と支配をもっているのだから。

あなたのマインドは、あなたを守ろうとすることで
実際にはあなたの能力に制限をかけてしまう。

だからただ耳を貸すかわりに、
つねにそれを疑問視する必要がある。

あなたの恐怖を認めてしまい、
以下の魔法の言葉を使おう。


「共有してくれてありがとう。」


そして必要な行動をとって、
やろうとしていたことをやってほしい。

あなたのマインドが最大の資産であること、
そしてそれが最大の責任でもあることを
理解することによって、それが語りかけてくるものを
意識的に受け入れたり拒否したりできるようになる。

つまり、自由にふるまうパワーを
手中に収めているということだ。



のなかの小さな声に
うんざりだろうか?


あなたの人生を完全にコントロールし、
だれがボスなのかをあなたのマインドに
分からせる準備はいいだろうか?

真実は、あなたの成功は
マインドの生存と保護本能を
克服することにかかっているということだ。

恐怖に基づいたマインドであったとしても
心配や疑念があったとしても、
一貫した行動を取らないと
潜在能力を存分に発揮することはできないのだ。

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