Think Trade, Think Life.

トレードに真剣に向き合い、スキルとして確立するためにはどうしたらいいのか?を読者の皆さんと一緒に考えていくブログです。 ぼくのトレードひとり反省会もやってます。

優れた投資家は優れたビジネスマンであり、優れたビジネスマンは優れた投資家である。

2018年09月

amex




ぼくはアメリカン・エキスプレスを愛している。

色々な種類のAMEXカードを6枚も所有しているが、
正直にいってそこに合理性はない。

投資家としては失格だろう。

完全に趣味の領域だ。


グーグルの親会社アルファベット(GOOG)は、驚異的な製品やサービスを作り出し、
料金を課すことなく公開することで、のれん(会計上の意味ではない)やそれによる
良質なカルマを手に入れている企業の典型だ。

しかし逆にもし、大盤振る舞いすることで賞賛を得る企業があるとすれば、
半世紀以上もそれをやり続けている企業がある。

それがアメリカン・エキスプレス(AXP)だ。

現金、飛行機のフライト、テーマパークの入場料、レンタカー、
ホテルのアップグレードに、ギフトカードを提供している
企業がもしあるなら、その名前を挙げてみてほしい。

あなたはまったく何もすることなく、すべてを手に入れられる。

年会費を払うことによって、どちらにしても買っていたものを
手に入れていることに他ならない。

グーグルとは違い、アメックスは顧客の個人情報を
侵略的で包括的なデータベースに加えたりはしない。

アメリカンエキスプレスは、与えて、与えて、与えるのだ。

地球上でもっとも利他的な企業だ。


2018年6月27日、アメックスは、ベンダーが顧客に一種類のデビットやクレジットカードの
の使用を指示することはできない、とした最高裁判決で大きな恩恵を受けた。
(これは個人的にもホッとした。)

アメックスは高い手数料がかかるので、加盟店は顧客に他のカードを使って欲しかったのだ。

同社は2018年第2四半期の純利益が16億ドル、
売上高100億ドル(前年同期比9%増)を計上した



後払い金利の経済

このビジネスモデルを存続できる唯一の理由は、
この仕組みを理解せず、期日に請求書を支払い損ねることで
余分な金利を支払っている何千万ものカード所有者がいることだ。

どのようにしてこのような無形サービスで
27億ドルもの年間利益を稼いでいるのだろう?

ここではクレジットカードの基本的な仕組みは説明しないが、
ぼくたち(期日通りに支払う人たち)のタダ乗りを
支払い延滞者が支えている構図だ。

2017年は1億700万人のアメックス会員が1兆850億ドルを
クレジットで支払っている。

これはとてつもなく大きなリボルビングクレジットだ。



年会費

アメックスの優れた戦略は、この支払い延滞者ビジネスにとどまらない。

カードを持つことで得られる特権のために、カード所有者に高い年会費を
請求するという点で同業他社の中でも珍しい存在となっている。

アメックスセンチュリオンにいたっては現在、
100万円(税別)の入会金と50万円(税別)の年会費がかかる。

アメックスの総収入のほとんどは『受取割引料』として分類され、
加盟店手数料として知られている。

アメリカンエキスプレスは高い加盟店手数料を課すことで有名で、
競合他社よりも高い。

なぜ加盟店がアメックスを受け入れて高い手数料を支払うのかというと、
平均的なアメックスカード所有者は比較的裕福か、少なくともある程度
ぜいたくな暮らしをしている傾向があるためだ。

そういった顧客の獲得のために
高い手数料には価値があると考えられている。

同社の永続的なブランド力により、マスター(MA)やVISA(V)よりも
加盟店に手数料を請求することができるのだ。



取引の両サイド

昔は、アメリカンエキスプレスカードの多くは金利がかからなかった。

毎月請求書を満額支払わねばならず、そうしなければ会社は口座を閉じ、
取立代行業者を送った。

何十年もカード所有者に金利を課している他のクレジットカード会社とは
まったく対照的なのだ。

アメリカンエキスプレスは、

カード所有者を優遇し、加盟店に負担を

という独特の戦略を取っていた。



継続的な成長

アメリカンエキスプレスのサービスは4つの主要セグメントに分けられる。

米国のカード、国際カード、国際商業、そして国際ネットワーク&加盟店だ。

米国と国際の両カードの成長は、前年度よりもおだやかではあるが、
ひきつづき増え続けている。

昨年の米国の消費者サービスからの資金運用利益は57億ドル、
インターナショナルでは10.2億ドルに増加した。

これは直感に反するかもしれない。

米国よりも、それ以外の世界の国々のほうが早く成長しないのか?

たしかに収益は国際的に増加したが、米国外の市場への進出と、
リワードの提供に多くのコストがかかった結果だ。



消費者は、目新しさ、信頼性、多様性、高品質を好む。

しかし本当にリピートさせるものは、便利さだ。

カード所有者にとって、アメリカンエキスプレスをもつことは
現金を持ち歩かないシンプルでエレガントな方法だ。

加盟店にとって、アメリカンエキスプレスに加盟することは
敬意とほかとは違った顧客サービスを提供できることだ。

このどちらの顧客基盤を考えても、1958年のクレジットカード事業参入以来、
ビジネスは飛躍的に成長した。

会社は今日、ついに『本物のクレジットカード』(リボルビングクレジット)
を発行することで何十年にもおよぶ慣例を破壊した。

確実なことは、アメリカンエキスプレスは今後も裕福な人々のあいだで
愛用される支払い方法であるということだ。

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ビジネスを始めることは多くの起業家にとって大きな成果ではあるが、
それを維持することはもっと大きな課題だ。

大小にかかわらず、あらゆるビジネスが直面する課題がそこにはある。

適切な人材の雇用、ブランドの確立などなど。。

しかし、そこにはスモールビジネスに特有のものがいくつかあり、
ほとんどの大企業もずっと昔にそこから脱皮している。

スモールビジネスにとっての5つの大きな課題を知っておくことは、
これから起業したい、もしくは起業したけれども
あまりうまくいっていない方にとって有益だろう。

ぼく自身がビジネスを開始した10年前に知りたかったことをまとめた。



1. クライアント依存

もし所得の半分以上が単独のクライアントからもたらされているなら、
あなたはビジネスオーナーというよりも独立した請負業者だ。

顧客のベースを多様化することはビジネスの成長にとって不可欠だが、
顧客が期日通りに支払わなかったり、満額支払わなかったりすると特に
難しくなる。

多くのスモールビジネスにとって、商品やサービスへの支払いを期日通り
にしっかりとしてくれるクライアントをもつことは天の恵みのようなものだ。

残念ながら、従業員などがいたとしても、大企業の下請け業者として
働いていると、長期的なハンディキャップにつながる。

この構造により、クライアントはいつ仕事がなくなるかわからない部分に
人件費を抱えるリスクを避けることができる。

こういったリスクはすべて大企業からあなたやあなたの従業員に
移転される。

主なクライアントがあなたの製品やサービスにたいして一貫したニーズが
ある場合には、この方法はうまくいく。

しかし一般的には、あるクライアントが支払いをやめたとき、
それを補うために多様な顧客ベースをもつことはよいことだ。



2. 金銭管理

請求書を支払うための十分なキャッシュをもつことは
どんなビジネスにとっても欠かせないものだが、それはすべての個人
にとっても同じことだ。

あなたのビジネスであろうと人生であろうと、
お互いに資本が流出する原因になってしまうかもしれない。

この問題を避けるには、スモールビジネスオーナーはたくさんの資本金を
積むか、緊急時の手元資金を増やすための余分な収入を稼がなければならない。

これが、創業者が雇われ仕事とビジネスの構築を同時に行う理由だ。

一点集中できないことはビジネスを成長させることをむずかしくする
かもしれないが、キャッシュが尽きればそれでゲームオーバーだ。

一方、ビジネスやそのオーナーにしっかりとキャッシュフローがあるときほど、
マネーマネジメントは重要になってくる。

会計や税金を処理することはほとんどのビジネスオーナーの守備範囲
かもしれないが、普通はプロに頼るのがよいアイデアだ。

従業員やクライアントが増えるほど帳簿の複雑さも増すので、
簿記についてアシストを得ることはビジネス拡大を助けてくれる。



3. 疲労

長時間労働や、絶え間なくつづくパフォーマンスへのプレッシャーは、
たとえもっとも情熱的な人間でもストレスはかなりのものになる。

多くのビジネスオーナーは、成功した人であっても、
従業員よりもずっと長い時間働いている。

自分が不在のときにビジネスが失速する恐れがあるため、
仕事から離れて充電することを避けがちだ。

この疲労というのはかなりのクセもので、完全に放棄してしまいたい
というような自暴自棄な欲求もふくめて、軽率でザツな意思決定に
つながってしまうことがある。

オーナーをすり減らしすぎることなくビジネスを盛り上げる”ペース”
というものをつかむことは、スモールビジネスの進化における早期の課題だ。



4. 創業者依存

もしあなたが車にひかれたとして、
翌日もあなたのビジネスは収入を生むだろうか?

創業者なしでは成り立たないビジネスは、
ゴーイングコンサーンになることはできない。

多くのビジネスが創業者依存で苦しんでおり、
この依存はビジネスの成長につれて創業者が
意思決定や経営責任から離れることが
できていない状態のときに引き起こされる。

この課題に対処するのは理論的には簡単だ。

ビジネスオーナーは、従業員やパートナーにたいして
より多くの決定権を与えればいいだけだ。

しかし現実には、これは創業者にとって大きな障害となる。

なぜなら通常は、作業にあたる人間が要領を得るまで、
作業のクオリティーを(少なくとも最初のうちは)妥協する必要があるからだ。



5. 質と成長のバランス

たとえビジネスが創業者依存に陥っていない場合でも、
成長からくる諸問題が利益を上回ってしまう時がくる。

ある時点では、サービスでも製品でも、規模を拡大するためには
ビジネスを犠牲にしなければならない。

これはすべての顧客リレーションシップを個人的に管理したり、
すべての製品品質を点検することができないということだ。

残念だが、エンゲージメントやディティールへのこだわりのレベルが、
ビジネスの成功の半分を担っているといっても過言ではない。

なので、多くのスモールビジネス経営者は、こういった習慣にしばられて
ビジネスの成長を損なってしまう。

手抜きの仕事と品質への異常なこだわりの間には大きな中間地点がある。

ブランドを傷つけることなく規模の拡大を許すという妥協に向けて、
ビジネスのプロセスを舵取りすることは、ビジネスオーナーの手腕次第となる。



前もって課題を考えずにスモールビジネスを始めることは、
ビジネスオーナーが犯してしまう最悪なことのひとつだ。

これらの課題を少しでも簡単にするための方法を見てきたが、
回避することはできないのが現実だ。

さらにいうと、人間がもつ競争性は人々がビジネスを始める理由のひとつになるが、
見てきたすべての課題はまた別の競争の機会を意味する。

つまり、差別化のチャンスでもあるということだ。

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フルタイムの仕事以外に収入を得ることは悪いことではない。

サイドビジネスを行う方法として、
自宅ベースのパートタイムビジネスを所有するというのはどうだろうか。

ぼくたち夫婦は「家族」という概念をポートフォリオとして捉え、
大小含めると10以上のビジネスを運営している。

さまざまな業種のスモールビジネスオーナーとして生きるようになってから、
幸福度が桁違いに上がった。

あなたの資産をブーストさせることが可能な、
ホームビジネスの7つの利点について見ていこう。



1. 余分な収入

ほとんどの人が自分のビジネスをもつ主な理由は、
余分な収入を蓄積するためだ。

よりたくさんのお金を稼ぐことは、より多くの財政的な保証を意味する。

たとえ暇な時間に得られた収入だとしても、
あなたの予算にはさらなる余裕ができることになる。

それは平凡な休暇がより良い休暇になることかもしれないし、
これまで一切取ることができなかった休暇を取ることができるということかもしれない。

いずれにせよ、在宅勤務のパートタイムビジネスオーナーは、好きな支出へ振り向けられる
余分な収入を得ることができる。



2. 楽しさ

ビジネスを運営することは楽しい。

楽しめないフルタイムの仕事をしているならなおさらだ。

何年も前、自分がみじめになるような仕事で働く友人がいた。

なんとか仕事を辞めるためのお金が、喉から手が出るほど必要だったので、
彼は週末に造園をし始めた。

彼は造園を愛し、とても上手になった。

結果として、その卓越した仕事のために紹介を受けつづけ、週末のアルバイトをした
最初の年で600万円以上を稼いだ。

この娯楽は8ケタのビジネスへと発展し、彼は最終的にフルタイムの仕事をやめた。

結論として、あなたは自分のビジネスを本当に楽しんでいるのかをしっかりと確認しよう。

情熱は、あなたを遠くへ行かせることができる。



3. 税制優遇措置

税金は、典型的な日本家庭の予算の中でも最大の費用のひとつだ。

多くの人が、税金を掘り下げ、実際にどれだけ多くの税金を支払っているかを知ると、
とても驚く。

所得税、市県民税、消費税。。。そのほかにも多くの税金がある。

税金を含む全体の経費を下げることに成功すれば、
休暇や退職金の積立などのより望ましい支出へお金を振り向けることができる。

年間5万〜10万円でも税金を減らすことができれば、その資本はキャリアの最後のほうに
退職後の貯金へ簡単に8ケタを追加することができる。

確定申告が不要なほとんどの人(おもにサラリーマン)にとって、抜け目のない税務担当者
をもってしても、多くの税制優遇や減税戦略はない。

これこそが、自宅ベースのビジネスが非常に価値ある点だ。

自宅でビジネスを運営すると、税控除可能な自宅オフィスの資格を得ることができる。

ビジネス運営中は、車、電話、コンピュータ、ビジネス関連の食事を経費計上できる。

利用できる税控除は豊富で多数ある。

自宅ビジネスの税制上の利点について税務当局に相談することは、とても大きな価値がある。



4. 長期的な富を築く

退職のための資金を蓄えるために努力している人々から頻出する不満は、
日本でも充実していくであろうISAやIRAの近似制度に積立制限があることだ。

これはたとえパートタイムだとしても、自宅ビジネスを所有するすばらしい理由になる。

自分のビジネスを所有し運営するときは、
独自の401kなど自身の退職プランを始めることができる。

自宅ビジネスを所有することにより、リタイア後の生活のために
より多くのお金を投資する強力な税制優遇措置を得ることができる。



5. のちに売却できる収益性の高い資産をもてる

成功し、収入を生み出す事業を立ち上げる時間、努力、コストを払ったあと、
リタイアやもうやる気がないからといって事業を終了してはいけない。

事業を売却し、大きなキャピタルゲインを得ることを検討しよう。

ビジネスアイデアはタダで手放してもいいかもしれないが、顧客と利益があるビジネスは
莫大な金額で売却することができる。

のちに500万円、1000万円、1億円、またはもっと多くの金額で
あなたのビジネスを売却することを想像してほしい。

ビジネスは日々売り買いされており、ある日それがあなたに起こるかもしれないのだ。



6. 多様化

投資を分散する必要があるように、富の構築も多様化するべきだ。

パートタイムビジネスは収入源の多様化に寄与する。

もし唯一の資金調達源が仕事であれば、仕事を失ったらどうなるのか?

会社が倒産したら?仕事や上司を嫌いだったら?

パートタイムビジネスを所有することは、あなたの仕事の状況に安全性を加えてくれる。

とくに、経済が悪化したり会社が不安定になったりする場合はそうだ。

パートタイムビジネスは富の構築を多様化する絶好の方法だ。



7. 経済を理解する

比較的小規模でシンプルな自宅ビジネスを暇な時間に行うだけであったとしても、
ビジネスを運営すると経済を学ぶことができる。

売上、利益、顧客サービス、市場調査、消費者行動、財務諸表、価格戦略などについて
学ぶことができる。

スモールビジネスは、大企業や経済が毎日、需要の多い民衆のための商品やサービスを
生産していることの縮図である。

より多くの人が経済の基礎を理解すればするほど、経済政策など国全体にとっての
より良い決断をできるようになる。


自宅ビジネスを始め、運営することは大きな仕事に思えるかもしれない。

しかし、あなたの情熱を傾けて適切に活用すれば、
財務上の利益は十分に価値あるものとなるだろう。

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F
Xの長所と潜在的な短所


もし為替をトレードするつもりなら、ブローカーのリスクに関する昨日の記事
に加えて、FXの長所、潜在的な短所は次のようになっている:

長:外国為替市場は世界でもっとも出来高の大きい市場であり、
  流動生がもっとも高いため、メジャー通貨のいずれかでも容易に、
  一瞬でエントリーやエグジットが可能

短:流動性や、エントリーとエグジットの容易さの結果として
  、銀行およびブローカーはレバレッジを提供する。これは
  トレーダー自身の資金よりもはるかに大きなポジションを
  持てるということだ。100:1のレバレッジは高い比率だが、
  珍しいことではない。もちろん、トレーダーはレバレッジ
  の使い方や口座へのリスクを理解しなければならない。
  どれだけの利益をもたらすものでも、慎重に使われなけれ
  ばならない。この点に関する理解や知恵の欠如は、簡単に
  トレーダーの口座を消し去ってしまう。

長:外国為替市場のもうひとつの利点は、毎日オーストラリアで
  始まりニューヨークで終わる、24時間取引が可能なことだ。
  主要な軸としては、シドニー、香港、シンガポール、東京、
  フランクフルト、パリ、ロンドン、ニューヨークがある。

短:通貨をトレードすることは『マクロ経済』の取り組みだ。
  通貨トレーダーはさまざまな国の経済の全体像や、通貨価
  値変動の原動力となるファンダメンタルを把握するための
  国同士の関連性への理解が必要となる。一部のトレーダー
  にとっては、ミクロ経済活動を理解する必要がある株式や
  先物市場に存在するニュアンスやクローズドな環境を理解
  するよりも、トレードの意思決定のために経済活動に集中
  するほうが簡単だという。外国為替取引では、会社の経営
  スキル、財務力、市場機会、業界固有の知識を理解する必
  要はない。

※テクニカル分析の根底にある主張のひとつは、過去の価格変動が将来の価格変動を
 予測することである。外国為替市場は24時間市場なので、将来の価格変動を測定す
 るために使用できる大量のデータが存在する傾向にある。これは、テクニカルツー
 ルを使用するトレーダーにとって最適な市場であることを意味する。



FXにアプローチする2つの方法

株式市場での経験があるほとんどの投資家やトレーダーにとって、
分散へのさらなる機会として、通貨への移行や追加を柔軟に検討しなければならない。


1. 為替取引はアクティブトレーダーの機会として知られている。
 このタイプの機会はブローカーにとって適している。なぜなら、
 アクティブトレードにつきものの機敏さによって利益を得られるからだ。

2. 通貨取引はレバレッジの効いた取引としても知られている。
 株式市場で必要な金額よりも少額の口座を開設できる。


為替差益や金利のほかに、株のポートフォリオをヘッジするために為替取引を
使うことができる。

たとえば、株式の価値が上昇する可能性があるが、通貨の面で下振れリスクが
存在する国で株式ポートフォリオを構築した場合、トレーダーは株式ポートフォリオを
所有し、スイスフランやユーロに対してドルを売るということができる。

このようにして、ポートフォリオ価値は上昇し、下落するドルのマイナス効果は
相殺される。

これは、最終的に利益を自国通貨に戻す米国外の投資家に当てはまる。

外国為替口座を開設し、デイトレードやスイングトレードをすることは

通貨を取引する第二のアプローチは、ファンダメンタルズと長期的な利益を
理解することだ。

通貨が特定の方向にトレンドを示し、投資収益率と通貨価値の上昇をもたらすプラスの
金利差を提供する場合、トレーダーにとって有益だ。

このタイプのトレードはキャリートレードとして知られている。

たとえば、日本円に対してオージードルを買うとする。

日本の金利が0.05%なのに対しオーストラリアの金利が4.75%なら、
あなたは4%を稼ぐことができる。

もしオージードルが日本円に対して強含んでいる場合、AUD/JPYをロングし、
通貨の上昇と利回りの両方を得るのが適切となる。



資金が限られたトレーダーにとっては特に、少額のデイトレードやスイングトレードは
外国為替市場でプレイする良い方法だ。

長期的な視野と大きな資金プールを持つ人にとっては、キャリートレードが適切な選択肢
かもしれない。

どちらの場合でも、トレーダーはチャートを通じた取引のタイミングをどのように描くかを
知っていなければならない。

なぜなら、良いタイミングというのは収益性の高いトレードの本質だからだ。

ほかのすべてのトレーディング活動と同じように、トレーダーは衝動的な悪い行動パターンで
良いトレード週間に違反しないよう、自身の人格特性を十分に知っていなければならない。

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為替は、飽きることがない。

ぼくのコンサル生にも為替にまったく興味がなかった方が
「世の中にこんなに面白いものがあったなんて」
と目覚めるケースを何度もみているが、これは決して大げさではない。

賢い投資家になりたければ、ここを避けて通ることはできない。


FX(Forex)は、外国為替、外国為替証拠金取引の略だが、
我々が指す実際の資産クラスは - 通貨だ。

日本でFXというと狭義の外国為替証拠金取引を指すことがほとんどだが、
それだけでは本質を見落とすことになる。

あなたが毎日接している「通貨」というものの理解を深めることは、
ひとつの大きなライフハックとなるだろう。

外国為替は通常、観光や商業のためなどさまざまな理由で
ある国の通貨をほかの国の通貨に交換する行為だ。

ビジネスはグローバルなので、ほかの国と特定の通貨で
取引するニーズが存在する。

1971年のブレトン・ウッズ協定の終了後、通貨がほかの通貨に対して
自由にフロートすること(変動相場制)が許さることとなった。

個々の通貨の価値は変化し、外貨サービスの必要性をもたらした。

このサービスは顧客に代わって商業銀行や投資銀行が取り入れたが、
同時に、インターネットを使って通貨ペアを取引する
投機的な環境が提供されることとなった。



ッジとしての外国為替

外国でビジネスを営む商業企業は、商品やサービスを他国に売買しなければ
ならない場合、通貨価値の変動によるリスクがある。

したがって、外国為替市場は将来のある時点における取引成立のレートを
フィキシングすることによってリスクをヘッジする方法を提供している。

これを実現するために、トレーダーは先物市場やスワップ市場で通貨を売買できる。

銀行がレートを固定する時間にトレーダーは正確な為替レートを知ることができ、
彼らの会社のリスクを軽減することができるのだ。

ある程度までは、先物市場は取引の規模や実際の通貨に応じて通貨リスクを
ヘッジする手段も提供できる。

先物市場は中央集権的な取引所で運営され、分散型で世界中に存在する
インターバンク市場での先物市場よりも流動性は低い。



機としての外国為替

金利、貿易の流れ、観光、経済力、地政学的リスクなどの需給要因の
変化による国の通貨価値の間には一定の変動がある。

そのため、ペアの通貨に対する通貨を買ったり売ったりすることで、
これらの価値変動に対してポジションをもつ機会が存在する。

もちろん、あなたが買った通貨が強くなったり、売った通貨が弱くなることを
期待しての行為となる。



産クラスとしての通貨

資産クラスとしての通貨には2つの目立った特徴がある。

・2つの通貨間の金利差を得ることができる
・為替レートから価値を得ることができる



ぜ我々は通貨をトレードできるのか

インターネットが登場するまで、通貨取引は顧客に代わってインターバンクでの
活動に限定されていた。

次第に銀行自身が独自のプロップ(自己勘定売買)デスクを設置し、その後巨大な
多国籍企業、ヘッジファンド、富裕層(HNWI)が続いた。

インターネットの助けを借りて、個人トレーダーを対象としたリテール市場が登場し、
銀行自体やセカンダリーマーケット(流通市場)を作るブローカーを通して、外為市場への
容易なアクセスを提供できることとなった。



国為替取引のリスク

通貨をトレードすることは、その複雑さゆえにリスクに関する混乱を
引き起こす可能性がある。

インターバンク市場が規制されておらず、監視の欠如によって非常にリスクが高い
ことについて、多くのことが言われている。

この認識はすべてが真実というわけではない。

リスクの議論に対するよりよいアプローチは、分散型市場と集中型市場の違いを理解し、
どこを規制するのが適切かを見極めることだ。

インターバンク市場は、世界中でお互いを取引しているいくつかの銀行によって
構成されている。

銀行自身がソブリンリスクと信用リスクを決め、受け入れる必要があり、それらを
可能な限り安全にするために多くの内部監査プロセスが必要だ。

規制は各参加銀行の保護のために業界が課している。

特定の通貨に対してビッドやオファーを提供する参加銀行それぞれによって市場が
作られるので、市場価格決定のメカニズムは需要と供給に由来する。

このシステム内の流れは巨大なため、不正を働くトレーダーが通貨の価格に影響を及ぼす
ことはほぼ不可能だ。

今日の出来高の大きな市場では、1日に2兆〜3兆ドルの取引が行われているが、
中央銀行でさえ、他の中央銀行の全面的な協力がなければ市場を動かすことはできない。

買い手と売り手を集中型市場へ導き、価格により透明性を持たせるために
電子取引ネットワーク(ECN)を構築しようとする試みが行われている。

これは、より競争力のある価格設定と集中型の流動性によって利益を得られる
リテールトレーダーにとってポジティブな動きだ。

もちろん、銀行はこの問題を抱えておらず、分散型のままでいることができる。

外為銀行への直接アクセスができるトレーダーは、比較的小規模で規制されていない
FXブローカーと取引するリテールトレーダーよりも露出は少ない。

そしてこのFXブローカーというのは、リクオートや自身の顧客への注文へぶつけたり、
呑んだりすることが可能であり、ときには故意に行うのだ。
(これが日本人のほとんどが陥るFXの深い闇)

FXが成功まちがいなしの利益獲得スキームだと信じてしまう洗練されていない
リテールトレーダーを保護するため、規制に関する議論が生じたようだ。

今日では、真剣でしっかりと学ぶ気があるリテールトレーダー(これをここまで読んだ
あなたもそうかもしれない)には、多くの大手銀行やより大規模で、流動性のある
ブローカーに口座を開設する機会が開かれている。

金融投資の場合と同様に、「買主をして注意せしめよ」という買主の危険負担ルールを
覚えておこう。


※長くなったので、明日は初心者ガイドパート2を執筆します。

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