Think Trade, Think Life.

トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

2018年10月

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自分が望んでいるほど経済的に成功していないのは、
お金が足りないからではない。

お金の不足は下記で起きていることの症状にすぎない。

根本原因はなんだろう?

それはたいてい3つの悪い習慣のうちのひとつだ。

ありがたいことに、これらの習慣を断ち切れば
豊かになれる可能性は急上昇する。



なたが豊かになるのを妨げる3つの悪い習慣

1. 批判

2. 否定

3. 不平


経済的自由を獲得するための
長年の戦いのなかでぼくは、
すべてのお金の危機の根源に
3つの悪い習慣があることを発見した。

あなたがこれらの習慣の
どれかの犠牲者であろうと、
すべての犠牲者であろうと、
もしリッチになることについて本気なら、
今日からこの悪い習慣を断ち切る方向に
舵を切らなければならない。



1. 批判をやめる

もし財政的にうまくいっていないなら、
それは宇宙の残酷さのせいではない。

さらにいえば、経済のせいでもない。

理解のない両親や、
邪魔をしてくる人のせいですらない。


それは、あなたのせいだ。


これはあなたがどれだけダメな人間なのかや、
今の状況にいるのはあなたのせいだ、
とわざわざ指を差して言いたいのではない。

怠け者だとか、何かが足りないとか、
やり方が悪いと言いたいわけでもない。

だがあなたが今いる位置から抜け出すために
やらなければならないことを、すべてやる責任は、
あなたにあるのだ。

あなたが真の成功をおさめたいなら、
人生のハンドルを握っているのはあなたなのだと
信じることが必要不可欠だ。

あなたこそがその成功も、その平凡さも、
その苦しみも創り出す張本人なのだと
確信しなければならない。

意識的にも無意識的にも行動しなければならない。


しかしほとんどの人が
人生におけるすべての責任を負うかわりに、
犠牲者の役割を演じている。

それをあなたにしてはならない。

あなたのビジネスだろうと、
マーケットだろうと、
街、税金、政府、
雇い主、従業員だろうと、
どんなことも責めてはならない。

代わりに、あなたの内なる世界を
責任に変えてしまおう。

将来を支配する人生の青写真を創り出そう。

これはお金、愛、友情に関係している。

本当にあらゆる種類の幸福に関係している。

ぼくはいま、自分自身の内なるサーモスタットを
調整するような話をしている。

あなたのファイナンスを決定づけるのは、
他のどんなことよりも
あなたの青写真とマインドセットなのだ。



2. 否定をやめる

「お金はそこまで重要じゃない」

このような言葉でみずからの財政的な
可能性を断ち切ってしまっている人もいる。


ここで、あなたにひとつ聞きたいことがある。


もしあなたの夫、妻、彼女、彼氏に

「あなたはそこまで重要じゃない」

と言ったら、彼らはあなたのそばにずっといるだろうか?


ぼくはそうは思わない。


もしお金があなたにとって重要ではないと言うなら、
ぼくはあなたについてひとつだけ
すでに知っていることがある。

あなたはそれを
たくさん持っていないということだ。

非常にシンプルだ。

あなたが手に入れたものは何でも重要だ。
そうだろう?

しかし、人々はよりすばらしい幸福に繋がること
の重要性を否定することで自らを否定している。

さらに悪いことに、
彼らはしばしば道半ばの人をつかまえて否定する。

とんでもないことだ。



3. 不平をやめる

最後に、不平を言う人たちだ。

不平不満をいうことは、
健康や富のためにできる
最悪なことのひとつだ。

結局のところ、
あなたがフォーカスするものが拡大するのだ。

それなら不平不満を言っているとき、
何にフォーカスしているのだろう?

この姿勢では、さらに

「私の人生は、どうしてこうなってしまったの?」

というようなことになるだろう。

不平を言っているときは、
あなたは実際には「クソなこと」を引き寄せているのだ。

あなたは大きな「クソなこと磁石」になってしまうのだ。



これらのことを念頭に置いて、
宿題をやってみよう。

1週間丸ごと、批判せず、否定せず、不平を言わず。

前から残っている「クソなこと」があるかもしれないので、
1週間丸ごとでなければならない。


「もし豊かになれるとすれば、それは私次第だ。」

これをモットーに生きていこう。

ぼくたちは生身の人間だ。

みな、批判したり、不平を言ったり、
否定したりしている。

それでも、今からあなたは自由になることができるのだ。

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お金持ちになって経済的自由を達成することは、
多くの人が夢見ることだ。

しかし残念ながら、95%の人にとっては現実ではない。

適切なメンターや学びのやり方に従わなければ、
あなたは財政的に一生苦労し続けることになるかもしれない。

それでも、恐れることはない。

人生を変えるのに遅すぎるということはない。

今回は、経済的自由と真の富へと導く11の原則を書いていこう。



済的自由を達成する、富豪の考え方11

正しいツール、知識、姿勢。

そして揺るぎない「なんとしても」という行動があれば、
お金持ちになり経済的自由を達成することは
あなたが思っているよりもずいぶん近くにある。

以下はぼくが自らも実践している、
世界でもっとも豊かな人々がお金、富、成功を
どう考えているかについての洞察を与えてくれる
『富豪の考え方』の原則だ。

一度これらのマインドセットを学びはじめたら、
あなたの経済的成功のためにモデルとして
使いはじめることができる。

以下の原則を使って、あなたが経済的自由への正しい道に
いるかどうかを確かめてみてほしい。



1. 宇宙はあなたが扱えるものを与える

あなたがファイナンスを正しくあつかえると宇宙に対して
証明したときににだけ、お金の奇跡は起こる。


2. ノーペイン・ノーゲイン(少なくともはじめはそうだ、あなたが賢いなら)

もし簡単なことだけやろうとすれば、人生は大変になる。
しかし大変なことをやろうとすれば、人生は簡単になる。


3. 成長していないなら、死んでいるのと同じだ

満足いくような結果が出ていないなら、
それはあなたがまだ知らないことがあることを意味している。


4. 明確さは力だ

ほとんどの人が自分の望み通りに生きていない一番の理由は、
自分の望みをはっきりと分かっていないから


5. 目的、貢献、楽しみを通して富を得る

もしお金や成功が欲しい動機が
恐怖、怒り、自分を証明すること
といっただれのサポートにもならないものだった場合、
あなたのお金は決して幸福をもたらさない。


6. お金持ちで成功した人から学ぶ

豊かな人は勝つためにマネーゲームをプレイする。
貧しい人は負けないようにマネーゲームをプレイする。


7. フォーカスしたものが拡大する

あなたがフォーカスしている部分が、人生で得られるものを決める。


8. たくさんお金を稼ぎ、たくさんの人を救う

本当に豊かな人のゴールは、巨万の富を得、
その多くをたくさんの人たちを救うために使うことだ。


9. マインドセットを変えたとき、人生は変わる

正しいときに、正しいところにいるだけでは十分ではない。
正しいときに、正しいところで、ふさわしい人間でいなければならない。


10. お金持ちは普通の人がやらないことをする

1日16時間働くか?お金持ちはそうする。
一週間働き続けるか?お金持ちはそうする。


11. 犠牲を知り、犠牲を払い、絶対にあきらめずとにかく集中する

お金持ちになることは、集中、勇気、知識、熟練、100%の努力、
絶対にあきらめない姿勢、そしてもちろん、豊かなマインドセットが必要だ。

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前回の記事とも重なる部分があるが、
今回もエンジェル投資家について理解を深めていこう。



投資の世界は2つの大きな世界に分かれている。


・大きなリスクを冒すことなく、
お金が着実に成長していくのを見たい人たち。


・「次なる大ブーム」を捉えることで大成功を狙う人たち。


この2つめのグループを、エンジェル投資家という。

有望なスタートアップ企業に資金を提供し、
初期費用の何倍ものリターンを期待する。

これは大企業に売却されたり、
新規株式公開(IPO)が決定したときに起こる。

エンジェル投資はエキサイティングに聞こえるかもしれないが、
すべての人に道が開かれているわけではない。

おもなハードルは実際には法的なものだ。

あなたは「適格投資家」とよばれるものに
ならなくてはならない。

つまり、資産100万ドル(おもな住居を含まない)を持っているか、
年間20万ドル以上の収入がなくてはならない。

言い換えれば、次のFacebookやAlibabaを見い出して
大金持ちになるというゲームに挑戦するまえに、
かなりの裕福でなければならない。

現実にはそれ以上の富が必要になってくる。

もっとも賢明なエンジェルでさえ多くの取引で資金を失うため、
たいていは少なくとも10〜20の企業に賭けている。

典型的な投資額が25,000〜50,000ドルの範囲であれば、
スタートするのに25万ドルが最低限必要になる。



験の数

エンジェル投資ゲームで成功するには、
たっぷりの銀行口座よりも経験が重要だ。

もっとも良い結果を残すエンジェルはたいてい、
投資している会社と同じ業界で仕事をしていた人たちだ。

このような人はマーケットを理解し、
ビジネス成長のポテンシャルをより把握している。

また業界経験があるエンジェルは、
創業者が自分の事業を次のレベルへもっていくために
活用できる専門知識をもっていることが多い。



DO YOUR HOMEWORK

エンジェル投資の世界に入るために
必要な3つ目のこと、それは時間。

すでに取引所で取引されている企業とは異なり、
スタートアップに関する情報は検索でほとんど出てこない。

したがって、アーリーステージ投資家の多くは、
会社の経営陣と直接会い、目標をよりよく理解し、
会社の財務状況を掘り下げたいと考えている。

何よりもエンジェルは、本当に創業者がビジョンを
実現できるかについて良い判断をくだす必要がある。

彼らがお互いを補うスキルがない、
あるいは会社の方向性について対立している場合、
良い結果になることはない。

また創業者それぞれを調査し、
彼らのバックグラウンドや経験の説明が
実際にやったことと一致していることか、
以前のプロジェクトで疑わしい問題が
あるかどうかを確認しよう。

もし失敗や倒産が発覚した場合は、
検討しているプロジェクトに密接に
関係しているかどうかを判断するとよい。



イリスク・ハイリターン

アーリーステージの投資家は楽観主義の傾向があるので、
ありのままの統計を理解することが重要だ。

米国国勢調査局によると、スタートアップのおよそ半分は
数年以内に失敗に終わるという。

そしてその残りのうちごく少数のみが、
エンジェルが目標とする大きなリターンをもたらす。

少なくとも、初期投資の10倍だ。

言うまでもなく、退職後や子供の大学のためのお金を
最新のベンチャーに注ぎ込むことに興味はないだろう。

エンジェル投資に参入すれば、経験者は
可能なかぎり投資を分散することを勧めてくる。

これは、失敗を補ってあまりある
素晴らしい投資に遭遇する確率を高める。

たとえ会社が上手くいっていても、
投資家はすぐに大金を期待するべきではない。

平均して、会社の買い手が見つかったり、
新規株式公開(IPO)が成功するほどの
関心を集めるのにおよそ5〜10年かかる。



り簡単に

今日、エンジェル投資を始めることは
これまでになく簡単になっている。

これまでは、資金提供者はエンジェル投資グループに
加入しなければならなかった。

つまりミーティングに出席し、会費を支払うということだ。

多くのグループは招待制のため、参入するにもコネが必要になる。

しかしここ数年で、AngelListなどのオンラインシンジケートが
立ち上がり、より直接的な方法で投資することができる。

リードは、投資全体において大部分を占め、
会社に関する調査報告を書いたりする。

ほかの投資家は、自らのお金を使って
「後援者」になるのかを決定することができる。

オンラインのクラウドファンディングフォーラムは、
人々がどのように投資するかだけでなく、
投資の金額にも変化をおこしている。

サイトによってはこれまでよりもずっと少ない、
1社当たりわずか1,000ドルでエンジェルになることができる。

ではオンラインで投資することがいつでも正解なのか?

必ずしもそうではない。

とりわけベテランのプロからコツを学ぼうとしている
新しいエンジェルにとって、より伝統的なシンジケートに
加入することは貴重な経験になる。

現金を出す前にエンジェルシンジケートや
リードインベスターを十分に調査し、
実績に満足できるかを確かめよう。



とめ

エンジェル投資は、心が浮き立つようなプロセスとなるだろう。

しかし、たとえあなたが適格投資家の条件を満たしているとしても、
アーリーステージ投資はすべての人に向くわけではない。

スタートアップで成功するのはごく一握りだ。

そしてたとえ成功したとしても、
ポジションを売却するのに数年かかることもある。

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有望な新ビジネスを早期からサポートし、
成功のストーリーへ導くことよりも
大きなスリルは投資家にとってないといえる。

今日、スタートアップのエンジェル投資家として
活動する米国人は約30万人にのぼる。

しかしエンジェル投資の世界に参入することは、
いつでも簡単に、というわけにはいかない。

証券取引委員会(SEC)は
「適格投資家」のみ参入を許している。

つまり、少なくとも100万ドル(約1億1300万円)の
純資産(住居を除く)を所有しているか、
過去2年間にわたって年収20万ドル(約2200万円)以上あり、
「今年も同じだけの収入が合理的に期待できる」人でなくてはならない。 

夫婦の場合、最低所得水準は30万ドル(約3400万円)以上必要だ。

たとえあなたがこの規制上のハードルをクリアしているとしても、
素人が新規参入を仕掛けるなら現実的な方法はふつう、
調査の責任を共有し、企業が必要とする総投資を分ける
ことができる「エンジェル」グループに参加することだ。



来のグループ

アーリーステージの投資家にとって良いニュースは、
米国におけるエンジェル投資家グループの数が、
過去数十年にわたって急増しているということだ。

取引機関であるエンジェル・キャピタル協会の調査によると、
現在では1999年の3倍ものグループが存在している。

これらのグループのほとんどが招待によるメンバーのみを
許可するため、今でも個人的な人脈というのは助けになる。

ただし、必ずしも現在のメンバーから声がかからないと
うまくいかないという意味ではない。

新しいエンジェル投資家がゲストとして
いくつかのミーティングに参加することを認める場合もある。

あなたのコミットメントの度合いと、
テーブルへ持ってきたもの(資金)が伝われば、
彼らは正式な参加を提案してくるかもしれない。

ほとんどの投資家グループは、
年間約1,000ドル(約113,000円)以上の会員費を必要とし、
資本を必要とする起業家からのピッチを聞く
定期ミーティングを開催している。

毎月、または四半期の会議に出席することは
骨の折れる仕事のように聞こえるかもしれないが、
チームでのアプローチがスタートアップ投資家のあいだで
とても人気がある重要な理由がいくつかある。

ほとんどの企業が単一の投資家からもたらされるよりも
多くの資金を求めている。

それは多くの場合、100万ドル以上になる。

この出資比率を複数の人で分けることによって、
個人としてはひとつのディールで25,000ドル(約280万円)から
50,000ドル(約560万円)しかかからない。

またチームで活動する投資家は、メジャーな投資がふつう必要とする
相当量のデューデリジェンスを手分けすることができる。

これは大きな時間の節約になるだけでなく、
共同作業によって資金提供者はお互いの経験や
専門知識を活用することができる。

ビジネスへの投資の決定はその人次第だが、
参加するかどうかを決める前に、
グループ内のほかの人からさまざまなことを
インプットすることができる。。

ぼくが考えるグループに参加する最大の利点は、
より多くの取引について学ぶことができることにある。

エンジェル投資はその性質上、
ハイリスク・ハイリターンな案件だ。
それも超がつくほどの。

エンジェル投資のエキスパートのほとんどが、
資本を保護するために少なくとも10社のポートフォリオを
持つことを薦めている。

それはたしかに多くのリードインベスターと
交流を持つ助けとなる。

独りで活動していたら、なかなか獲得が難しいだろう。



ンラインシンジケート

ほかの投資家と組むというアイデアは気に入ったけれども、
従来型の投資グループの義務や責任はいやだということであれば、
別の方法もある。

AngelListのようなオンラインシンジケートは、
富裕層(HNWI)が年間手数料もミーティングもなく
一緒に働くことを可能にしている。

こういったシンジケートはまた、
多額の現金を用意できない人にとっても魅力的だ。

特定のビジネスにたった1,000ドルの資金で参加することができ、
エクスポージャーのリスクを大幅に低減することができる。

通常、「リード・インベスター」と呼ばれる投資家は
総投資額のうち相当額(多くの場合、約20%)を投じ、
他のシンジケート会員はより少ない金額で参加できる。

リードは取引におけるより重要な役目を担うため、
ほかの投資家は、リードに対して「キャリー」と
呼ばれる投資の利益の一部を支払うことになっている。

シンジケートのなかにはかなり広い範囲の取引を
扱うものもあれば、特定の業種(テクノロジーや
ヘルスケアなど)を扱うものもある。

ほかの投資家と繋がりたい人は、
エンジェルキャピタル協会のウェブサイトから
スタートするのがよいだろう。

そこには、米国各地のオンライングループや
従来型のグループの便利なディレクトリ
がある。 



とめ

あなたがエンジェル投資のルーキーなら、
取引に関してパートナーシップを組むことができ、
デューデリジェンスを手分けできる
グループに参加することは多大なメリットがある。

またオンラインシンジケートでは、
アーリーステージ投資のチャンスを得るために
ほかのメンバーと対面して会わなくてもよい。 

さらなる洞察のために、次回は
「どんな人がエンジェル投資家になれるのか」
というテーマで執筆しようと思う。

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ジャンク債(ジャンクボンド、ハイイールド債、高利回り債)について
非常によく知られている点のひとつとして、
2008年のような不況やリセッションにおいて現れる
マーケット環境にとくに弱いということがある。

多くの研究で明らかにされたように、
マーケットにおけるストレスに対するこの脆弱性は、
たしかに投資適格債よりもジャンク債市場のほうが顕著である。

この現象は説明に難くない。

経済が弱まるにつれ企業が資金を確保する機会が
ますます乏しくなり、減った機会への競争は激しさを増す。

このような債務を借りる企業の能力も低下し始める。

こういったすべての条件は、マーケットがストレスを経験すればするほど、
企業は破産や最悪のシナリオを経験することを意味している。


もちろん投資家はこのことを認識している。

当然、ポートフォリオにおけるもっともリスクが高い債券
を売却しはじめる。

これは現金預金比率がもっとも悪い企業の問題を悪化させる。

高利回り債の需要が枯渇することで需要と供給の法則が
はっきりと分かり、
発行体が必要な投資を確保し続けるためには価格を下げざるをえない。



ャンク債のクラッシュ

いわゆるジャンクボンド市場というのは、
おもに過去35〜40年までのことをいう。

1970年代になってこの種の債券が普及しはじめ、
それらを債務証券として使う多数の企業が
新たな発行者クラスとして現れた。



S&L危機(1980年代)

ジャンク債は有名になる過程で、なんども壁にぶち当たっている。

最初の大きな問題は1980年代の悪名高きS&Lスキャンダルだ。

当時、S&L企業はジャンク債に過度な投資をしており、
最終的にその後10年と1990年代におけるジャンク債のパフォーマンス
の大きなクラッシュにつながった。



利回り債市場の崩壊(1989年)

ジャンクボンド市場は1980年代に飛躍的に成長し、
1979年の100億ドルから1989年には1890億ドルに達した。

実に毎年34%以上の増加となった。

この10年間、ジャンク債利回りは平均14.5%、
デフォルト率は2.2%、マーケット全体での年間総利回りは13.7%だった。

しかし1989年にはルドルフ・ジュリアーニをはじめとする政界の動きや、
高利回り債の台頭に先立って企業の信用市場を支配していた人々が
マーケットを一時的に崩壊させ、ドレクセル・バーナムの倒産を招いた。
(ちなみにジャンク債の帝王といわれたドレクセル・バーナムの社員
マイケル・ミルトンがモデルとなっているのが、かの有名な映画
「ウォール街」のゴードン・ゲッコーである。)

この変化は24時間もかからず、基本的に新しいジャンク債は市場から
消滅し、約1年間は回復しなかった。

この結果、投資家はハイイールド市場で4.4%の純損失を計上した。

これは、10年以上の間ではじめてのマイナスのリターンだった。



ットコム崩壊(2000〜2002年)

90年代後半の「ドットコム」ブームのとき、高利回り債券を使って
資金を調達した多くの企業は失敗に終わった。

それとともに、ハイイールド市場は純利益の面で
最悪の方向に転じることとなった。

このクラッシュは、マーケットに破壊工作を行う者や、
たちの悪いS&L投資家のような者によって
引き起こされたのではない。

グローバル市場にリーチできる能力によって
インターネットが”約束”した莫大な利益を夢見た
投資家によってこのクラッシュは起こったのだ。

投資家たちが堅実な計画ではなく、
アイデアに資金を投じた結果、
マーケットは萎縮した。

しかしひとたびこの過ちが解消されると、
投資家はハイイールド市場のより堅実な
選択肢を取り戻し、すばやく回復することができた。

2000〜2002年のあいだ、マーケットのデフォルト平均は9.2%で、
1992〜1999年の期間のほぼ4倍だった。

この期間中、平均トータルリターンはデフォルトや倒産が
未曾有の数に達した2002年に0%まで落ち込んだ。



2007〜2009年の金融危機

サブプライム問題が勃発したとき、
危機に伴う「不良資産」の多くは、
高利回り社債と結びついていた。

ここでのスキャンダルは、
サブプライムやハイイールド債が
「ジャンク格」ではなくAAA格債として
販売されたことから生じている。

危機が発生したとき、高利回り債の価格は下落し、
利回りが急騰した。

ハイイールド債や投機格債への最終利回り(YTM)は
この間に20%以上上昇した。

結果はといえば、ジャンク債のデフォルトの最高件数を更新し、
平均市場金利は2009年の第3四半期に13.4%となった。



とめ

今回見てきた崩壊、ジャンク債市場や流通市場への
打撃にもかかわらず、マーケットは常に回復するようだ。

発行体は今後も、特定の投資家グループや個人投資家が
喜んで買う高利回り債券に変わり続けるだろう。

ジャンク債の永続的な強みは、企業の資本への不変のニーズと、
投資適格債よりも高い投資収益率を求める
投資家の不変の欲望に基づいているのだ。

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