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海外からコスタリカに投資できる3つの方法
「またぜったいに来たい。」
今まで訪れてきた国のなかでも
本気でそう思わせてくれたのが
地球幸福度指数1位のコスタリカだ。
コスタリカは近年、
増加する海外からの直接投資の恩恵にあずかってきた。
とくにテクノロジー、製造、インフラのセクターがそうだ。
これはおもに、ビジネスがインセンティブや免除を
受けることができるフリーゾーンの設立によるものだ。
ドミニカ共和国 - 中米自由貿易協定(CAFTA-DR)
の創設はコスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、
ホンジュラス、ニカラグア、ドミニカ共和国の
各国におけるより強力な貿易と安定にも役立っている。
コスタリカ政府は他の中米諸国とくらべて
民主的で安定している。
(タクシードライバーから聞いたが
これは国民も実感しているようだ。
ちなみにコスタリカでUBERは違法)
コスタリカは、
そこへの移住に関心がある人にとって
一年中の素晴らしい天候、安価な生活費、
そして手頃なヘルスケアを提供している。
コスタリカの株式に投資する
コスタリカには、
Bolsa Nacional de Valoresと呼ばれる証券取引所がある。
通称ボルサ(Bolsa)だ。
この取引所はきわめて小さく、
2018年10月時点で上場している株式はわずか60銘柄だ。
この株式市場を利用してコスタリカへの
エクスポージャーを探している投資家は、
アクセスに苦労するかもしれない。
というのも、ほとんどの主要取引所とくらべて
流動性があまりないためだ。
しかしそれだけで諦めるにはもったいないほど、
ファイナンスを重視している企業が多くある。
ほとんどの国は通常、外国の投資家に対して
米国預託証券(ADR)や上場投資信託(ETF)を通じて
自国の株式市場へのより簡単なアクセスを提供している。
しかしコスタリカの株式市場は小さいので、
ADRやコスタリカ特有のETFは市場で手に入れることはできない。
コスタリカの不動産に投資する
コスタリカに投資するもっとも一般的な方法は、
さまざまな不動産オプションを利用することだ。
リタイア生活を送るのに素晴らしい場所であり、
休暇の別荘の選択肢としてベビーブーマー世代に
人気が高まっている。
コスタリカの財産税は
登録資産価値の0.25%と非常に低い。
節税と安い生活費は、
円やドルの価値を追求している退職者にとって
大きなインセンティブとなる。
自然が豊かなコスタリカは、
オーシャンフロント、レイクフロント、
マウンテンサイドやシティコンドミニアムなど
さまざまな不動産オプションを提供している。
商業用不動産を求める投資家にとっても、
豊富な在庫を抱えている。
外国人投資家のニーズに応える
不動産会社も数多くある。
農場、ホテル、バー、レストランなどの
賃貸収入不動産を見つけることができる。
土地開発プロジェクトは、
住宅、商用どちらの建築許可にも
使われる可能性があるので、
投資家のあいだで人気が高まっている。
コスタリカでのセクター投資
コスタリカ投資促進団体(CINDE)は、
コスタリカの多くの成長セクターへのエクスポージャー
を得たい投資家にとって素晴らしいリソースだ。
サービス業界は、バックオフィス、地域オフィス、
コースセンター、人事オフィス、デジタル技術オフィスなど
コスタリカに持ち込まれるビジネスの成長を促進している。
高度な製造業は金属、自動車、エレクトロニクス製造、
電子サービスや航空宇宙分野の企業を惹きつけている。
ライフサイエンス業界は、医療機器、バイオテクノロジー、
医薬品を製造する企業に焦点を当てている。
軽工業部門は、プラスチック、衣類、建築、繊維、
梱包資材の企業に機会を提供している。
食品産業部門は、農業、加工、食品会社の流通
といった成長を促進する。
これらのセクターをコスタリカに呼び込むために、
政府は多くのインセンティブを開発してきた。
全セクターは
すべての貿易、金利収入、源泉徴収、切手や
消費税が100%免除される。
不動産譲渡税は10年の繰り越しが可能だ。
サービスや製造部門の投資は、
さらなるインセンティブがある。
はじめの8年間、これらの企業は法人税100%免除、
その後4年間は法人税50%が免除となる。
もっとも一般的な6つのポートフォリオ保護戦略
長期投資成功のカギは、資本を失わないようにすることだ。
世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットは、
投資においてひとつのルールを自らに課している。
Never lose money.(決してお金を失うな)だ。
これは、マイナスになった瞬間に
保有資産を手放せということではない。
しかし富を構築するために、
ポートフォリオや耐えようとしている損失に
しっかりと気を配り続けるべきだ。
マーケットに投資するなら
リスクを完全に回避することはできないが、
以下の6つの戦略はポートフォリオの保護に役立つだろう。
1. 分散
現代ポートフォリオ理論(MPT)の
基礎のひとつは、分散することだ。
低迷した市場では分散された
ポートフォリオは集中したものを
アウトパフォームする、とMPTの信奉者は考えている。
投資家は、複数の資産クラスに
たくさんの投資を保有することで
より深く、より広く分散したポートフォリオを構築する。
こうしてアンシステマティック・リスクを軽減している。
これは、広くマーケットに投資する際のリスクである
システマティック・リスクとは対照的に、
特定の企業に投資するリスクである。
2. 非相関資産
一部の金融専門家によると12、18、30の株式を含む
株式ポートフォリオは、すべてではないにしても
ほとんどのアンシステマティック・リスクを排除できる。
残念なことに、
システマティック・リスクは常に存在する。
しかし債券、コモディティ、通貨、不動産などの
非相関資産クラスを株に加えることによって、
最終的な結果はより低いボラティリティーになる。
そして非相関資産が株とは違う動きをするので、
システマティック・リスクを低減することができる。
ある資産が上昇すると、
ある資産が下落するといった具合だ。
最終的に、非相関資産をつかうことにより
パフォーマンスの高低がなくなり、
よりバランスの取れたリターンを実現する。
少なくともこれはセオリーだ。
しかし近年では、非相関だったものが
互いに似た動きをするようになったことで
戦略の有効性が下がっているという証拠も出てきている。
3. LEAPS、プット、その他のオプション戦略
1926〜2009年のあいだ、
S&P500は84年のうち24年はマイナスとなり、
そのときは25%以上の下落となった。
投資家は一般的に、利益を確定することによって
上昇分を確保する。
これが賢明な選択のこともある。
しかし、勝ち馬は次なる高値へ向かうまえに
単なる休憩をとっているというケースもしばしばだ。
この例では、売却はしたくないが
利益の一部は確定したいと考えるだろう。
これをどのように行うか?
いくつか方法があるがもっとも一般的なのは、
プットオプションを購入することだ。
これは原株の価格が下落することに賭ける。
株を空売りすることとは異なり、
プットは将来の特定のときに特定の価格で売却する
オプションを提供する。
たとえば、A社の株式を100株所有しており、
1年間で80%上昇、100ドルで取引されているとする。
あなたはA社の輝かしい未来には自信を持っているが
株価があまりにも急速に上昇したため、
短期では下落しそうだ。
ここでの利益を守るには、有効期限6ヶ月の
A社のプットオプションを105ドルほどの
ストライクプライスで買うことだ。
このオプションを買うコストは600ドルまたは
1株あたり6ドル。
これにより、A社株100株を6ヶ月以内に105ドル
で売却する権利が与えられる。
株価が90ドルに下落したら、
プットオプションを買うコストは大幅に上昇するだろう。
この時点で、株価の下落を相殺するためのオプションを
売却する。
長期的な保護を求めている投資家は、リープス(LEAPS)
を3年間という期間買うことができる。
必ずしもオプションからお金を稼がなくても、
含み益が損失にならないように施策を打つことは大切だ。
個別株ではなくポートフォリオ全体を保護したい投資家は、
同じように機能するインデックスLEAPSを買うことも可能だ。
4. 損切り
損切りは株価の下落から保護してくれる。
たとえば、A社株を10ドル、ハードストップ8ドルで購入する。
価格が8ドルに下がった場合、株式は自動的に売却される。
トレーリングストップは、株価と一緒に動き、
ドルや%で設定できる点で異なる。
前の例をつかって、10%のトレーリングストップを
設定したとする。
株価が2ドル上昇すると、トレーリングストップは
元の9ドルから10.80ドルに動く。
その株価が10.50ドルに下落した場合、
9ドルのハードストップをつかって
まだ保有を続ける。
トレーリングストップの場合、
株式は10.80ドルで売却される。
次に起こることが、
より有利なものを決定する。
もし株価が10.50ドルから9ドルに
下落すれば、トレーリングストップが勝者だ。
しかしそれが15ドルまで上がると、
ハードストップが良い方法だ。
ストップロスの支持者は、
急激な市場の変化から守ってくれると考えている。
反対に、ハードストップとトレーリングストップが
含み損を確定してしまうと考える向きもある。
これが、どんなストップであれ十分に
計画されたものである必要がある理由だ。
5. 配当金
おそらく、ポートフォリオを保護する方法として
ほとんど知られていないのが、有配株に投資することだろう。
歴史的に、配当は株式の総収益のかなりの部分を占めている。
場合によっては総額を表していることもある。
配当のある安定した企業を所有することは、
平均以上のリターンを得るための実績のある方法だ。
マーケットが下落している場合、
衝撃をやわらげる配当はリスク回避型投資家
にとって重要であり、通常はボラティリティが低くなる。
投資収益に加えて、多くの配当を支払う企業は
そうでない企業よりも収益を成長させる傾向がある
という調査結果がある。
より速い成長は株価を押し上げることにつながり、
キャピタルゲインも大きくなる。
株価が下落しているときに
衝撃をやわらげることに加え、
配当はインフレへの良いヘッジになる。
配当と価格設定権をもつ優良企業に
投資することで、インフレ連動債(TIPS)以外の
債券投資もかなわないポートフォリオ保護が可能だ。
さらに、25年連続で配当を増やしている企業である
「配当貴族」に投資すれば、債券の金利が変わらないときに
毎年配当が増えていくことを事実上確定することができる。
あなたがもしリタイア間近なら、
最後に必要なのはあなたの購買力を破壊する
高インフレの終焉だ。
6. 元本保証の投資
元本の保護が心配な投資家は、
資本参加権のある元本保護ノート(PPN)
を検討したいかもしれない。
これらは満期まで保有すれば
元本が保護されるという点で債券と似ている。
異なる点は、資本参加だ。
たとえば、S&P500に関連づけられた
PPNを1,000ドルで購入したいとする。
これらは5年で満期を迎える。
発行者は、額面の割引価格で
PPNと同じ時期に満期を迎えるゼロクーポン債を購入する。
債券は満期まで利息を支払わず、
額面で償還される。
この例では、ゼロクーポン債の1,000ドルを800ドルを購入し、
残りの200ドルをS&P500のコールオプションに投じている。
債券が満期になると、参加率に応じて利益が分配される。
この期間にインデックスが20%上昇し、
参加率が90%であれば、元金1,000ドルに加え
180ドルの利益を得ることになる。
20%が失われた場合でも、
元金1,000ドルは戻り、
インデックスへの直接投資は200ドルの損失となる。
元本保証の代償として、20ドルの利益を失う。
リスク回避型投資家は、PPNが魅力的だと感じるだろう。
この方法を実行するまえに、元本を保証している銀行の
強さ、PPN投資の基礎、購入手数料を見極めることが大切だ。
まとめ
これらの戦略は、株式や債券に投資するときに
避けられないボラティリティーからポートフォリオを
守るのに役立つ。
どの戦略を選ぶかは、個人の財務状況によって異なる。
どんな人がエンジェル投資家になれるのか?
前回の記事とも重なる部分があるが、
今回もエンジェル投資家について理解を深めていこう。
投資の世界は2つの大きな世界に分かれている。
・大きなリスクを冒すことなく、
お金が着実に成長していくのを見たい人たち。
・「次なる大ブーム」を捉えることで大成功を狙う人たち。
この2つめのグループを、エンジェル投資家という。
有望なスタートアップ企業に資金を提供し、
初期費用の何倍ものリターンを期待する。
これは大企業に売却されたり、
新規株式公開(IPO)が決定したときに起こる。
エンジェル投資はエキサイティングに聞こえるかもしれないが、
すべての人に道が開かれているわけではない。
おもなハードルは実際には法的なものだ。
あなたは「適格投資家」とよばれるものに
ならなくてはならない。
つまり、資産100万ドル(おもな住居を含まない)を持っているか、
年間20万ドル以上の収入がなくてはならない。
言い換えれば、次のFacebookやAlibabaを見い出して
大金持ちになるというゲームに挑戦するまえに、
かなりの裕福でなければならない。
現実にはそれ以上の富が必要になってくる。
もっとも賢明なエンジェルでさえ多くの取引で資金を失うため、
たいていは少なくとも10〜20の企業に賭けている。
典型的な投資額が25,000〜50,000ドルの範囲であれば、
スタートするのに25万ドルが最低限必要になる。
経験の数
エンジェル投資ゲームで成功するには、
たっぷりの銀行口座よりも経験が重要だ。
もっとも良い結果を残すエンジェルはたいてい、
投資している会社と同じ業界で仕事をしていた人たちだ。
このような人はマーケットを理解し、
ビジネス成長のポテンシャルをより把握している。
また業界経験があるエンジェルは、
創業者が自分の事業を次のレベルへもっていくために
活用できる専門知識をもっていることが多い。
DO YOUR HOMEWORK
エンジェル投資の世界に入るために
必要な3つ目のこと、それは時間。
すでに取引所で取引されている企業とは異なり、
スタートアップに関する情報は検索でほとんど出てこない。
したがって、アーリーステージ投資家の多くは、
会社の経営陣と直接会い、目標をよりよく理解し、
会社の財務状況を掘り下げたいと考えている。
何よりもエンジェルは、本当に創業者がビジョンを
実現できるかについて良い判断をくだす必要がある。
彼らがお互いを補うスキルがない、
あるいは会社の方向性について対立している場合、
良い結果になることはない。
また創業者それぞれを調査し、
彼らのバックグラウンドや経験の説明が
実際にやったことと一致していることか、
以前のプロジェクトで疑わしい問題が
あるかどうかを確認しよう。
もし失敗や倒産が発覚した場合は、
検討しているプロジェクトに密接に
関係しているかどうかを判断するとよい。
ハイリスク・ハイリターン
アーリーステージの投資家は楽観主義の傾向があるので、
ありのままの統計を理解することが重要だ。
米国国勢調査局によると、スタートアップのおよそ半分は
数年以内に失敗に終わるという。
そしてその残りのうちごく少数のみが、
エンジェルが目標とする大きなリターンをもたらす。
少なくとも、初期投資の10倍だ。
言うまでもなく、退職後や子供の大学のためのお金を
最新のベンチャーに注ぎ込むことに興味はないだろう。
エンジェル投資に参入すれば、経験者は
可能なかぎり投資を分散することを勧めてくる。
これは、失敗を補ってあまりある
素晴らしい投資に遭遇する確率を高める。
たとえ会社が上手くいっていても、
投資家はすぐに大金を期待するべきではない。
平均して、会社の買い手が見つかったり、
新規株式公開(IPO)が成功するほどの
関心を集めるのにおよそ5〜10年かかる。
より簡単に
今日、エンジェル投資を始めることは
これまでになく簡単になっている。
これまでは、資金提供者はエンジェル投資グループに
加入しなければならなかった。
つまりミーティングに出席し、会費を支払うということだ。
多くのグループは招待制のため、参入するにもコネが必要になる。
しかしここ数年で、AngelListなどのオンラインシンジケートが
立ち上がり、より直接的な方法で投資することができる。
リードは、投資全体において大部分を占め、
会社に関する調査報告を書いたりする。
ほかの投資家は、自らのお金を使って
「後援者」になるのかを決定することができる。
オンラインのクラウドファンディングフォーラムは、
人々がどのように投資するかだけでなく、
投資の金額にも変化をおこしている。
サイトによってはこれまでよりもずっと少ない、
1社当たりわずか1,000ドルでエンジェルになることができる。
ではオンラインで投資することがいつでも正解なのか?
必ずしもそうではない。
とりわけベテランのプロからコツを学ぼうとしている
新しいエンジェルにとって、より伝統的なシンジケートに
加入することは貴重な経験になる。
現金を出す前にエンジェルシンジケートや
リードインベスターを十分に調査し、
実績に満足できるかを確かめよう。
まとめ
エンジェル投資は、心が浮き立つようなプロセスとなるだろう。
しかし、たとえあなたが適格投資家の条件を満たしているとしても、
アーリーステージ投資はすべての人に向くわけではない。
スタートアップで成功するのはごく一握りだ。
そしてたとえ成功したとしても、
ポジションを売却するのに数年かかることもある。
エンジェル投資家グループに参加する方法
有望な新ビジネスを早期からサポートし、
成功のストーリーへ導くことよりも
大きなスリルは投資家にとってないといえる。
今日、スタートアップのエンジェル投資家として
活動する米国人は約30万人にのぼる。
しかしエンジェル投資の世界に参入することは、
いつでも簡単に、というわけにはいかない。
証券取引委員会(SEC)は
「適格投資家」のみ参入を許している。
つまり、少なくとも100万ドル(約1億1300万円)の
純資産(住居を除く)を所有しているか、
過去2年間にわたって年収20万ドル(約2200万円)以上あり、
「今年も同じだけの収入が合理的に期待できる」人でなくてはならない。
夫婦の場合、最低所得水準は30万ドル(約3400万円)以上必要だ。
たとえあなたがこの規制上のハードルをクリアしているとしても、
素人が新規参入を仕掛けるなら現実的な方法はふつう、
調査の責任を共有し、企業が必要とする総投資を分ける
ことができる「エンジェル」グループに参加することだ。
従来のグループ
アーリーステージの投資家にとって良いニュースは、
米国におけるエンジェル投資家グループの数が、
過去数十年にわたって急増しているということだ。
取引機関であるエンジェル・キャピタル協会の調査によると、
現在では1999年の3倍ものグループが存在している。
これらのグループのほとんどが招待によるメンバーのみを
許可するため、今でも個人的な人脈というのは助けになる。
ただし、必ずしも現在のメンバーから声がかからないと
うまくいかないという意味ではない。
新しいエンジェル投資家がゲストとして
いくつかのミーティングに参加することを認める場合もある。
あなたのコミットメントの度合いと、
テーブルへ持ってきたもの(資金)が伝われば、
彼らは正式な参加を提案してくるかもしれない。
ほとんどの投資家グループは、
年間約1,000ドル(約113,000円)以上の会員費を必要とし、
資本を必要とする起業家からのピッチを聞く
定期ミーティングを開催している。
毎月、または四半期の会議に出席することは
骨の折れる仕事のように聞こえるかもしれないが、
チームでのアプローチがスタートアップ投資家のあいだで
とても人気がある重要な理由がいくつかある。
ほとんどの企業が単一の投資家からもたらされるよりも
多くの資金を求めている。
それは多くの場合、100万ドル以上になる。
この出資比率を複数の人で分けることによって、
個人としてはひとつのディールで25,000ドル(約280万円)から
50,000ドル(約560万円)しかかからない。
またチームで活動する投資家は、メジャーな投資がふつう必要とする
相当量のデューデリジェンスを手分けすることができる。
これは大きな時間の節約になるだけでなく、
共同作業によって資金提供者はお互いの経験や
専門知識を活用することができる。
ビジネスへの投資の決定はその人次第だが、
参加するかどうかを決める前に、
グループ内のほかの人からさまざまなことを
インプットすることができる。。
ぼくが考えるグループに参加する最大の利点は、
より多くの取引について学ぶことができることにある。
エンジェル投資はその性質上、
ハイリスク・ハイリターンな案件だ。
それも超がつくほどの。
エンジェル投資のエキスパートのほとんどが、
資本を保護するために少なくとも10社のポートフォリオを
持つことを薦めている。
それはたしかに多くのリードインベスターと
交流を持つ助けとなる。
独りで活動していたら、なかなか獲得が難しいだろう。
オンラインシンジケート
ほかの投資家と組むというアイデアは気に入ったけれども、
従来型の投資グループの義務や責任はいやだということであれば、
別の方法もある。
AngelListのようなオンラインシンジケートは、
富裕層(HNWI)が年間手数料もミーティングもなく
一緒に働くことを可能にしている。
こういったシンジケートはまた、
多額の現金を用意できない人にとっても魅力的だ。
特定のビジネスにたった1,000ドルの資金で参加することができ、
エクスポージャーのリスクを大幅に低減することができる。
通常、「リード・インベスター」と呼ばれる投資家は
総投資額のうち相当額(多くの場合、約20%)を投じ、
他のシンジケート会員はより少ない金額で参加できる。
リードは取引におけるより重要な役目を担うため、
ほかの投資家は、リードに対して「キャリー」と
呼ばれる投資の利益の一部を支払うことになっている。
シンジケートのなかにはかなり広い範囲の取引を
扱うものもあれば、特定の業種(テクノロジーや
ヘルスケアなど)を扱うものもある。
ほかの投資家と繋がりたい人は、
エンジェルキャピタル協会のウェブサイトから
スタートするのがよいだろう。
そこには、米国各地のオンライングループや
従来型のグループの便利なディレクトリがある。
まとめ
あなたがエンジェル投資のルーキーなら、
取引に関してパートナーシップを組むことができ、
デューデリジェンスを手分けできる
グループに参加することは多大なメリットがある。
またオンラインシンジケートでは、
アーリーステージ投資のチャンスを得るために
ほかのメンバーと対面して会わなくてもよい。
さらなる洞察のために、次回は
「どんな人がエンジェル投資家になれるのか」
というテーマで執筆しようと思う。