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トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

カテゴリ: 投資家

日本人がもっと知るべき早くから投資をする5つのメリット




多くの若年層にとって、少なくとも「理論的に」財務状況が安定するまで、
投資を先延ばしにするほうが簡単な選択だろう。

ひと昔前よりは若くから投資をする人が増えたとはいえ、
まだまだ少数派であることは間違いない。

奨学金返済や給料が低いことを理由に投資を先送りにすることもできるが、
20代というのは実際には投資の世界に入る最高の立場にあるといえる。





お金に余裕はないかもしれないが、20代には時間的利点がある。

利益を再投資して投資を成長させる複利が
アルバート・アインシュタインによって「世界の8番目の不思議」と呼ばれたのには理由がある。

複利の魔法は投資家が時間の経過とともに富を生み出すことを可能にし、
それはたったふたつのことだけを必要とする:利益の再投資と、時間だ。

20歳での100万円の投資は、60歳になるまでに700万円以上に成長する。
(5%の金利に基づく)


30歳での100万円の投資は60歳までに約430万円、
そして40歳で同じことをすれば260万円にしかならない。


お金が働くのが長ければ長いほど、将来的により多くの富を生み出すことができる。



り大きなリスク

その人が耐えられるリスクの量というのは投資家の年齢が影響する。

若年者は将来的に多くの年数で収入を得られるため、
投資活動のリスクをより引き上げる余裕がある。

引退生活に入っている人は債券や譲渡性預金CD)などの低リスク、
またはリスクフリーの投資に魅力を感じるかもしれないが、
若年層はよりボラティリティの高い 、より大きな利益をもたらす
積極的なポートフォリオを構築することができる。




動することで学べる

若い投資家は投資を学び、成功と失敗の両方から学ぶ柔軟性と時間がある。

投資というのはかなり長い学習曲線を持っているので、
20代はマーケットを研究し投資戦略を改善するために
時間をかけられるという点で優位に立っている。

若い投資家が受け入れることができるより大きなリスクと同じく、
投資ミスを克服し回復するために必要な時間を有しているのだ。



クノロジーに精通している

若い世代は現代テクノロジーに精通しており、
オンライン投資のツールやテクニックを学んだり応用することができる。

オンライン
取引プラットフォームは、チャットルームや金融・教育ウェブサイトなど、
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方に無数の機会を提供している。

ソーシャルメディア、アプリなどのテクノロジーは、
すべての若い投資家の知識ベース、経験、自信、専門知識に貢献することができる。



的資本

個人の視点からの人的資本は、
将来にわたるすべての賃金の
現在価値と考えることができる。

賃金を稼ぐ能力
はリタイア時のための投資と貯蓄の基礎となるため
学位を取ったり、OJTを受けたり、高度なスキルを学んだりすることによって
自分自身に投資することは、大きな見返りがある価値のあるものだ。

20代は将来的な賃金を引き上げる能力を高める機会が多く、
これらを利用することは多くの投資形態のひとつと考えることができる。



まとめ

リタイア時の貯蓄だけが、計画性の高い投資をする唯一の理由ではない。

配当株式に投じるような投資の多くは、投資ライフを通じて収入の流れをもたらしてくれる。

20代は投資を始めていない人よりも、時間も含めより大きなリスクに対応する能力と
将来の賃金を増やす機会があるという明確な利点をもっているのだ。

トレーダーと投資家の役割




多くの人が「トレード」と「投資」という言葉を混同して使っているが、
この2つは実際にはとても異なる活動である。

トレーダーと投資家は同じマーケットに参加しているものの、
まったく違った戦略でタスクを実行している。

とくにトレーダーは世の中の誰の役にも立っていないなどと
的外れな批判をされることもあるが、市場が円滑に機能するためには両方の役割が必要だ。

今回は両者について、そして双方がマーケットで利益を上げるために使う
戦略について書いていこう。



資家とは

投資家は、一般的には株式市場に関連した市場参加者のことだ。

将来の見通しが強いと考え、長期的な視野で会社の株式を購入する。

投資家は通常、次の2点に関心をもつ。

・価値:投資家は、企業の株式が良好な価値を示すかどうかを検討しなければならない。
たとえば、2つの似た企業が異なったアーニング・マルチプルで取引している場合、低い方がより価値が高いだろう。これはB社の収益1ドルへのエクスポージャーを得るために必要なものに比べて、A社に投資する際に収益1ドルのための支払いが低いことを示唆しているためだ。

・成功:投資家は、財務の健全性を見て将来のキャッシュフローを評価することによって、将来の成功を測らなければならない。

これらの要因はどちらも、将来の成長見通しを定義する業界の動向を見ながら、
企業の財務諸表の分析を通じて決定することができる。

基本的なレベルでは、投資家はPEGレシオなどの指標を調べることによって、
将来の成長可能性に対して企業の現在価値を測定することができる。



要な投資家はだれか

市場には多くのアクティブな投資家がいる。

実際、市場で稼働している資金の大半は投資家に属している。
(1日あたり出来高と混同しないでほしい。これは
トレーダーによるものだ。

主要な投資家は以下のとおり。

投資銀行:投資銀行は、企業の株式公開や資金調達を支援する組織だ。
これには少なくとも証券の一部を長期にわたって保有することが含まれる。


ミューチュアルファンド:個人の多くは特定の基準を満たす企業に長期投資を行うミューチュアルファンドに資金を投じている。ミューチュアルファンドは法律によってトレーダーではなく投資家として行動することが求められている。

機関投資家大企業の株式を大口保有する組織や人のことだ。機関投資家には、企業のインサイダー、自身をヘッジする競合、特別な機会の投資家が含まれる。

リテール投資家:リテール投資家は、個人口座のために株式市場に投資する個人だ。はじめは、リテール投資家の影響は小さいように思われたが、時間がたつにつれてより多くの人がポートフォリオをコントロールするようになり、結果としてこのグループの影響力が増している。



レーダーとは

トレーダーは、会社のファンダメンタルズではなくマーケットそのものに焦点を当てて
企業の株式を購入するマーケット参加者である。

コモディティーを取引する市場は、トレーダーによく適している。

結局のところ、その基本的な品質のために小麦を購入する人はほとんどおらず、
供給と需要の結果として起こる小さな価格の動きを利用している。

トレーダーは通常、次の点に関心をもつ。

・価格パターン:トレーダーは過去の値動きを将来の価格変動を予測するために見る。
これはテクニカル分析と呼ばれている。

・需要と供給:トレーダーはイントラデイの取引を注意深く監視して、お金がどこで動いているのか、そしてその理由を探る。

・市場の感情:トレーダーは大きな動きが起こったあと、群衆に対してベットする逆張りのような技術を通して投資家の恐怖を利用する。

・クライアントサービスマーケットメーカー(もっとも規模の大きいトレーダーのひとつ)は、迅速な取引を通じて流動性を提供するために、顧客に雇われる。

突き詰めると、トレーダーは投資家に流動性を提供し、つねに取引のもう一端を担っている。

マーケットメイクであろうと逆張りであろうと、トレーダーは市場に欠かせない役割だ。



要なトレーダーはだれか

出来高においては、投資家よりも断然トレーダーのほうが大きい。

数秒ごとに頻繁に取引できるトレーダーにはさまざまな種類がある。

もっとも一般的なトレーダーのタイプは以下がある。

・投資銀行:長期投資のために保有されていない株式は売却される。
IPOの過程で、投資銀行はトレードを通じて公開市場での株式の売却を担当している。

・マーケットメーカー:市場において流動性を提供することに貢献しているグループ。
顧客に課される手数料と一緒に、BidとAskのスプレッドを通じて利益が作られる。
最終的に、このグループはすべての市場に流動性を提供している。

・アービトラージファンドアービトラージファンドは、市場の非効率性をすばやく利用するグループ。たとえば合併が発表された直後に、株価はつねに新しい買収価格からリスクプレミアムを引いたものにすぐに移行する。こういった取引はアービトラージャーにより実行される。

プロップトレーダー/ファーム:ぼくのポートフォリオのひとつでもあり、日本ではほとんど認知されていないプロップトレーダーは、短期の取引を通じてお金を稼ぐために企業に雇われる。長期投資よりも短期的な利益を複利で積み上げてより多くの資金を作り出すために、独自の取引システムや技術を使っている。



とめ

マーケットが適切に機能するためには
トレーダーと投資家の両方が必要であることは明らかである。

トレーダーがいなければ、投資家は売買する流動性がない。

投資家がいなければ、トレーダーは売買する根拠がない。

このように、両グループは金融市場というものを形成しているのだ。

世界最高の4つを公開:国際株式インデックス




外国の株式はポートフォリオの分散を望む
投資家にとって魅力的なオプションだ。

しかしこういった株式は為替リスクから政治リスクに至るまで
独自の特別なリスクを伴い個人投資家にとっては流動性
デューデリジェンス問題を引き起こす可能性がある。

世界的規模でパッシブ運用アプローチに従う
インデックスミューチュアルファンドは、
費用対効果の高い海外投資手段を提供している。

ここに、4つのトップパフォーマーをご紹介しよう。

ぼくのブログを読んでいるような勉強家のあなたなら、
まさか日本のメガバンクが窓口で勧めてくる金融商品など見向きもしないだろう。

世界には日本とは比較にならないほど優秀な金融商品がゴロゴロしている。

※すべての情報は2018年11月現在のものです。



Fidelity Spartan International Index Fund Investor Class(FSIIX)
運用資産残高(AUM):232.2億ドル

2015 - 2018年平均NAVリターン:3.8%

エクスペンスレシオ:0.17%

FSIIXは海外先進国株のパフォーマンスを表す幅広いインデックスである
MSCI Europe、Australia、Far East Index(EAFE)のパフォーマンスに連動する成果を目的としている。

基礎となるインデックスの投資結果と同じ結果を得るために、
インデックス・サンプリング法を用いている。

ヨーロッパの株式が66%でもっとも多く、日本の株式はファンドの資産の約23%を占めている。

ファンドは金融株と一般消費財株に大量のエクスポージャーを提供している。

ポートフォリオは幅広く分散しており、その上位10の保有分は資産のわずか11%を占めるにすぎない。

FSIIXは多様な国際ポートフォリオを
非常に低コストで提供している。

新興市場の株式を回避しているため、リターンの変動は低い傾向にある。

モーニングスターはファンドにシルバーアナリストの格付けと4つ星の総合評価を授与している。

ファンドはノーロードであり、最小投資要件は2,500ドルである。



Schwab International Index Fund(SWISX)
AUM:43億ドル

2015 - 2018年平均NAVリターン:3.7%

エクスペンスレシオ:0.06%

SWISXもまた、MSCI EAFE指数のパフォーマンスに連動することを目的としている。

このファンドは競合のフィデリティ・スパルタンととても似た資産配分をしているが、生活必需品株を選好し資産を若干上乗せしている。

ほかの国際株式と同じように為替変動リスクがある。

このファンドは同業他社の中でもっとも低いエクスペンスレシオのひとつを誇っており、売買回転率は3%と非常に低く、高い節税効果を実現している。

モーニングスターはファンドにブロンズ・アナリストの格付けと4つ星の総合評価を授与した。

ファンドはノーロードで、最小投資要件はわずか1ドルだ。



Pax MSCI EAFE ESG Leaders Index Fund Individual Investor Class(PXINX)
AUM:5億7,700万ドル

2015-2018年平均NAVリターン:2.45%

エクスペンスレシオ:0.8%

PXINX(旧MSCI International ESG Index Fund)は、MSCI Global Sustainability IndexファミリーのひとつであるMSCI EAFE ESG Indexのパフォーマンスに連動することを目指している。

この指数はセクター別の企業と比較して高い環境、社会およびガバナンス(ESG)のパフォーマンスを持つ企業にエクスポージャーを提供している。

ファンドのポートフォリオは、英国および日本における地理的集中度の高い大型、中型の株式で構成されている。

資産の約20%は金融株、13.5%は工業株、11%はヘルスケア株にそれぞれ配分されている。

モーニングスターはファンドに2つ星の総合評価を与えている。

ファンドはノーロードであり、最小投資要件は1,000ドルとなっている。



Vanguard Developed Markets Index Fund Admiral Shares(VTMGX)
AUM:1,027億ドル

2015-2018年平均NAVリターン:9.82%

エクスペンスレシオ:0.07%

VTMGXはカナダと、ヨーロッパおよび太平洋地域の主要市場の企業によって
発行された株式の投資リターンを測定するベンチマーク指標の
パフォーマンスに連動することを目的としている。

2014年にバンガードはこれらの外国株式ファンドの2つを合併して、VTMGXを組成した。

ファンドの売買回転率は3.4%と非常に低いため、
投資家にとってこのファンドはとても節税効果がある。

ファンドはおもにヨーロッパ(53.5%)および環太平洋地域(37%)の
先進国市場の大型、中型の株式に投資している。

エクスペンスレシオが非常に低く、一貫した管理とリターンにより、ゴールドアナリスト格付けとモーニングスターから4つ星の総合評価を獲得している。

ファンドはノーロードであり、投資家は少なくとも3,000ドルを拠出する必要がある。

【合法化の波にのれ】ナスダックのマリファナ株




世界では大麻にたいして合法化へと動く流れがあり、

多くの国がマリファナ政策の新しく革新的なアプローチを
議論し続けている。

カナダはマリファナの娯楽目的での利用を合法化する
最初のG7国になるという大胆な一歩を踏み出した。

これは実験的な施策として、いろいろな国が注意深く見守っている。

この政策のスタートは、投資家にとっても多大な意味を持つ。

ここ数年でマリファナは最大の投資先となるだろう。 

アメリカに本拠を置く多くの大麻企業とADRが店頭で取引を行っているが、
ナスダックで取引されている大麻企業もある。

一部の投資家はナスダックに上場している株式を、
OTC市場よりも流動性が高く、スプレッドが狭いため好んでいる。

ナスダックは世界初の電子株式取引所であり、
長いあいだテクノロジーとバイオテクノロジーの代名詞となってきた。

ナスダックの大麻企業はこれを反映しており、
その大半はバイオテクノロジー分野で活動している。

2018年11月現在、ナスダックに上場されているマリファナ株を
アルファベット順に書いていく。



ARENA PHARMACEUTICALS, INC.(NASDAQ:ARNA)

アリーナ・ファーマシューティカルズは、
医療用マリファナの製造に携わるバイオテクノロジー企業だ。


アリーナのAPD371にまつわる研究開発は、
大麻バイオテクノロジーにおける新たな取り組みの主要な焦点となっている。


ATLANTIC ALLIANCE PARTNERSHIP CORP.(NASDAQ:AAPC)

アトランティック・アライアンス・パートナーシップは現在、
Kalyx Development Inc.と合併契約を締結している白紙小切手会社だ。

Kalyxは米国における大麻業界の大手不動産投資信託である。


CARA THERAPEUTICS INC.(NASDAQ:CARA)

カラは、臨床ステージのバイオテクノロジー企業であり、
痛みや掻痒(かゆみ)といった症状のための新しい化学物質を開発し、商品化している。

彼らの臨床段階の製品はすべてオピオイド受容体を標的としているが、
現在、神経因性疼痛の治療のためのカンナビノイドの前臨床研究を行っている。


CORBUS PHARMACEUTICALS HOLDINGS INC.(NASDAQ:CRBP)

コーバスは大麻バイオテク企業だ。

同社の研究、開発、および製造は慢性痛、炎症性線維性疾患および他の疾患を
治療しようとする大麻薬に基づいている。


CRONOS GROUP INC.(NASDAQ:CRON)

クロノスはカナダの大麻企業だ。

大麻関連の子会社およびライセンスを受けた生産業者を所有している。


GW PHARMACEUTICALS PLC.(NASDAQ:GWPH)

GWファーマシューティカルズは多発性硬化症および
癌の痛みに関連する痙性の治療のためのSative、
小児のてんかんの治療のためのEpidiolexを含む、
カナビノイド薬のポートフォリオを開発している。

Sativexは米国外16カ国で商品化され、さらに12カ国で規制当局の承認を受けている。

Epidiolexは現在、既存の治療法がない重度の早発性てんかんの2つの形態である、
ドラベ症候群およびレノックス・ガストー
症候群の第3相試験中だ。

他の適応症は、自閉症スペクトル障害、
統合失調症および
神経膠腫のためのカンナビノイド製品を開発している


INSYS THERAPEUTICS INC.(NASDAQ:INSY)

インシス・セラピューティクスは、革新的な医薬品と
新しい薬品デリバリーシステムを開発し、商品化する専門製薬会社だ。

同社は「SUBSYS(サブシス)」という舌下フェンタニルスプレーで広く知られているが、
エイズ患者の化学療法と食欲不振に起因する悪心の治療のための
ドロナビノール(合成THC)経口溶液のFDA承認を受けている。

また、てんかん、プラダー・ウィリー症候群(遺伝的障害)および
他の適応症の中でアンフェタミン中毒のためのカンナビノイドに基づく治療法を開発している。


INTEC PHARMA LTD.(NASDAQ:NTEC)

インテック・ファーマは臨床段階のバイオ医薬品会社で、
独自のアコーデオンピル技術基づいて医薬品を開発している。

インテックの製品パイプラインには、腰痛および線維筋痛の適応症用に
開発されたカンナビノイド系薬剤が含まれている。


MARRONE BIO INNOVATIONS, INC.(NASDAQ:MBII)

マロネ・バイオイノベーションは、環境に配慮したバイオベースの
害虫管理および植物健康製品を開発し、販売している。

最近、3つのMBII有効成分がカリフォルニアの栽培市場で
大麻作物に使用することに合法であると発表した。


PSYCHEMEDICS CORPORATION(NASDAQ:PMD)

サイケメディクスは施行セクターで運営されている。

事業活動は、毛髪サンプルによる薬物検査をサポートしている。


ZYNERBA PHARMACEUTICALS INC.(NASDAQ:ZYNE)

ジネルバは、次世代型の経皮的(皮膚を通して)送達のための
合成カンナビノイド治療の開発に焦点を当てている。

同社のパイプラインは現在、てんかん、変形性関節症、線維筋痛、
末梢神経障害性疼痛および脆弱X症候群を含む適応症のために開発された2つの薬物を含む。

バフェット はいかにして バークシャー・ハサウェイ を築き上げたのか




バークシャー・ハサウェイ(BRK.A)の利益がどこにあるのか
疑問に思うなら、オマハに拠点を持つ「お金を稼いでいない」企業の
産業を数えれば時間の節約になる。

鉄道。BNSF Railwayは北米で2番目に大きな貨物線であり、
バークシャーの子会社だ。

自動車保険。バークシャーの子会社であるGEICO
業界で2番目の地位を占めている。

メンズアパレル。バークシャーの子会社Fruit of the Loom Inc.は、
米国でほかのどの会社よりも多くの男性用下着を販売している。

実際には、米国の主要産業のリストを調べると
バークシャー・ハサウェイがその基盤をカバーしている。

ビジネスジェット機レンタル(NetJets)、
ジュエリー(Borsheim's Fine JewelryHelzberg DiamondsBen Bridge Jeweler Inc.)、
家具(RC Willey Home FurnishingsCORT)、
キャンディー(See's Candies)、運送(McLane Co., Inc.)、
モジュラー住宅(Clayton Homes)、新聞(The Buffalo News

これらはすべて同社の成長するポートフォリオに含まれている。

2018年11月現在、バークシャー傘下の5,080億ドル規模の
多様なビジネスには一見すると数に限りがない。

19世紀に設立されたマサチューセッツ州の別々の綿工場、
Berkshire Fine Spinning Associatesと
Hathaway Manufacturing Co.が1955年に合併し
バークシャー・ハサウェイが誕生した。

ウォーレン・バフェットは60年代初期にこの会社が本当の価値よりも
安値で放置されていると確信し株を買い始め、結局1965年5月10日に
完全に支配下においた。

2年後、バフェットは正式にバークシャーをコングロマリットにした。

これは繊維業の利益で国家補償を買うことによって、
同社がおこなった多くの保険買収のうちの
最初のひとつになった。



ークシャー・ハサウェイの軍資金

バークシャー・ハサウェイの生命線は
業界関係者が「フロート」と呼ぶものだ。

フロートとは保険の加入者が払い込んだ保険料のうち、
保険準備金を差し引いた残りのことだ。

厳密にはこのお金は保険会社のものではないが、
マネージャーによって適切に投資されるよう手元にある。

1000億ドル以上のバークシャーのフロートは
世界最大規模であるだけでなく、一世代前の50倍もの規模だ。

この資金こそがバークシャーに、一時的に傷ついた会社を
すばやく買収し息を吹き込むことを可能にしている。

事例:Fruit of the Loom Inc.
ぼくは個人的にこの会社の下着を愛用しているが、
同社の株式が97%も価値を失ったあと、2002年にわずか
8億3,500万ドルでバークシャーに買収されている。

バフェットのメンターであるベンジャミン・グレアムによる
主な教義のひとつに、配当は投資家の秘密の武器である、というものがある。

Fortune 500企業のうちバークシャー・ハサウェイが大きな地位を占めている、
アップル(AAPL)、コカ・コーラ(KO)、アメリカン・エキスプレス(AXP
などの企業の多くは毎年配当を維持、もしくは増配している。

たとえばコカ・コーラは、55年間連続で増配しつづけている。

軽率な投機筋が価格が上昇している注目株を追いかけるのに対し、
辛抱強い投資家は株主に定期的に支払いができる十分な
ファンダメンタルズを持つ企業の株を大量に買い込む。

配当が会社の潜在力のもっとも確実な指標であるにもかかわらず、
金融の報道機関は、株価や価格の動きを示すばかりで
ほとんど配当のデータを紹介しない。

結局のところ経営陣は、支払いが実現できるに十分なほど
大きな利益をあげた場合のみ、株主に現金を引き渡すだろう。

ウォーレン・バフェットの配当の追求により、
バークシャー・ハサウェイは一貫して成功を収めている。



当を支払う?とんでもない

驚くことではないが、配当を支払う企業に投資するバフェットは、
自分の会社の投資家には支払うことを避ける。

企業が差し出すお金を受け取ることは理にかなっているが、
不必要に支払うことは決してしない。

こういうことだ。

実際には、バークシャー・ハサウェイは
かつて一度だけ配当を支払ったことがある。

1967年に一株あたりたった10セントの配当を支払った。

それ以来今日という今日までバフェットは、
もし配当の支払いが承認されるようなことがあれば、
私がトイレにいるときに勝手に決められたことだろうと
冗談を飛ばしている。

つまりバークシャーの株主は、同社が配当を拒否したことに
ついて不平をいうことは目先のことしか考えていないと言われてしまうのだ。

株価は過去51年間以上にわたって急騰しており、
1980年の275ドル、1995年の3万2,500ドル、
そして2018年11月7日の終値で32万7,050ドルで取引されており、
これはほかに類を見ない実績である。

バークシャー・ハサウェイの論理的根拠はシンプルであり、
異論を唱えるのはむずかしい。

もしあなたが投資家なら、
消費するための配当金支払いを受けたいか?

それとも、つつましい繊維業だった会社を
これまででもっとも大きく、もっとも尊敬され、
もっとも財務的に安定している企業に変えてしまったチームが
そのお金を再投資するのを見ていたいか?

バークシャーのクラスA株は一株で平均的なアメリカ人の給与の
数年間分に相当するため、株がまれにしか取引されないのは不思議ではない。

1日におよそ300〜400回しか取引されないのだ。

バフェットはクラスA株を分割するという考えを受け入れたことは一度もなく、
それをしてしまうと投機の対象となってしまうと考えている。

しかしバフェットは数年前にクラスA株の1/30の価値のクラスB株(BRK.B
の発行を承認した。

2010年にクラスB株に対して1:50の比率で株式分割したあと、
クラスB株がBNSFを指数に置き換えた。

より低い価格とそれに伴った流動性により、クラスB株は
市場の価値を評価する指標とするのに適している。

クラスA株は高価すぎるのと、
あまりにもわずかにしか保有されていないため、
効果的な指標の構成要素は作れない。



とめ

一部の投資家は価値を探し、
その基準に合致する株式を購入する。

バークシャー・ハサウェイも同じアプローチでビジネスを行っているが、
わずかな株式を買う代わりに会社全体を買収する。

その戦略を適用しつづけて40年以上経っても、
競争相手のいないグローバルコングロマリットでありつづけている。

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