Think Trade, Think Life.

トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

2018年12月

悪いトレード習慣を打破する方法




すべてのトレーダーが優れたトレードプランを持つべきだ。

トレーダーが持ちうる最悪の習慣のひとつは、
衝動的に、ガイドラインなしで取引することである。

トレードプランを作ることに時間をかけるトレーダーは
成功する可能性がより高くなるが、計画を立てても
悪い習慣を構築してしまうことはある。

プランをつねに壁に貼っていても、衝動的な取引をしてしまう。

勝ちトレードをあまりにも早く手仕舞ったり、自分のプランよりも損失を拡大させることがある。

この記事では悪い取引習慣をどのように変えることができるかについて、
自分が成功と失敗をどのように見ているかを検証するプロセス、
これらの見解に基づいて自分に与えている報酬と罰を見直すプロセスについて説明していこう。



功を定義する

悪い取引習慣を打破するためには各トレードの成功や失敗を、
単にお金を得たか失ったかだけではなく
トレードプランに
忠実であったかどうかで判断する必要がある。

悪いトレード(つまり、トレードプランにはない規律違反の取引)をして利益を上げたら、
あなたはそれを失敗として見る必要があり、自分を祝福することはできない。

自分を褒めることによって、間違って行われたことに対する小さな報酬を提供していることになる。

また、良いトレード(プランに完全に沿ったもの)をしてその上でお金を失うなら、
プランに従ったのでそれを成功と見る必要がある。


たとえプランに忠実だったとしても、自分を責めることはあり得る話だ。

言い換えれば、ぼくたちはするべきことをしたという事について自分を罰するのだ!

あなたが損失を被ったなら、プランをより収益性の高いものに
できるかどうかを分析できる。


しかし規律のない取引で利益をあげ自分に報酬を与えていたら、
基本的にあなたの取引計画に合わない取引をするために自分自身を調整しているので、
習慣を変えることはとても難しくなるだろう。


プランに沿ったトレードで損失を出したからといって自分を罰していたら、
プランに忠実でいることなどできなくなってしまう。


だからあなたは自分に正直になり、規律のないトレードを受け入れてはならないのだ。

たとえそれがどれだけ利益をもたらすものであったとしても。

含み損を消して利益に変えるためだけに、
大きな含み損をかかえたトレードを保持し続けるような悪いトレードで
お金を稼いでしまうことは、トレーダーに起こることで最悪のことのひとつだ。

直感には反するかもしれないが、これは完全に間違った成功体験となり
あとになって必ずあなたに牙をむく。

このように取引することで、次回に含み損のポジションを
持っているときに戻ってくると信じてしまう。


残念ながら、たった一度でも戻ってこないという事態になれば、
あなたの口座は吹き飛ぶことになる。


また、昨日は注意を払わずにマーケットに飛び込んだことが功を奏したので、
今日もうまくいくかもしれないと誤って考えることもある。


これはマーケットでプレイする方法としては危険だ。



功と失敗の見方を変える

トレーダーは選択的記憶を拭い去らなくてはならない。

これはトレードプランに従わず損失をもたらした時を忘れずに、
そういった自発的なトレードを失敗とみなす必要があることを意味する。

プランに従わなかったことに対して軽く罰を科すことによって、
考え抜かれたプランに忠実でないことは長期的にみると
採算が合わないことに早晩気がつくだろう。

プランをしっかりと遵守したトレードをしたときは、
たとえお金を失ったとしても一人悦に入るべきだ。


あなたはいつでもトレードプランを調整することができるが、
成功と失敗、報酬と罰を分析するための現在の誤ったプロセスが染み付くほど、
時間とともに変えることは難しくなる。

すべてのトレーダーが変わることができるが、
あなたの悪い習慣を変え始めるのにベストなときは今である。




酬と罰の適用

個人的にどのように成功と失敗を定義しているかを理解したら、
これらの習慣をできるだけ早く変えるために報酬と罰を適用する必要がある。

はじめのステップは、内なる会話を変えることだ。

プラン通りに行動したときは自分を褒め、
そうでないときはたとえ勝ちトレードでも褒めてはならない。

次のステップには、外部報酬と罰が含まれます。

しばしば、ぼくたちはついていない日に自分を甘やかしてしまう。

トレードプランに従わなかったことが原因でついてない日が起こってはならない。

だからプランに忠実なときには報酬を与えるべきだし、
従っていないときは報酬を差し控える(罰の一種)べきだ。

この記事における「失敗」という言葉は、ひとつひとつのトレードで
お金を稼ぐことがもっとも重要なことではないと示すために使われている。

この記事における「成功」は、自分のために計画したトレードプランを
しっかりと実行することだと見なされるべきだ。

成功の報酬は、ぼくたちにこの行動を続けるよう促すはずである。

プランに従わなかったことに対する罰は、ネガティブでも自己破壊的でもないのだ。



とめ

規律を守っているかどうかについて正直になることで、
あなたの悪い習慣を打破しよう。

ただ単にラッキーだったかもしれないのに、
良いトレードをしたと思い込んで自分を欺いてはいけない。

つねによく練られたトレードプランに忠実でいよう。

損益にかかわらずトレードプランに従うことを成功と定義し、
それを実行することに報酬を与えよう。

損益にかかわらずプランに従わないでおこうという内なる会話を
失敗として定義し、何らかの罰を与えよう。

報酬や罰を強化することで、変化を早く起こすことができる。

世界でもっとも裕福な人から学べる最高の教訓




人生を設計することにおいて、何度でも立ち返りたいアイデアのひとつはこれだ。


成功したいなら、成功している人がしていることを学び、
自分の行動も一致させることがもっとも早い方法である。


シンプルじゃないだろうか。

なぜ分かりきったことを一から作り直したりするのか?

あなたが生きたいと思う類いの人生をすでに生きている人がたくさんいる。

彼らを見習えばいいじゃないか。

だからこそぼくはウォーレン・バフェットによるこの偉大な教訓が大好きだ。

バフェットのことをよく知らない人もいるかもしれない。

彼は86歳で、バークシャーハサウェイのCEOであり、純資産が約895億ドル(約9兆円)の男だ。

これはタイプミスではない。

バフェットはありふれたお金持ちではない。

彼は世界でもっとも裕福な人のひとりだ!

だから明らかに、たくさんの人が彼から学ぶことができる。


教訓を学ぶにあたりこの質問から始めよう。


もし残りの人生で1台だけしか車を選べないとしたら、
あなたはどんな車を選ぶだろうか?



ウォーレンの偉大な言葉を紹介しよう。



私が16歳のときは、2つのことしか頭になかった。

女の子とクルマだ。

私は女の子はあまり得意ではなかった。

だからクルマに想いを馳せた。

女の子のことも考えはしたが、クルマの方が縁があった。

私が16歳になったとき、ジニーという子が現れたとしよう。

彼女は「ウォーレン、私はあなたの好きなクルマをプレゼントするわ。
大きなリボンをつけて、明日の朝にはここにあるようにする。
新車よ。それがあなたのものになるの。」

ジニーの話をすべて聞き、私は「何か裏があるんでしょ?」と言った。

彼女は「ええ、ひとつだけあるわ。
これがあなたの人生で手に入れられる最後のクルマになる。
だからそのクルマで生涯過ごすことになるわ。」と。

もしこのことが起こったとしたら、私はクルマを選んでいただろう。

だが、生涯同じクルマだと知って私がどうするか、あなたは想像できるだろうか?

まずは説明書を5回は読むだろう。

そしていつもガレージにしまっておく。

ちょっとしたくぼみや傷があったら、錆びないようにしたいので
すぐに修理してもらう。

私はクルマを赤ん坊のように大切に扱うだろう。

なぜならそれを生涯維持しなければならないからだ。

これこそ、あなたが心とカラダについて取らなければならない姿勢だ。

あなたにはたったひとつの心とカラダしかない。

そしてそれは生涯同じだ。

今は、何年も乗りまわすことは簡単だろう。

しかし、あなたが心とカラダの面倒をみなければ、
40年後にはクルマと同じようにスクラップになるだろう。

今日、まさに今、あなたのしていることが
10年、20年、30年後に心と体がどのように動作するかを決定づけるのだ。

ーウォーレン・バフェット




バフェットの言葉を読んだところで、あなたに少しのあいだ考えてほしい。


あなたが生きることのできる人生はひとつしかないことを
本当にわかって日々を過ごしているだろうか?



残りの人生であなたの心やカラダをサポートするような目標を立てたり、
行動を起こしたりしているだろうか?

あなたの人生で本当に大切なことに、
もっと時間を費やすことができるようにシステムを整備しているだろうか?

それともただ無作為に時間が過ぎることを許してしまっているだろうか?

無意識のうちに何の目的も果たさない選択をしてしまっているだろうか?


あなたの心を直視しよう。自分自身に正直になろう。


人生にうんざりしているだろうか?

人生の大切な部分を否定しているだろうか?

あなたのマインド、健康、人間関係、余暇...

成功することだけが唯一大切なことだろうか?

成功することが必ずしも大金を稼ぐということを意味するわけではない。

お金があっても健康でなかったら無意味だ。

お金があっても良い人間関係がなければ孤独だ。

あなたにとって本当に大切なことが何か、忘れないようにしよう。

あなたが地球上に存在できるのは短い時間だということを忘れないようにしよう。

だからこそ、自分自身をしっかりと気にかけて面倒をみよう。

ぼくたちは全体主義的な存在だ。

ぼくたちのあらゆる部分が共に調和している。

あなたがこれを実感することが早ければ早いほど、より成功できる。


たとえ今、大変な目にあっているとしても、それはあなただけではない。

ぼくは長いあいだ、人生のもっとも大切な部分を共存させることができなかった。

ビジネスはうまくいっていたが、健康と人間関係はめちゃくちゃ。

健康と人間関係がよくなったかと思えば、ビジネスは苦境で自分の時間などない。

あなたにもあるだろうか?


そこでぼくはウォーレン・バフェットの言葉に立ち返り続けた。




これが後にも先にもあなたが手に入れることができる最後のクルマ(人生)だ。

今日、まさに今、あなたのしていることが

10年、20年、30年後に心と体がどのように動作するかを決定づけるのだ。




だからぼくはたくさんの内なる仕事、自分を掘り起こすことを行った。

本当に大切なことを見つけるために、とても強力な質問をたくさんしていたので
自分の「クルマ」が一生涯現役になるように優先順位をつけることができた。


ぼくは自分自身に簡単かつ強力な質問をした。

・本当に求めているものはなにか?

・なぜそれを持っていないのか?

・自分でほしいと言ったそれを手に入れたら、どんな気分だろうか?

・自分でほしいと言ったそれを、どのようにして達成することができるか?


お金、ビジネス、健康、人間関係など、人生のすべてのカテゴリーでまったく同じ質問をしつづけた。

これらの質問はなんの変哲もなく普通に見えるかもしれない。

だがぜひあなたにこれらと同じ質問をして、
実際に人生のさまざまなカテゴリーにおいて
反映されるようにしっかりと時間をかけてみてほしい。

本当にあなたにとって大切なもの、
つまり残りの人生であなたの心とカラダをサポートするものを発見したとき、
あなたにとっての究極の人生を送る道がはるかに明確になる。

そして、明快さの裏には力がある!

明快さは力につながる。そして、力とは行動する能力だ。

トレーダーと投資家の役割




多くの人が「トレード」と「投資」という言葉を混同して使っているが、
この2つは実際にはとても異なる活動である。

トレーダーと投資家は同じマーケットに参加しているものの、
まったく違った戦略でタスクを実行している。

とくにトレーダーは世の中の誰の役にも立っていないなどと
的外れな批判をされることもあるが、市場が円滑に機能するためには両方の役割が必要だ。

今回は両者について、そして双方がマーケットで利益を上げるために使う
戦略について書いていこう。



資家とは

投資家は、一般的には株式市場に関連した市場参加者のことだ。

将来の見通しが強いと考え、長期的な視野で会社の株式を購入する。

投資家は通常、次の2点に関心をもつ。

・価値:投資家は、企業の株式が良好な価値を示すかどうかを検討しなければならない。
たとえば、2つの似た企業が異なったアーニング・マルチプルで取引している場合、低い方がより価値が高いだろう。これはB社の収益1ドルへのエクスポージャーを得るために必要なものに比べて、A社に投資する際に収益1ドルのための支払いが低いことを示唆しているためだ。

・成功:投資家は、財務の健全性を見て将来のキャッシュフローを評価することによって、将来の成功を測らなければならない。

これらの要因はどちらも、将来の成長見通しを定義する業界の動向を見ながら、
企業の財務諸表の分析を通じて決定することができる。

基本的なレベルでは、投資家はPEGレシオなどの指標を調べることによって、
将来の成長可能性に対して企業の現在価値を測定することができる。



要な投資家はだれか

市場には多くのアクティブな投資家がいる。

実際、市場で稼働している資金の大半は投資家に属している。
(1日あたり出来高と混同しないでほしい。これは
トレーダーによるものだ。

主要な投資家は以下のとおり。

投資銀行:投資銀行は、企業の株式公開や資金調達を支援する組織だ。
これには少なくとも証券の一部を長期にわたって保有することが含まれる。


ミューチュアルファンド:個人の多くは特定の基準を満たす企業に長期投資を行うミューチュアルファンドに資金を投じている。ミューチュアルファンドは法律によってトレーダーではなく投資家として行動することが求められている。

機関投資家大企業の株式を大口保有する組織や人のことだ。機関投資家には、企業のインサイダー、自身をヘッジする競合、特別な機会の投資家が含まれる。

リテール投資家:リテール投資家は、個人口座のために株式市場に投資する個人だ。はじめは、リテール投資家の影響は小さいように思われたが、時間がたつにつれてより多くの人がポートフォリオをコントロールするようになり、結果としてこのグループの影響力が増している。



レーダーとは

トレーダーは、会社のファンダメンタルズではなくマーケットそのものに焦点を当てて
企業の株式を購入するマーケット参加者である。

コモディティーを取引する市場は、トレーダーによく適している。

結局のところ、その基本的な品質のために小麦を購入する人はほとんどおらず、
供給と需要の結果として起こる小さな価格の動きを利用している。

トレーダーは通常、次の点に関心をもつ。

・価格パターン:トレーダーは過去の値動きを将来の価格変動を予測するために見る。
これはテクニカル分析と呼ばれている。

・需要と供給:トレーダーはイントラデイの取引を注意深く監視して、お金がどこで動いているのか、そしてその理由を探る。

・市場の感情:トレーダーは大きな動きが起こったあと、群衆に対してベットする逆張りのような技術を通して投資家の恐怖を利用する。

・クライアントサービスマーケットメーカー(もっとも規模の大きいトレーダーのひとつ)は、迅速な取引を通じて流動性を提供するために、顧客に雇われる。

突き詰めると、トレーダーは投資家に流動性を提供し、つねに取引のもう一端を担っている。

マーケットメイクであろうと逆張りであろうと、トレーダーは市場に欠かせない役割だ。



要なトレーダーはだれか

出来高においては、投資家よりも断然トレーダーのほうが大きい。

数秒ごとに頻繁に取引できるトレーダーにはさまざまな種類がある。

もっとも一般的なトレーダーのタイプは以下がある。

・投資銀行:長期投資のために保有されていない株式は売却される。
IPOの過程で、投資銀行はトレードを通じて公開市場での株式の売却を担当している。

・マーケットメーカー:市場において流動性を提供することに貢献しているグループ。
顧客に課される手数料と一緒に、BidとAskのスプレッドを通じて利益が作られる。
最終的に、このグループはすべての市場に流動性を提供している。

・アービトラージファンドアービトラージファンドは、市場の非効率性をすばやく利用するグループ。たとえば合併が発表された直後に、株価はつねに新しい買収価格からリスクプレミアムを引いたものにすぐに移行する。こういった取引はアービトラージャーにより実行される。

プロップトレーダー/ファーム:ぼくのポートフォリオのひとつでもあり、日本ではほとんど認知されていないプロップトレーダーは、短期の取引を通じてお金を稼ぐために企業に雇われる。長期投資よりも短期的な利益を複利で積み上げてより多くの資金を作り出すために、独自の取引システムや技術を使っている。



とめ

マーケットが適切に機能するためには
トレーダーと投資家の両方が必要であることは明らかである。

トレーダーがいなければ、投資家は売買する流動性がない。

投資家がいなければ、トレーダーは売買する根拠がない。

このように、両グループは金融市場というものを形成しているのだ。

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