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間違いを犯すことはトレードの学習プロセスの一部だ。

トレーダーは取引対象をより頻繁に売買し、
伝統的な投資家よりもはるかに短い期間ポジションを保有する。

このような頻繁な取引や短い保有期間は、
新米トレーダーの資本をすばやく毀損する可能性がある。

あらゆる種類のトレーダーや投資家が以下に挙げるミスを犯すが、
初心者トレーダーはとくに注意する必要がある。

なぜなら深刻なドローダウンから立ち直る能力が、
ベテランのトレーダーよりもはるかに制限されているためだ。



1. トレード計画がない or 計画に従わない

経験を積んだトレーダーは、
きちんと定められた計画にしたがってトレードをする。

明確なエントリー・イグジット、トレードに投下される資金量、
最大許容損失などだ。

初心者のトレーダーはトレードをする前に
計画を立てることはまずない。

たとえ自分なりの計画があっても
思ったようにマーケットが展開しない場合、
ベテランに比べプランを放棄する傾向にある。

または完全に逆のポジションをとり、
結局は「往復ビンタ」という結果に終わることも多い。
(たとえば初めロングしたものが、レートが下がったためショートするなど)


パフォーマンスを追う VS リバランス

多くの投資家が直近の良いパフォーマンスにもとづいて資産クラス、
戦略、マネージャー、ファンドを選んでいる。

「大きな利益を逃している」という感情は、
ほかのどんな要因よりも悪い投資の意思決定につながり得る。

もし特定の資産クラス、戦略、ファンドがこの3〜4年で
素晴らしい成果をあげている場合、確実にいえることが1つある。

3〜4年前に投資しておくべきだった、と考えてしまうのだ。

しかしこの素晴らしいパフォーマンスにつながったサイクルは今、
終わりに近づいているかもしれない。

スマートマネーは流出し、ダムマネーが流れ込む。

あなたの投資計画とリバランスに忠実でいよう。

これはパフォーマンスを追いかけることとは正反対のことだ。

リバランスとは、投資計画にもとづいてポートフォリオを
目標とするアセットアロケーションに戻すプロセスのことだ。

良いパフォーマンスの資産クラスを売り、
悪いパフォーマンスの資産クラスを買うことを強制されるため、
リバランスをすることは難しい。

このような逆張りの行動は多くの投資家にとってとても難しい。


リスク回避を考慮しない

あなたのリスク許容度や、
リスクを取る能力を見失わないようにしよう。

もしあなたが株式市場のボラティリティや複雑な浮き沈みに
耐えられないタイプの投資家なら、ボラタイルな新興株よりも
大手企業のブルーチップ株に投資するほうがよいだろう。

期待リターンにはリスクが伴うことを忘れないようにしよう。

投資がとても魅力的なリターンを提供している場合、
リスク特性をみて状況が悪化したときに失う可能性のある金額を確認する。

そして損失を受け入れられる以上の投資はしてはならない。


短すぎる時間軸(もしくはない)

また、投資期間を考えずに投資をしてはならない。

家を買うためにお金を貯めることを計画しているのであれば、
それは中期のタイムフレームだろう。

しかし幼児の大学教育の資金調達のために投資をしている場合、
それは長期のタイムフレームだ。

あなたは自分のタイムフレームに適した投資を見つけなければならない。

したがって退職のために30年間蓄えるのであれば、
今年や来年の株式市場はもっとも大きな懸念とはなりえない。

たとえ70歳で退職したばかりであっても、
平均余命は15〜20年だ。

後継者に資産を残そうと思えば、投資期間はさらに長くなる。

もちろん、娘の大学教育のために貯蓄していて、
彼女が高校生や中学生なら、タイムフレームを適切に配し、
アセットアロケーションはこの事実を反映したものでなければならない。

しかし一般的には、ほとんどの投資家は適切なタイムフレームよりも
短期に集中しすぎているのが実情だ。



2. 損切りの失敗

あなたがトレード計画をもっていない大きなサインは、
ストップロス注文を使っていないということだ。

タイトなストップロスは通常、
損失が著しくなる前に制限することを意味する。

トレード対象のボラティリティによってはノイズによって
無駄に損切りが実行されるリスクがあるが、
ストップロスオーダーの利点はこのリスクを大きく上回る。

このトレードミスの要点は、含み損を抱えたトレードにおいて
ストップロスオーダーが執行される直前にキャンセルしたりずらしたりすることだ。

トレード対象がまもなく方向を転換し、
含み損が建値へ、建値が含み益へと達すると都合よく考えてしまう、
いわゆるお祈りトレードをしてしまう。

これの経験者なら全員、大抵良くない結果に終わることを知っているだろう。

しかもそれがうまくいってしまった場合は
さらに悲惨な未来が待ち受けていることが多い。

これが間違った成功体験となり、
取り返しのつかないお祈りをしてしまうリスクが高まるからだ。



3. 損失を握りしめる

成功しているトレーダーの明確な特徴のひとつは、
トレードがうまくいかない時にすばやく小さな損失を受け入れ、
次のトレードアイデアに移っていく能力だ。

一方で負け組トレーダーは、自分のポジションが逆行すると
麻痺してしまう。

損失を限定するために迅速な行動を取るのではなく、
トレードが最終的にうまくいくことを期待して負けポジションを握りしめてしまう。

こういった行動は負けトレードにおいて過度の時間、
資本を縛ってしまう(資金効率が悪い)ことに加えて、
より大きな損失をもたらし、資本を著しく枯渇させてしまう。



4. ナンピン

ブルーチップにおける長期的視野で建てられたポジションでの
ナンピンは投資期間の長い投資家にとっては効果的だが、
ボラタイルでリスクの高い対象をトレードするトレーダーには危険をともなう。

初心者トレーダーが犯すもっとも大きな損失は、
負けポジションに固執しナンピンを続け、最終的にポジションを保持することが
不可能になるほど含み損が大きくなったときに結局ポジション全体を
カットすることを余儀なくされるときに起こる。

またトレーダーは保守的な投資家よりも短期志向で、
ポジションを「平均化」する傾向がある。

これは危険な行為であり、初心者にとっては間違いだと断言できる。

あまりにも多くの場合で投資家は、
自分が人間であり、偉大な投資家でも間違いを犯すという
単純な事実を受け入れることができなくなってしまう。

慌ててしてしまった株式の購入にしても、
長年大きな利益をもたらした株が突然悪い方向に転換したとしても、
あなたができるベストなことはそれを受け入れることだ。

あなたができる最悪なことは財力よりもプライドを優先させ、
負け投資を握りしめることだ。

今となってはずいぶん安くなったからと、
買い増しをしてしまうなどもよくないことだ。

これはとても一般的な間違いであり、こういったことをする人は
現在の株価と52週間の高値を比べることで実行したりする。

こういった目安を使う多くの人は
下落した株価は買い場を示すと考えている。

しかし株価が昨年より30%上昇したという事実は、
今年により多くの金を稼ぐのに役立つわけではない。

だからこそ株が下落した理由を分析することには損がない。

悪化したファンダメンタルズ、CEOの辞任や競争の激化は、
株価下落の可能性を秘めたものだが、
株価がすぐには上昇しないかもしれないという情報もまた提供している。

企業はファンダメンタルズ的な理由から今のところ価値がないかもしれない。

低い株価がダマシの買いシグナルである可能性があるので、
常にクリティカルな視点を持つことが重要だ。

ただ単にバーゲンに見えるからという理由で株を買うことは避けよう。

多くの場合で、株価下落には強いファンダメンタルズ的な理由がある。

投資する前にしっかりと株式の見通しを分析しよう。

将来的に持続的な成長をする企業に投資したいと考えるはずだ。

会社の将来の業績は、株式を買おうとするときの価格とは
無関係であることを覚えておこう。

株価が急激に下落したときはいつでも、
自分の戦略変更の理由を決断したり、
これが将来のための良い投資かどうかを判断しよう。

もしそうでなければ、あなたの資本に注意を払い、
見込みのある会社にあなたのお金を移していこう。




5. 過度のマージン、レバレッジをつかう

マージンとは、有価証券の購入のために借入した資金のことだ。

あなたのお金を増やすのに役立つのは確かだが、
損失もその分大きくなるという明確な欠点もある。

初心者として犯す最悪なことは、
「無料のお金」のようにみえるものに夢中になってしまうことだ。

マージンを使用した上でトレードや投資が計画通りに進まないと、
残されるのは何にもならない大きな債務だ。

クレジットカードを使って株を買うかどうか、
自分に聞いてみよう。

もちろんそんなことはしないだろう。

過度にマージンを使うことは金利は低いかもしれないが
本質的には同じことだ。

さらに、マージンを使用すると小さな価格の動きにともなう
本来よりも大きな利益と損失のために、
より密接にポジションを監視する必要がでてくる。

自分のポジションについての意思決定を下すための
時間や知識を持っていない場合、
証券会社は発生した損失を回復するために株式を売却する。

初心者はマージンの利用を控えめにするか、まったく利用しないでおこう。

そのすべての側面を理解している場合のみ利用しよう。

あなたのポジションが底値で強制的に売られてしまい、
そのポイントがマーケットの大きな転換点ということも往々にしてある。

よく知られた投資理念によれば、レバレッジは諸刃の剣だ。

いうまでもなく、利益も損失もブーストさせることができるからだ。

初心者はとくにFXにおいて、
レバレッジの程度によって目がくらむかもしれないが、
すぐに過度のレバレッジが急速に取引資本を破壊する可能性があることに気付くだろう。

50倍のレバレッジをかけている場合(これはリテールのFXでは珍しくない)、
たった2%逆行すれば資本は消滅する。



※長くなったので続きは次回執筆します。