ストキャスティックは人気のあるオシレーター系モメンタム指標だ。
一定期間の価格帯とその期間の終値とを比較する。
マーケットにおける値動きに対して敏感で、ほかのモメンタム指標よりも頻繁に上下動する。
ストキャスティックが価格に敏感な理由
価格に対するこの感度の良さは、マーケットの方向性の変化シグナルを
早めに提供することができるが多くの誤ったシグナルを提供する可能性もある(ダマシ)。
このことは期間を変更したり、ストキャスティックの値の
移動平均を使用することで低減することができる。
ストキャスティックの背後にある基本的な理論は、上昇トレンド相場では価格が概ね高値にあり(買われすぎ)、
下落トレンド相場では安値付近にあるというものだ(売られすぎ)。
%Kが%Dとして知られる3周期移動平均をクロスするとき、売買シグナルがでる。
ストキャスティックと相性の良いテクニカル指標
ストキャスティックを補完する最良のテクニカル指標は、
移動平均のクロスおよび他のオシレーター系モメンタム指標だ。
移動平均のクロスは、ストキャスティックによって与えられる
クロスオーバー取引のシグナルの補完として使われる。
短期移動平均が長期移動平均をゴールデンクロスするときには、強気相場の確認の一つとなる。
デッドクロスは弱気相場を確認する材料の一つになる。
相対強度指数(RSI)や移動平均収束拡散(MACD)などのほかのモメンタム指標も、
ストキャスティックを補完するために使えるものだ。
これらのよく使われるモメンタム指標は、
兆候を確認するためにストキャスティックと一致するシグナルとして見ることができる。