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「支出を抑え、貯蓄しなさい」 

何度も聞かされてきたことだろう。

これは個人の財政アドバイスにおいてもっとも基本的なもののひとつだ。

それには2つの理由がある。


第一に、人生におけるいくつかの物事は、
あなたが1ヶ月で稼げるよりも高いコストがかかる。

たとえば、家を買うときには少なくとも5%の前払いをする必要がある。

もし稼いだお金をすべて使ってしまったら、支払えない。


第二に、あなたはいつか、もう働きたくない、
あるいは年齢、病気、その他の要因で働けないということになる。
その日はかならず来る。

収入が止まったら、どのように生活費を支払っていくのか?


すでにこのことは知っていたと思うが、それでもなかなか、
投資や貯蓄よりも支出してしまっている自分がいるのではないだろうか。

もしそうなら、あなたのその支出の習慣が、
「本当にあなたに費やさせているもの」を知りたくはないだろうか。



機会損失
あなたは新車を買ったばかりだ。支払いはローン。月額4万円の支払いだ。

毎月少なくとも4万円の予算はある。
収入以上の暮らしはしていないので、その金額を払うことに合理的な余裕があると感じている。

しかし、その車は本当は毎月どれぐらいの費用がかかるだろうか?

ローンは借金なので利息を支払うが、それは毎月の支払いに含まれる。
あなたが見ているのは店頭価格だけなので、
実際は4万円よりもはるかに多くのコストが掛かっている。

投資や貯蓄の代わりに支出するときの機会費用を考慮していない。

使うお金があり、使い道はほぼ無限といっていいほどある。

機会費用はあなたが何かを選択するたびに直面する損失のことだ。
なぜなら、あなたはすべてのことを行うことはできないのだから。
(車を買うことと買わないことを同時に行うことはできない)

この場合、投資する代わりに費やす機会費用は潜在的に大規模なものになる。

支出すれば、そのお金でリターンを得るというチャンスはない。

しかし、投資すると、指数関数的に富を増やすことができる。

その現金を貯めたり、投資するのではなく、新車に費やすことを選択した月額4万円に話を戻そう。

これは年間48万円、5年間240万円だ。

その5年間の終わりに達すると、そこには指数関数的に価値を失った5年落ちの車と、240万円分の現金を支払った状態のあなたがいることになる。

さて、ここで5年間4万円を毎月投資したとしよう。

その年の終わり、非常に控えめに5%の収益率を仮定すると、2,703,354円となる。

言い換えれば、車に費やした金額よりも30万円以上多いということだ。



投資収益率の向上
ROI(投資収益率)を向上させるということは、
複利の力によって「支出」をもっと高額なものにしてしまう。

これは時間の経過とともにあなたの卵(投資対象)に指数関数的な影響を与える。

投資をし、最初の拠出金で利益を得ると、
その利益は今度は自分自身で利益を得てくれる。

最初の数年間で、指数関数的成長のほとんどの部分を見ることはできないが、
10年、20年、30年以上の投資を続けると、大きな利益を得ることができる。

このためには長期間にわたって投資を続けなければならず、明らかに時間が必要だ。

お金をマーケットに留めておくのが長いほど、
ポートフォリオにおける複利の利点を享受できるようになる。

これもまた、支出と投資におけるもうひとつの大きなトレードオフだ。
あなたはあなた自身を強盗し、あなたの投資対象に仕事をさせる機会をも奪っているのだ。



バランスを取る
この話は月額4万円の車の支払いというような
大きな事柄だけに適用されるんだろうと思う前に、これを考えてみて欲しい。

そう、毎日のラテのほうが重要だと。

あなたは職場のランチで1日800円使う。
ランチを買うことは朝の時間を節約し、オフィスを出るよい言い訳になる。
ランチを買うために借金しているわけでもないし、収入以上の支出でもない。
毎日800円支払えるだけの収入はあるでしょう?

5年で毎日のランチの習慣に100万円以上費やすことになる、とは考えないだろう。

もし弁当を持参すれば、ランチごとのコストを400円以下にできる。
袋詰めして差額を貯めておくと、その習慣はあなたの銀行口座に50万円以上を追加してくれる。




あなたの人生から永遠にテイクアウトランチを追放せよということではなく、
今日の素晴らしい経験をやめよということでもない。

人生は投資や貯蓄がすべてではなく、楽しむために使うことがあったっていい。

当たり前だ。ようするに、バランスを取ることが重要なのだ。

トレードオフとはそういうことだ。


人生を貯めることだけに捧げることになった
悲しい人たちの物語に加わるようなリスクは避けよう。

しかしながら、お金をすべて使ったりすることには大きな機会費用も伴うのだ。

その小さな購入や衝動買いがあなたにとって
価値があるかを慎重に検討することが賢明である。