日本でも一部のトレーダーに人気のVIXだが、コツを覚えるとあなたの収益機会を向上させてくれる。
最近のVIXチャートが興味深い形をしているので見ておこう。
VIX(ボラティリティ指数)は、1993年にシカゴ・オプション取引所(CBOE)によって考案された。
別名「恐怖指数」とも呼ばれ、これにはもっともな理由がある。
S&P500のオプション取引の値動きを算出・測定することによって、
本質的に投資家が市場価格の変動についてどのように考えているか(恐れているか)を割り出す。
一般的には投資家が大きな価格変動に不安になると、オプションはより高価になりVIXは一気に上昇する。
投資家のマインドが穏やかになると、逆のことが起こる。
オプションは安くなり、VIXは低下する。
ボルマゲドン
今年2月、ボルマゲドンと呼ばれるボラティリティの急騰をベースとしたイベントが、
多くの投資家とファンドを粉砕した。
VXX、UVXY(レバレッジのかかったVIX)、SVXY(逆VIX)を含む
VIXの動きに基づくETFやETNは、マーケットのボラティリティが急上昇したときに
大きな価格変動をもたらした。
VIX自体は直接取引することができないため、
これらのボラティリティ・ビークルは依然としてたくさん取引されている。
何度でも起こるVIXの上昇
上のチャートは2018年のVIXに200SMAを表示させ、2月のモンスター級の急上昇を示した。
しかし今もっと大切なことは、この2ヶ月間にVIXレベルが
過去平均と比べて高くなっていることだ。
チャートに示されているように10月上旬、S&P500が過去最高値から暴落をしたときに
VIXは上昇を見せはじめた。
そのとき以来、VIXは200日移動平均を上回って推移しており、
市場が少し落ち着いてきたタイミングで下落していき、16のあたりで反発を見せている。
VIXの値というのは通常、かなり迅速に平均に戻っていく(今回の場合、下落)。
しかし投資家が大きな市場調整や差し迫った弱気相場を恐れている限り、
VIXでの収益機会が何度でも現れるだろう。