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リセッションや景気の減速が自分の財政状況に
どのような影響を与えるかを不安に思う人は多い。

しかし、そういった不安や恐怖を鎮める、
またはまったく感じなくて済む日常の習慣があるので、
この記事では、その7つの方法を話していく。



1:緊急資金をもつ

市場の混乱時に緊急資金は最大の価値を発揮する。

そして、失職や給与削減などの憂き目に遭っても、
流動性に優れ、資金へのアクセスを容易にする。

また、現金を持っていれば、借入の信用枠のような
他のバックアップ資金源が枯渇しても問題にはならない。



2:つねに収入の範囲内で生活する

毎日の生活を収入の範囲内で暮らす習慣を作れば、
ガスや食品の価格が上がったときに借金に陥ることなく、
相殺のために別の支出を調整しやすくなる。

借金はより多くの借金を生むことを忘れてはならない。

この原則を次のレベルに引き上げるのは、
片働きよりも共働きのほうがはるかに簡単だ。

良いときには、共働き戦術は信じられないほどの金額を節約することができる。

考えてみよう。どれだけ早く住宅ローンを完済できるだろうか。
あるいは、年間で余分に400万円投資できればどれだけ早くリタイアできるだろうか?

悪いときには、一方が失職や解雇の憂き目に遭っても、
すでに1つの収入で暮らすことに慣れているので、大きな問題にはならないだろう。

貯蓄の習慣は一時的に止まってしまうが、日々の支出は普通に継続できるはずだ。



3:2つ以上の収入源をもつ

たとえあなたが素晴らしいフルタイムの仕事をしていても、
コンサルティングやAmazonでのグッズの販売など、別の収入源を持つのはよいことだ。

最近では雇用の保証が存在しないため、
複数のスモールビジネスを持つことはより多くの保障を意味する。

もし1つを失っても、少なくともあなたはまだもう1つの収入源がある。

以前と同じくらい多くの収入があるわけではないが、ちょっとした助けにはなるだろう。



4:投資は長期的視点で

市場の下落により資産が15%減った場合はどうなるだろうか?

もし売らなければ、何も失うことはない。

市場は循環的であり、長期的には、高値で売る機会がたくさんある。

実際、市場が下落したときに買うと、あとで自分自身に感謝することになるだろう。

というわけで、リタイアする年齢に近づいたら、以下を確実にしておこう。

十分な流動資産をもち、期日にリタイアできるだけの低リスク投資をし、
そしてポートフォリオの株価が回復する時間を与えることだ。

忘れてはならないのは、65歳で退職金のすべてが必要なわけではないということだ。

65歳のときに市場は暴落しているかもしれないが、
70歳までには日はまた昇っているかもしれない。



5:リスク耐性に正直になる

たしかに投資のグルと呼ばれる人たちは、
特定の年齢層の人々は特定の方法で配分したポートフォリオを持つべきだと主張している。

しかし資産が15%減少し、まだその年が終わっていないにも関わらず
夜も眠れないということであれば、アセットアロケーションを変える必要があるだろう。

投資とは本来、パニックではなく、財政的な安心感を提供するものだ。

とはいっても - 市場が下落している間に何も売らなければ、
含み損を塩漬けしてしまうのでは?

心配はない。市場環境が改善するときは、株式の一部を債券にするか、
リスキーな小型株を変動の少ないブルーチップ銘柄にかえるときだ。

余裕資金があり、市場が下落している間に資産配分を調整したい場合は、
一時的に安くなっているバリュー株式に投資して利益を得ることができる。

とにかく、投資の意思決定が貧弱になる可能性があるので、
リスク許容度を過大評価しないように注意するべきだ。

たとえ株式80%、債券20%のポートフォリをもつ”べき”とされる年齢であっても、
市場が下がったときに売却すれば、投資アドバイザーが意図するリターンは決して得られない。

これらの資産配分の提案は、”乗車し続けられる”人のためのものなのだ。



6:投資を多様化する

すべてのお金を一カ所に集中させなければ、損失を軽減することになり、
市場の落ち込みを乗り切るのが精神的に容易になる。

もしあなたが家を所有しており、貯蓄口座を持っている場合、
すでに多様化は始まっていることになる:不動産と、現金だ。

特に、強く相関しない投資ペアのポートフォリオを構築するとよい。

株式と債券のように、一方が上がればもう一方が下がるような投資ペアだ。



7:信用スコアを高く保つ

信用市場が逼迫しているときに、住宅ローン、クレジットカード、
その他のタイプの融資の承認を得る人は、信用スコアの高い人ということになる。

請求書を期日に支払う、一番古いクレジットカードを有効にしたままにする、
債務と利用可能なクレジットの比率を低く保つことなどは、
クレジットスコアを高く保つの寄与する。



これらの習慣についてもっとも大切なことは、景気後退のときに助けになるだけでなく、
たとえ市場で何が起こっていようとも、あなたの助けになるということだ。

以上7つの財務戦略を実行していくと、景気後退があなたの財務状況に
大きな影響を及ぼす可能性はかなり低くなる。

ぜひ取り入れてみてほしい。