ぼくたちの”水”への依存度というのを、過大に評価することは不可能だ。

地球のおよそ70%は水で覆われており、わずか1%しか新鮮ではなく、
70億人以上を維持するために容易にアクセスが可能なもの。

事実として、国連は2015年に報告書を作成し、
世界の主要政策の変更がないとして、2030年までに、
世界には必要な水の量の60%しかないことを示唆している。


要するに、水は貴重で、ますます不足している”コモディティー”であるため、
長期的な成長のためにポートフォリオに加えることを検討してもいい時期なのだ。


多くの投資アドバイザーは、コモディティーを全体のポートフォリオの
他の資産をヘッジする資産クラスとして推奨している。

もしあなたのポートフォリオでコモディティーの多様化を考えていて、
そこに水を組み入れるなら、水関連の個別株を探してもいいだろう。

もしくは、水のETF(上場投資信託)の新興クラスを
チェックしてみるのがオススメだ。

ここでは他をアウトパフォームしている3つの水のETFを紹介する。
すべての数字は2018年8月28日現在のものだ。


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1. Invesco Water Resources ETF (PHO)
最大かつもっとも普及しているウォーターETFであり、
管理対象資産は8億6,500万ドルを超えている。
PHOは米国中心の37社が組み込まれ、機械、公益事業の比重が多め、
産業部門が少なめの小型〜中型株で構成されている。
構成比率トップ10でポートフォリオの60%を占める。
ウォーターズコーポレーション(WAT)、ローパー・テクノロジーズ(ROP)、
ダナハー(DHR)が3大構成銘柄だ。
年初来で値動きが激しくなっており、現在のところ4.78%上昇している。



2. Invesco S&P Global Water ETF(CGW)
ファンドの名前が示すように、S&P Global Water Indexに追随し、水質や
納入インフラを含む水需要の恩恵を受けるすべての企業に投資している。
CGWはグローバルに投資しているが、米国(47%以上)、英国(約14%)の
比率が目立つ。
ファンドには現在52社が組み込まれており、トップ10社で全体の50%を占めている。
アメリカンウォーターワークス(AWK)、ザイレム(XYL)、ダナハー(DHR)
が3大構成銘柄だ。
約6億ドルの資産を管理しており、今のところ2018年はほぼ変動なしで0.90%
下落している。



3. Invesco Global Water ETF(PIO)
PIOポートフォリオは、管理対象資産が1億8300万ドル以上で、
Nasdaq OMX Global Water Indexに追随し、水の保護と浄化のための製品を製造する
グローバル企業に焦点を当てている。
ご想像のとおり、産業部門や公益部門の大型のグロース株、バリュー株の比重が大きい。
ポートフォリオもかなり集中しており、トップ10で55%を占めている。
43社の組み込みで、トップにはダナハー(DHR)、エコラボ(ECL)、ペンテア(PNR
といった名前が並ぶ。
PHOは多くの投資家に好まれているが、PIOはファンドの組み入れトップ企業に確信が
ある投資家にとっては良い選択となるだろう。
年初来でほぼ変動がなく、0.15%の上昇となっている。