Think Trade, Think Life.

トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

2018年11月

【ワースト10】初心者トレーダーが犯すミス:後編




前回の記事の続きです。


6. 群れを追う

新米トレーダーのもう一つのよくある間違いは、
盲目的に群れに従うことであり、その結果話題のホットな株式に
あまりにも多くの支払いをしてしまうことだ。

またすでに急落していて今にも転換しようとしている
対象でショートポジションを建ててしまう。

経験豊富なトレーダーは
「The Trend Is Your Friend(トレンドは友達だ)」という言葉に
従っているが、列車が混雑しすぎると取引を終えるというのが習慣になっている。

しかし初心者はスマートマネーがそこから移動したあと
長いあいだ取引に留まったり、必要なときに逆のアプローチを取る自信がない。

基本的にはすべての卵を一つのカゴに盛るのはよそう。

分散はあらゆる投資における過度のエクスポージャーを避ける方法だ。

複数の投資で構成されたポートフォリオを持つと、
そのうちのどれかが損失を被ったときでも保護される。

またいずれの投資においても、ボラティリティと極端な価格変動から
保護するのにも役立つ。

ほとんどのマネージャーとミューチュアルファンドが
ベンチマークを下回っていることを証明した研究を列挙している時間はない。

長期的には低コストのインデックスファンドは、
65〜75%のアクティブ運用ファンドを上回っている。

インデックスを支持する多くの証拠があるにもかかわらず、
アクティブなマネージャーの投資意欲は依然として強いままだ。

ヴァンガードの創設者であるジョン・ボーグル氏は、

「希望は人間の胸に永遠にわき出る。インデックスというは退屈だ。
これは"わたしはもっとうまくやれる"という人々の考えと衝突する」
とその理由を語っている。

資産クラスの全体、または大部分(70〜80%)をインデックスにしよう。

次なる偉大なパフォーマーを追い求めるという興奮に抵抗できないときは、
各資産クラスでアクティブなマネージャーに割り当てる配分を20〜30%にしよう。

これはあなたのポートフォリオを壊滅させることなく、
パフォーマンスを追求するという願いを叶えるものになるだろう。



7. 宿題をサボる

初心者はしばしば、取引を開始するまえに適切なリサーチを
行っていないという罪を犯している。

季節的傾向、データリリースのタイミング、
経験を積んだトレーダーが所有するトレーディングパターンの知識を
持っていないため、しっかりと宿題をこなすことが重要だ。

新しいトレーダーにとって、トレードをしなくてはという切迫感は、
しばしばリサーチを行う必要性を圧倒してしまうが、
結局はそれが高い授業料につながってしまう。

より広義には、あなたが興味を持っている投資を研究しないことは間違いだ。

たとえば、株式に投資する場合は会社とその事業計画を調査する。

だれもが徹底したリサーチをしているわけではない。

市場は効率的であり、良い投資を特定することによって
お金を稼ぐことはできないという前提で行動するのはやめよう。

これは簡単な作業ではなく、ほかのすべての投資家が
あなたと同じ情報にアクセスすることができるが、
リサーチを行うことによってよい投資を特定することは可能である。


根拠ないアドバイスで買う

おそらく誰もが投資のキャリアのどこかでこのミスを犯す。

身内や友人から株の買い上げ、素晴らしい決算、
画期的な新製品をリリースするといった噂を聞くかもしれない。

たとえこれらが真実であっても、必ずしもその株式が「つぎの大波」である
ことを意味するわけではなく、買い注文をするため証券会社に急ぐ理由にはならない。


金融メディアに注目しすぎる

あなたの目標達成に役立つ金融ニュース番組はほとんどない。

スイッチをオフにしよう。

何か価値のあるニュースレターはない。

たとえあったとして、事前にそれをどうやって識別するのか?

考えてもみてほしい。

だれかが本当に有益な株式のアドバイス、トレードのアドバイス、
大金を稼ぐための秘密の数式を持っているなら、
それをわざわざテレビで吹聴したり月額5,000円であなたに売ったりするだろうか?

するわけがない。

口を閉じてひっそりと何億円も稼ぎ、
生活のためにニュースレターを売る必要はないだろう。

解決策は?

TVで金融ニュース番組を観たり、
ニュースレターを読んだりする時間を減らそう。

あなたの投資計画を作り、それに従う時間をもっと増やそう。


株を買うときに大局を見落とす

長期投資家にとってもっとも重要だがよく見落とされることの1つは、
定性分析、つまり「大局を見る」ことだ。

伝説的な投資家のピーター・リンチはかつて、
彼の子供のおもちゃと子供たちのあいだの流行を見て、
最高の投資を見つけたと述べた。

ブランドネームもとても価値が高い。

世界中のほとんどの人がどのように
コカコーラを把握しているか考えて見よう。

名前の財務的価値だけでも数十億ドルで見積もられる。

iPhoneにしてもビッグマックにしても、だれも異論はないだろう。

だから、財務諸表の読み込みに注力したり、複雑なテクニカル分析で
売買機会を特定しようとすると多大な時間がかかるかもしれないが、
あなたが投資する会社に対して逆風になるように世界が変わったら、
遅かれ早かれ負けることになる。

結局のところ、1980年代後半のタイプライター企業は業界内のどの企業よりも
優れていた可能性がありましたが、パーソナルコンピュータが普及し始めると
当時のタイプライターの投資家はより大局を評価し、うまく乗り換えることができたはずだ。

定性的な観点から会社を評価することは、売上と収益を見ることと同じくらい重要だ。

定性分析は、投資の見込みを評価するうえでもっとも簡単で効果的な戦略のひとつである。



8. 複数のマーケットで取引する

初心者のトレーダーは、株式からオプション、通貨、商品先物など、
市場から市場へとせわしなく動き回ることもある。

しかし複数の市場を取引することは大きな注意散漫になり、
まずはひとつの市場でスペシャリストになるための必要な
経験を得ることができなくなる。



9. 税金や手数料を無視する

投資するまえに税金面を忘れないようにしよう。

地方債など一部の投資に対しては税制上の優遇措置を受けることもできる。

投資するまえに税制や投資期間を考慮して、
税調整後のリターンを見るようにしよう。

取引手数料を必要以上に払ってはいけない。

投資を持ち続けたり、頻繁に取引しないことで
ブローカーの手数料を節約できる。

また過度の手数料を徴収しないブローカーを見つけることで、
投資から得られるリターンをより多くすることができる。



10. 自信過剰 / 能力の過小評価

トレードはとてもタフな職業だが、初心者トレーダーが経験する
「ビギナーズラック」は、トレードがいち早く富に至る道であると
信じさせるかもしれない。

このような過信はうぬぼれを助長し、トレードにおける大惨事につながる
過度のリスクテイクを促すため危険だ。

1995年のバートン・マルキールの研究
「Returns From Investing In Equity Mutual Funds」を含む多くの調査から、
ほとんどのマネージャーがベンチマークを下回ることがわかっている。

また、アウトパフォームするマネージャーを事前に選ぶ
一貫した方法がないこともわかっている。

長期的に見ると、非常に少数の人のみが
儲けることができることもわかっている。

それならなぜ多くの投資家がみずからの市場の頃合いを測る能力や
優れたマネージャーを選ぶ能力に自信が持てるというのだろう?

フィディリティのグル、ピーター・リンチは
「フォーブス400にマーケットタイマーはいない」といった。

アクティブトレーダーになることを決心するまえに、
よく考えよう。

デイトレードは危険なゲームであり、
本来はもっとも熟練した投資家だけが試みるべきだ。

専門知識、プラットフォーム、迅速な注文実行へのアクセスがない限り、
トレードをするまえにしっかりと検討しよう。

とくにリスクやストレスに熟達していない投資家には、
はるかに良いほかの選択肢がある。


能力を過小評価する

マーケットにおける成功は洗練された投資家だけのものと考え、
自分が抜きんでることは不可能だと思い込んでいる投資家もいる。
こういった思い込みはまったく真実ではない。

手数料ベースのミューチュアルファンドのセールスマンは
おそらくあなたに違うことを言ってくるだろうが、
ほとんどのマネーマネージャーは広範囲のマーケットを
アンダーパフォームしている。

学習と研究に時間を費やすことで、投資家は自分のポートフォリオを
コントロールし投資決定を行うことができる。

多くの投資は共通感覚と合理性に
したがっていることを忘れないようにしよう。

個人投資家は十分な技術を得られるポテンシャルが
あること以外にも、機関投資家が直面する流動性や諸経費の問題に
直面せずにすむ。

健全な投資戦略を持つ小規模な投資家は、いわゆる投資専門家よりも
それほど良いとは言えないにしても、市場を打ち負かす可能性がある。

自分の能力や可能性を過小評価してはいけない。

つまり本業があるという理由だけで、
金融市場に参加することができないと思い込まないほうがいい。



とめ

あなたが投資するお金を持っていて、
これらの初心者の間違いに注意することができれば、
実際に投資で利益をあげることができるだろう。

投資でよいリターンを得ることは、あなたを経済的ゴールへと近づけてくれる。

大きな利益や損失を生み出す市場において、
間違ったアドバイスや不合理な決定には事欠かない。

個人投資家として、ポートフォリオを長期的にふくらませるために
できるベストなことは、あなたにとって快適で合理的な投資戦略を実行することだ。

直感でお金を賭けることによって大きな勝利を目指しているなら、
カジノに行ったほうがいい。

自らの投資における意思決定に誇りを持てば、
長期的にはポートフォリオがあなたの行動の健全性を反映して成長していく。

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間違いを犯すことはトレードの学習プロセスの一部だ。

トレーダーは取引対象をより頻繁に売買し、
伝統的な投資家よりもはるかに短い期間ポジションを保有する。

このような頻繁な取引や短い保有期間は、
新米トレーダーの資本をすばやく毀損する可能性がある。

あらゆる種類のトレーダーや投資家が以下に挙げるミスを犯すが、
初心者トレーダーはとくに注意する必要がある。

なぜなら深刻なドローダウンから立ち直る能力が、
ベテランのトレーダーよりもはるかに制限されているためだ。



1. トレード計画がない or 計画に従わない

経験を積んだトレーダーは、
きちんと定められた計画にしたがってトレードをする。

明確なエントリー・イグジット、トレードに投下される資金量、
最大許容損失などだ。

初心者のトレーダーはトレードをする前に
計画を立てることはまずない。

たとえ自分なりの計画があっても
思ったようにマーケットが展開しない場合、
ベテランに比べプランを放棄する傾向にある。

または完全に逆のポジションをとり、
結局は「往復ビンタ」という結果に終わることも多い。
(たとえば初めロングしたものが、レートが下がったためショートするなど)


パフォーマンスを追う VS リバランス

多くの投資家が直近の良いパフォーマンスにもとづいて資産クラス、
戦略、マネージャー、ファンドを選んでいる。

「大きな利益を逃している」という感情は、
ほかのどんな要因よりも悪い投資の意思決定につながり得る。

もし特定の資産クラス、戦略、ファンドがこの3〜4年で
素晴らしい成果をあげている場合、確実にいえることが1つある。

3〜4年前に投資しておくべきだった、と考えてしまうのだ。

しかしこの素晴らしいパフォーマンスにつながったサイクルは今、
終わりに近づいているかもしれない。

スマートマネーは流出し、ダムマネーが流れ込む。

あなたの投資計画とリバランスに忠実でいよう。

これはパフォーマンスを追いかけることとは正反対のことだ。

リバランスとは、投資計画にもとづいてポートフォリオを
目標とするアセットアロケーションに戻すプロセスのことだ。

良いパフォーマンスの資産クラスを売り、
悪いパフォーマンスの資産クラスを買うことを強制されるため、
リバランスをすることは難しい。

このような逆張りの行動は多くの投資家にとってとても難しい。


リスク回避を考慮しない

あなたのリスク許容度や、
リスクを取る能力を見失わないようにしよう。

もしあなたが株式市場のボラティリティや複雑な浮き沈みに
耐えられないタイプの投資家なら、ボラタイルな新興株よりも
大手企業のブルーチップ株に投資するほうがよいだろう。

期待リターンにはリスクが伴うことを忘れないようにしよう。

投資がとても魅力的なリターンを提供している場合、
リスク特性をみて状況が悪化したときに失う可能性のある金額を確認する。

そして損失を受け入れられる以上の投資はしてはならない。


短すぎる時間軸(もしくはない)

また、投資期間を考えずに投資をしてはならない。

家を買うためにお金を貯めることを計画しているのであれば、
それは中期のタイムフレームだろう。

しかし幼児の大学教育の資金調達のために投資をしている場合、
それは長期のタイムフレームだ。

あなたは自分のタイムフレームに適した投資を見つけなければならない。

したがって退職のために30年間蓄えるのであれば、
今年や来年の株式市場はもっとも大きな懸念とはなりえない。

たとえ70歳で退職したばかりであっても、
平均余命は15〜20年だ。

後継者に資産を残そうと思えば、投資期間はさらに長くなる。

もちろん、娘の大学教育のために貯蓄していて、
彼女が高校生や中学生なら、タイムフレームを適切に配し、
アセットアロケーションはこの事実を反映したものでなければならない。

しかし一般的には、ほとんどの投資家は適切なタイムフレームよりも
短期に集中しすぎているのが実情だ。



2. 損切りの失敗

あなたがトレード計画をもっていない大きなサインは、
ストップロス注文を使っていないということだ。

タイトなストップロスは通常、
損失が著しくなる前に制限することを意味する。

トレード対象のボラティリティによってはノイズによって
無駄に損切りが実行されるリスクがあるが、
ストップロスオーダーの利点はこのリスクを大きく上回る。

このトレードミスの要点は、含み損を抱えたトレードにおいて
ストップロスオーダーが執行される直前にキャンセルしたりずらしたりすることだ。

トレード対象がまもなく方向を転換し、
含み損が建値へ、建値が含み益へと達すると都合よく考えてしまう、
いわゆるお祈りトレードをしてしまう。

これの経験者なら全員、大抵良くない結果に終わることを知っているだろう。

しかもそれがうまくいってしまった場合は
さらに悲惨な未来が待ち受けていることが多い。

これが間違った成功体験となり、
取り返しのつかないお祈りをしてしまうリスクが高まるからだ。



3. 損失を握りしめる

成功しているトレーダーの明確な特徴のひとつは、
トレードがうまくいかない時にすばやく小さな損失を受け入れ、
次のトレードアイデアに移っていく能力だ。

一方で負け組トレーダーは、自分のポジションが逆行すると
麻痺してしまう。

損失を限定するために迅速な行動を取るのではなく、
トレードが最終的にうまくいくことを期待して負けポジションを握りしめてしまう。

こういった行動は負けトレードにおいて過度の時間、
資本を縛ってしまう(資金効率が悪い)ことに加えて、
より大きな損失をもたらし、資本を著しく枯渇させてしまう。



4. ナンピン

ブルーチップにおける長期的視野で建てられたポジションでの
ナンピンは投資期間の長い投資家にとっては効果的だが、
ボラタイルでリスクの高い対象をトレードするトレーダーには危険をともなう。

初心者トレーダーが犯すもっとも大きな損失は、
負けポジションに固執しナンピンを続け、最終的にポジションを保持することが
不可能になるほど含み損が大きくなったときに結局ポジション全体を
カットすることを余儀なくされるときに起こる。

またトレーダーは保守的な投資家よりも短期志向で、
ポジションを「平均化」する傾向がある。

これは危険な行為であり、初心者にとっては間違いだと断言できる。

あまりにも多くの場合で投資家は、
自分が人間であり、偉大な投資家でも間違いを犯すという
単純な事実を受け入れることができなくなってしまう。

慌ててしてしまった株式の購入にしても、
長年大きな利益をもたらした株が突然悪い方向に転換したとしても、
あなたができるベストなことはそれを受け入れることだ。

あなたができる最悪なことは財力よりもプライドを優先させ、
負け投資を握りしめることだ。

今となってはずいぶん安くなったからと、
買い増しをしてしまうなどもよくないことだ。

これはとても一般的な間違いであり、こういったことをする人は
現在の株価と52週間の高値を比べることで実行したりする。

こういった目安を使う多くの人は
下落した株価は買い場を示すと考えている。

しかし株価が昨年より30%上昇したという事実は、
今年により多くの金を稼ぐのに役立つわけではない。

だからこそ株が下落した理由を分析することには損がない。

悪化したファンダメンタルズ、CEOの辞任や競争の激化は、
株価下落の可能性を秘めたものだが、
株価がすぐには上昇しないかもしれないという情報もまた提供している。

企業はファンダメンタルズ的な理由から今のところ価値がないかもしれない。

低い株価がダマシの買いシグナルである可能性があるので、
常にクリティカルな視点を持つことが重要だ。

ただ単にバーゲンに見えるからという理由で株を買うことは避けよう。

多くの場合で、株価下落には強いファンダメンタルズ的な理由がある。

投資する前にしっかりと株式の見通しを分析しよう。

将来的に持続的な成長をする企業に投資したいと考えるはずだ。

会社の将来の業績は、株式を買おうとするときの価格とは
無関係であることを覚えておこう。

株価が急激に下落したときはいつでも、
自分の戦略変更の理由を決断したり、
これが将来のための良い投資かどうかを判断しよう。

もしそうでなければ、あなたの資本に注意を払い、
見込みのある会社にあなたのお金を移していこう。




5. 過度のマージン、レバレッジをつかう

マージンとは、有価証券の購入のために借入した資金のことだ。

あなたのお金を増やすのに役立つのは確かだが、
損失もその分大きくなるという明確な欠点もある。

初心者として犯す最悪なことは、
「無料のお金」のようにみえるものに夢中になってしまうことだ。

マージンを使用した上でトレードや投資が計画通りに進まないと、
残されるのは何にもならない大きな債務だ。

クレジットカードを使って株を買うかどうか、
自分に聞いてみよう。

もちろんそんなことはしないだろう。

過度にマージンを使うことは金利は低いかもしれないが
本質的には同じことだ。

さらに、マージンを使用すると小さな価格の動きにともなう
本来よりも大きな利益と損失のために、
より密接にポジションを監視する必要がでてくる。

自分のポジションについての意思決定を下すための
時間や知識を持っていない場合、
証券会社は発生した損失を回復するために株式を売却する。

初心者はマージンの利用を控えめにするか、まったく利用しないでおこう。

そのすべての側面を理解している場合のみ利用しよう。

あなたのポジションが底値で強制的に売られてしまい、
そのポイントがマーケットの大きな転換点ということも往々にしてある。

よく知られた投資理念によれば、レバレッジは諸刃の剣だ。

いうまでもなく、利益も損失もブーストさせることができるからだ。

初心者はとくにFXにおいて、
レバレッジの程度によって目がくらむかもしれないが、
すぐに過度のレバレッジが急速に取引資本を破壊する可能性があることに気付くだろう。

50倍のレバレッジをかけている場合(これはリテールのFXでは珍しくない)、
たった2%逆行すれば資本は消滅する。



※長くなったので続きは次回執筆します。

あなたは経済的自由になるためにいくら必要だろうか?




前回の記事を補足していきます。

ぼくたちのほとんどは、経済的自由を達成することを夢見ている。

つまりその瞬間とは、すべての基本的なニーズが満たされ、
請求書や家賃を心配する必要がない。

借金返済、娯楽、長い休暇など、
望むものがなんであれ、それらに対する蓄えが十分に残された状態だ。

しかし、本当のところ、経済的自由とはなんだろう?

かんたんに言えば、経済的自由とは、
もうお金のためにあなたの時間を交換する必要がないほどの収入の流れをもつことだ。


ほとんどの人は退職するまで、またはお金持ちになるまで働くことが
経済的自由になるための最善の策だと考えている。

しかし、お金持ちであるということは
必ずしもあなたが経済的自由であるということを意味しない。

実際、95%の人びとがこの誤解を抱いている。

だから今日、ぼくはもっと良い道があることをお伝えしたい。

そしてその方法は、必要経費を支払うことができるパッシブインカムを
構築することだ
...絶え間なく、面倒な作業を必要とせずに。

この記事であなたは、次のことを学ぶ。

1. パッシブインカムとは何か、なぜそれが経済的自由を達成するための最良の方法であるか

2. 経済的自由になるために必要な金額(2つのシンプルなステップで)

この記事が終わるころにはパッシブインカムを得る方法と、
経済的自由になるためのパッシブインカムで必要な金額を特定することができる。



1. パッシブインカムとはなにか

パッシブインカムとはまさに言葉の響きどおりのものだ。:
あなたが働いているかどうかにかかわらず、お金が入ってくる。

はじめは奇妙に聞こえるかもしれないが、
本当に理にかなっている。

パッシブインカムをつくる主な方法は2つある。

1. あなたのために働く投資

1つめの主なパッシブインカムは、
ぼくたちのほとんどがすでになじみのあるアイデアだ:
投資

これらの投資は通常、固定または標準の収益率で月々の収入を生み出す。

銀行や国債、社債、T-bills、賃貸不動産収入などの手段が含まれる。


2. あなたのために働くビジネス

パッシブインカムの2つめのは、
ほとんどの人にとって理解することが難しいものだ:
パッシブビジネスインカム

多くの人々はビジネスを運営することを、成功を達成するために
つねに働く必要があることだと思っている。

しかし実際には、それはまったく真実ではない。

そのかわり必要なのは、自分がいなくても機能できるように
体系化できる
ビジネスを構築することだ。

そうすれば、あなたが時間をかけているかどうかにかかわらず、
お金が流れ続ける。

現実には、いつでもあなたのために働く
投資とビジネスの両方をもちたいだろう。



2. 経済的自由になるためにいくら必要だろうか?

パッシブインカムが何であるかを知った今、
あなたが経済的自由になるためには
いくらパッシブインカムで稼ぐ必要があるだろうか?

経済的自由になるためには、異なるパッシブインカムのアイデアから
どのくらいの収入を得る必要があるかを調べるための簡単な数式を学ぼう。

はじめのステップは、あなたの必要経費に目を向ける。


ステップ1
自分自身に尋ねよう:何が本当の必要経費か?


もちろんパッシブインカムはパズルの一部に過ぎない。

パッシブインカムがあるが、必要経費を上回っていないなら、
あなたは決して経済的自由の状態には達していない。

ほかのパートとしては、あなたの支出を理解し、
生活の中で実際に何が必要かを理解することだ。

なぜか?

ぼくたちが経済的自由について話すとき、
そこには2つの道がある。

1つめは、ただ単に自由であるために経済的自由になるということだ。

これはパッシブインカムが基本的なニーズだけを満たすが、
あまり余分なことはできない。(生活における余計な贅沢など)

そしてもう1つは、望むときに、望むものを手に入れることができ、
それでも働く必要がないということだ。


もちろん究極のゴールは後者だが、
基本的なニーズのすべてをカバーできるというのは
素晴らしいファーストステップだと思うが、どうだろう?

だからまずは、必要不可欠な支出のリストと
「あったらいいな」のリストを作るのがベストだ。

これを行うと、不要な経費を削減
または簡素化する方がはるかに簡単だと気づく。

あなたの生活においてそれらが
本当に必要なのかどうかを自分に問い始めるだろう。

忘れないでほしい。

お金を稼ぐベストな方法は、お金をうまく管理することだと。

これはパッシブインカムよりも優れている。

ステップ2に進んでいこう...



ステップ2
あなたの「経済的自由の数字」を計算する


かんたんな算数の話だ。

これを行うもっともシンプルな方法は...

1. Excelや類似のものを用意する

2. 支出をリストにする(必需品)


:家賃、住宅ローン、水道光熱費、食品、債務/ローン、保険、
医療、子供のケア、ペットのケア、電話、車、ガソリンなど。(必要な場合)

1. すべての支出を足す

2. じゃじゃーん、経済的自由の数字を手に入れた!

経済的に自由で基本的なニーズがすべて満たされるためには、
[あなたの数字を入れよう]以上のパッシブインカムが必要だ。

ここではかんたんな一例を示している。

以下は、月額合計506,000円の支出のリストだ。

経済的自由の公式は次のとおり:


経済的自由 = パッシブインカム > 必要経費


したがってこの例では、
506,000円以上のパッシブインカムを稼げば経済的自由の達成だ。


家&公共

住宅ローン 15万円
電気 8千円
水道 5千円
テレビ 4千円
インターネット 5千円
電話代 1万5千円
ガス 6千円

保険

住宅保険 5千円
車両保険 2万円
生命保険 2万円
医療保険 3千円

移動

車 5万円
ガソリン 2万円
修理費 3千円

雑費

食料雑貨 9万円
外食 2万円
ドッグフード 7千円
散髪 5千円
クリーニング 5千円
衣服 2万円
借金返済 2万5千円
貯金・緊急資金 2万円

支出合計 506,000円


これで経済的自由になるためにパッシブインカムで
どれだけの収入が必要かわかったので、
次のステップはそれをどうやって実現させるかを決めることだ!

行動しよう。

なぜ自由になるためにお金持ちである必要がないのか



済的自由への正しい道に
いるかどうかを確かめる方法



ぼくは最近、参加している人すべてが
いわゆる「9時5時の仕事」をしているセミナーで話す機会があった。

最終的に彼らは、自分たちのもっとも大きな懸念について話し始めた。

みんな、将来の財政状況について心配していた。

そして率直に言わせてもらえば、
たしかに全員が心配するべき状況だった。

経済的自由へのもっとも早い道を知りたがっていた。

ぼくは

「聞いてください。ほとんどの人が犯すもっとも大きな間違いは、
お金持ちになることと自由になることを同じことだと考えていることです。」

と言った。

今までぼくが話をしたことがある人はみんな、
経済的に自由であることを望んでいた。

それを望んでいない人とは会ったことがない。

しかしあなたが理解しなければならないことは、
この大きな誤解だ。


由であるためにお金持ちである必要はない


もしあなたがお金持ちになることに焦点を当てている場合、
必ずしも経済的自由になれるとは限らない。

この2つは同じことではないのだ。

多くの人が
「お金持ちになるために必要なことをすれば、
経済的自由を達成できる。」
と言っている。

お金持ちになりたいと話すとき、お金か自由か、
「本当のところ」何について話しているだろうか?

この2つにはかなり大きな違いがある。そうだろう?

お金持ちであるには、文字通り億万長者でなければならないだろう。

信じるかどうかは別として、自由でないお金持ちはたくさんいる。

彼らはそういったことを適切に設定しなかったため、
富を維持するために馬車馬のように働かなければならない。

つまり、彼らは自分がいなくてもビジネスが回るように体系化しなかった。

彼らは過去の成功者たちの経験から学んだり、お手本にしなかった。

お金持ちであることは絶対的に、より多くの自由や安全、
あるいは心の平和を意味するのだろうか?

必ずしもそうではない。

金持ちであることは、確かに物質的な利便性を享受できるが、
あなたもぼくも、完全に悲惨としかいいようがない
お金持ちがたくさんいることを知っている。

彼らはお金持ちであることの核心を見落としている。

すなわち自由と幸福を逃してしまう。

そのかわりにお金持ちで、「自由」でい続けるためには
懸命に働かなければならないと思っているので、
とても苦労している中流階級の人びとよりもハードに働く。

信じられるだろうか?

では結局、ぼくたちは何を探しているのか?

ぼくたちの本当の望みはなんだろうか?

心地のよい家。

自己重要感を高めてくれる車。

興奮をもたらしたり、退屈を逃れることができる旅行やおもちゃ。

しかしあなたは、こういったモノや、
自由と幸福の感覚を経験するためにお金持ちになるのを待つ必要はない。

自由になるためにお金持ちになることがゴールなのではない。

発想の転換をしよう!

経済的自由への道はお金持ちへの道とは違う。

これらは根本的に異なる戦略だ。


それでは、このことについてぼくのオススメすることを以下に示す。


ずは自由になり、、、そしてお金持ちになろう。


まずは自由を獲得し、そのあとお金持ちになるのは飾りのようなものだ。

お金持ちになることに集中するよりも、
経済的自由への道に集中するほうが時間もお金も少なくて済む。

そしてお金とうまくやっていく最速の方法は、
経済的自由を得て長期的な富を構築するための
キーとなる戦略を使ってお金を上手に管理することだ。

経済的自由と見なされるためにどれぐらいの収入が必要かわからない?

そのためのシンプルな公式は次回書いていこう。

突き詰めていくと、あなたのライフスタイルにもよるが
年間700万円のパッシブインカムがあれば自由になれる。

人によってはもっと少なくたっていい。

住宅ローンがなく、負債をすでに処理しているなら、
あなたがやっていることと望みとニーズに応じて、
充実した生活を送ることができる。

20億円に到達しようとすることと、年間700万円のパッシブインカムを
稼ごうとすることはまったくの別世界だ。

自由というのはあなたの本音のことだ。

つまり、最終的なゲームを念頭に置こう。

ぼくたちはお金持ちになっても自由になれるわけではない。

ぼくたちは自由になるためにお金持ちになるのではない。

ぼくたちは自由になりたい。

そしてそのあと、お
金持ちであることのメリットを享受する。

これは未来まで待たなければならないものではない。

待つことに自由はない。

自由は今、始まる。

あなたが自分のしていることをしっかりと理解していれば、
経済的自由への道はとても短い時間のうちにたどり着ける。

とにもかくにもまずは、
お金持ちと自由の違いをしっかりと確認し、理解しよう。

投資家 になるなら知っておきたい 通貨市場 と 国際貿易 hspace=




グローバル経済は第二次世界大戦の終結以来、
事実上途切れることなく続いているトレンドであり、
世界中で製品やサービスの流動化を促している。

このシステムの立案者たちが
1944年7月にブレトンウッズのリゾートで会合したときに
どうなるか想像できていた可能性は低いが、
彼らが生みだしたインフラの多くは、今日のグローバル市場に関係し続けている。

「ブレトンウッズ」という名前でさえ
中国やほかの急速に発展している経済と、
アメリカとの関係を特徴とするモダンな装いで生き続けている。

グローバルな貿易と資本の流れの現代史、
その基礎となる経済原則、
そしてこれらの発展が今でも重要である理由について見ていこう。



じまり

1944年にブレトンウッズ会議に出席した45の連合国の代表団は、
20世紀の後半が前半のようにならないよう保証することを決めた。

前半というのはおもに壊滅的な戦争と
世界的な経済恐慌から成っていた。

世界銀行と国際通貨基金(IMF)は、世界的な経済の安定を保証する存在だ。

国境を越えた貿易のための公正で秩序ある市場を促すために、
この会議はブレトンウッズ体制を生み出した。

これは金本位制と準備通貨制の金為替本位制度であり、
事実上のグローバル準備通貨として米ドルを設定した。

中央銀行は1オンスあたり35ドルの固定レートで
金とドルを交換することができる。

当時、米国は世界の金貨幣埋蔵量の65%以上を保持し、
このためシステムの中心に位置しており、
周辺にはヨーロッパと日本という復興国があった。



べてをひとつに

しばらくの間、これはWin-Winのように思われた。

戦後の廃墟となっていたドイツや日本などの国は、
成長する輸出市場を背後に経済を再建した。

米国では豊かになる人が増え、
海外市場からの製品群に対する需要が増加した。

フォルクスワーゲン、ソニーやフィリップスは、
おなじみの名前となった。

予想通り米国の輸入は増加し、貿易赤字も拡大した。

教科書どおりの経済理論では、供給と需要という市場の力学は
貿易赤字と貿易黒字の自然な是正機能としてはたらく。

しかしブレトンウッズ体制における現実世界では、
自然市場の力は非市場の為替相場メカニズムに陥った。

これらの通貨建て物品に対する需要が高まるにつれて
通貨価値が高まると予想されるが、
為替相場システムはその通貨がブレトンウッズの目標水準を
超えないようにするために中央銀行の介入を必要とした。

彼らは、外国為替市場でのドル買いと、
ポンド、ドイツマルク、円の売りを通じてこれを行った。

これにより、これらの国からの輸出価格が
市場勢力が予測したものよりも低く抑えられ、
米国の消費者にとってはさらに魅力的になり、
サイクルを持続させることになった。

ブレトンウッズのようなシステムは、
積極的にサポートする参加者の意欲に依存している。

しかしドル保有残高が多い国にとっては、
ドルの黙示的な市場価値の低下にともないその意欲は低下していった。

大量の資産を保有していて、
その資産の価値が低下すると考えている場合は、
すぐに資産を買い増すようなことはしないだろう。

しかしそれはまさにシステムが義務付けたものなのだ。



レトンウッズの死

1971年8月、ニクソン米大統領が外国の中央銀行がオンスの金額を
固定金利で35ドルで交換することができなくなると発表したときに、
このシステムはついに崩壊した。

2年以内に固定相場制は廃止され、
ヨーロッパと日本の通貨は変動し実際の需要と供給によって日々変化した。

ドルは急激な切り下げを受け、外国為替市場は拡大し、
中央銀行ではなく民間トレーダーによって圧倒的に支配されるようになった。

しかし、固定相場制は完全に消滅することはなかった。

日本の財務省と日本銀行の官僚は、
円安を輸出志向の経済政策の重要な要素としてみなしていた。

1980年代初頭、中国共産党の指導者である鄧小平は
「豊かになることは名誉なこと」といい、中国は世界の舞台に姿を表した。

80年代の終わりに、旧ブレトンウッズ体制ではなかった
東欧とロシアがグローバリゼーションの一員に加わった。

これが突然の1944年の再来となった。

いわゆる「新興市場」がドイツと日本に代わり、
米国とヨーロッパの先進市場に製品を販売したいという
願望を抱いていた。

先行した国々と同じようにこれらの国々、特に中国やほかのアジア経済の多くは、
過小評価された通貨を維持することが、成長し持続可能な輸出市場の鍵であり、
したがって、国内の富を増やすことであると考えていた。

これを「ブレトンウッズⅡ」と呼ぶ。

実際に、オリジナルと非常に似た仕組みで機能するが
金交換のような明確なメカニズムはない。

これもオリジナルと同じように、米国と発展途上国の参加者全員が、
このシステムを積極的にサポートするインセンティブをもっている必要がある。



1兆ドルのゴリラ

米国の貿易赤字はブレトンウッズⅡを通じて、
強い消費者需要と中国およびその他の新興経済の
急速な工業化によって増え続けた。

米ドルはまた事実上の準備通貨でありつづけ、
中国の人民
銀行、インド準備銀行などは
これらの準備金の大半を保有している。

これが米国債である。

中国だけで1兆ドルを超える外貨準備高を保有している。

明らかに、現状維持の取り決めを変える中国当局の劇的な動きというのは、
国際資本市場に乱気流を生み出す可能性を秘めている。

米国と中国の政治関係もまた、この難しい問題の重要な部分だ。

国際貿易はつねに敏感な政治的話題であり、
米国では保護主義は強いポピュリスト的本能である。

ある時点で、この取り決めの当事者たちは
その自己利益はシステムを放棄することにあると結論づけるだろう。



とめ

オリジナルのブレトンウッズ体制と
最近のシステムとの類似点は興味深く、そして有益だ。

長期的には経済は循環的に動き、
日本やドイツのような昔の新興経済だったものが
今日の安定し成熟した市場となり、
ほかの国が「新興のトラ」といった役割に足を踏み入れているといえる。

したがって、以前の新興市場に経済合理性をもっていたものは、
現在の市場や明日の市場にとっても理にかなうものである。

テクノロジー、グローバル化、市場革新の力によってもたらされた
劇的な変化にもかかわらず、経済システムは依然として人間的だ。

つまりこれらの利害関係者が価値がコストを上回ると認識している限り、
または解体するコストが負担できないほど大きい限り、
システムは利益を得ている人々の願いのもとに存在していく。

これは徐々に、合理的に起こることではあるが、
その着地ははるかに困難なものとなるだろう。

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