人生を設計することにおいて、何度でも立ち返りたいアイデアのひとつはこれだ。
成功したいなら、成功している人がしていることを学び、
自分の行動も一致させることがもっとも早い方法である。
シンプルじゃないだろうか。
なぜ分かりきったことを一から作り直したりするのか?
あなたが生きたいと思う類いの人生をすでに生きている人がたくさんいる。
彼らを見習えばいいじゃないか。
だからこそぼくはウォーレン・バフェットによるこの偉大な教訓が大好きだ。
バフェットのことをよく知らない人もいるかもしれない。
彼は86歳で、バークシャーハサウェイのCEOであり、純資産が約895億ドル(約9兆円)の男だ。
これはタイプミスではない。
バフェットはありふれたお金持ちではない。
彼は世界でもっとも裕福な人のひとりだ!
だから明らかに、たくさんの人が彼から学ぶことができる。
教訓を学ぶにあたりこの質問から始めよう。
もし残りの人生で1台だけしか車を選べないとしたら、
あなたはどんな車を選ぶだろうか?
ウォーレンの偉大な言葉を紹介しよう。
私が16歳のときは、2つのことしか頭になかった。
女の子とクルマだ。
私は女の子はあまり得意ではなかった。
だからクルマに想いを馳せた。
女の子のことも考えはしたが、クルマの方が縁があった。
私が16歳になったとき、ジニーという子が現れたとしよう。
彼女は「ウォーレン、私はあなたの好きなクルマをプレゼントするわ。
大きなリボンをつけて、明日の朝にはここにあるようにする。
新車よ。それがあなたのものになるの。」
ジニーの話をすべて聞き、私は「何か裏があるんでしょ?」と言った。
彼女は「ええ、ひとつだけあるわ。
これがあなたの人生で手に入れられる最後のクルマになる。
だからそのクルマで生涯過ごすことになるわ。」と。
もしこのことが起こったとしたら、私はクルマを選んでいただろう。
だが、生涯同じクルマだと知って私がどうするか、あなたは想像できるだろうか?
まずは説明書を5回は読むだろう。
そしていつもガレージにしまっておく。
ちょっとしたくぼみや傷があったら、錆びないようにしたいので
すぐに修理してもらう。
私はクルマを赤ん坊のように大切に扱うだろう。
なぜならそれを生涯維持しなければならないからだ。
これこそ、あなたが心とカラダについて取らなければならない姿勢だ。
あなたにはたったひとつの心とカラダしかない。
そしてそれは生涯同じだ。
今は、何年も乗りまわすことは簡単だろう。
しかし、あなたが心とカラダの面倒をみなければ、
40年後にはクルマと同じようにスクラップになるだろう。
今日、まさに今、あなたのしていることが
10年、20年、30年後に心と体がどのように動作するかを決定づけるのだ。
ーウォーレン・バフェット
バフェットの言葉を読んだところで、あなたに少しのあいだ考えてほしい。
あなたが生きることのできる人生はひとつしかないことを
本当にわかって日々を過ごしているだろうか?
残りの人生であなたの心やカラダをサポートするような目標を立てたり、
行動を起こしたりしているだろうか?
あなたの人生で本当に大切なことに、
もっと時間を費やすことができるようにシステムを整備しているだろうか?
それともただ無作為に時間が過ぎることを許してしまっているだろうか?
無意識のうちに何の目的も果たさない選択をしてしまっているだろうか?
あなたの心を直視しよう。自分自身に正直になろう。
人生にうんざりしているだろうか?
人生の大切な部分を否定しているだろうか?
あなたのマインド、健康、人間関係、余暇...
成功することだけが唯一大切なことだろうか?
成功することが必ずしも大金を稼ぐということを意味するわけではない。
お金があっても健康でなかったら無意味だ。
お金があっても良い人間関係がなければ孤独だ。
あなたにとって本当に大切なことが何か、忘れないようにしよう。
あなたが地球上に存在できるのは短い時間だということを忘れないようにしよう。
だからこそ、自分自身をしっかりと気にかけて面倒をみよう。
ぼくたちは全体主義的な存在だ。
ぼくたちのあらゆる部分が共に調和している。
あなたがこれを実感することが早ければ早いほど、より成功できる。
たとえ今、大変な目にあっているとしても、それはあなただけではない。
ぼくは長いあいだ、人生のもっとも大切な部分を共存させることができなかった。
ビジネスはうまくいっていたが、健康と人間関係はめちゃくちゃ。
健康と人間関係がよくなったかと思えば、ビジネスは苦境で自分の時間などない。
あなたにもあるだろうか?
そこでぼくはウォーレン・バフェットの言葉に立ち返り続けた。
これが後にも先にもあなたが手に入れることができる最後のクルマ(人生)だ。
今日、まさに今、あなたのしていることが
10年、20年、30年後に心と体がどのように動作するかを決定づけるのだ。
だからぼくはたくさんの内なる仕事、自分を掘り起こすことを行った。
本当に大切なことを見つけるために、とても強力な質問をたくさんしていたので
自分の「クルマ」が一生涯現役になるように優先順位をつけることができた。
ぼくは自分自身に簡単かつ強力な質問をした。
・本当に求めているものはなにか?
・なぜそれを持っていないのか?
・自分でほしいと言ったそれを手に入れたら、どんな気分だろうか?
・自分でほしいと言ったそれを、どのようにして達成することができるか?
お金、ビジネス、健康、人間関係など、人生のすべてのカテゴリーでまったく同じ質問をしつづけた。
これらの質問はなんの変哲もなく普通に見えるかもしれない。
だがぜひあなたにこれらと同じ質問をして、
実際に人生のさまざまなカテゴリーにおいて
反映されるようにしっかりと時間をかけてみてほしい。
本当にあなたにとって大切なもの、
つまり残りの人生であなたの心とカラダをサポートするものを発見したとき、
あなたにとっての究極の人生を送る道がはるかに明確になる。
そして、明快さの裏には力がある!
明快さは力につながる。そして、力とは行動する能力だ。