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投資の超有名な格言の1つに「卵は1つのカゴに盛るな」というものがある。

卵を1つのカゴに盛ると落としたときに全部割れてしまうかもしれないから、複数のカゴに盛っておこうね、という意味だ。


投資の初心者にはよく分散投資が勧められる。

マネー本や投資セミナーなどでは「分散しましょう」がお決まりの文句だ。


これは、リスクを分散させるために、全財産を1つの投資対象に突っ込むのではなく、複数に分散しましょうということだ。

1つの投資対象といってもローリスクな対象1つではなく、ハイリスクな対象1つじゃダメだよ、と言っている。

ハイリスクとローリスクを組み合わせれば、リスクは減りますということだ。


分散投資の原理はたしかにそのとおり。


リスク·リターンの異なる複数の商品を組み合わせれば平準化される。




散投資したらまったく儲からない

説明不要だと思うが、リスクが減るということはリターンも減る。

投資で資産を殖やしたいのに、少ないリターンで満足なのか?



いつの時点で、いくら欲しいのか、で投資のスタンスは変わってくる。



初心者には分散投資がおススメとかそういう話ではないのだ。


ただ、世の中どうしたいのかわからないままなんとなく投資している人が多いのも事実だ。



以前、ある人から「投資を始めたいのだが何を買えばいいか」と相談をいただいたことがある。

投資額は500万ほどで、これをいくらにしたいのか聞いたところ、3000万くらいにはしたい、ということだった。


ザックリと、


6倍にするのは容易ではない。ゼロになってもいいなら6倍の方法はある。覚悟があるならやってみてもいいのではないか」


とアドバイスをしたところ、同席していた人が、「それは間違いだ」と言ってきた。



そして、ポートフォリオ理論を披露しはじめた(もちろん卵もね)。

ぼくは、この人にいくら投資しているのか聞いたところ、「200万円」だと。


「え?それだけ?」


もちろん、「え?それだけ?」などとは言っていない。

ましてや「貧乏人が分散投資とかぬかすな!」と罵詈雑言してもいない。


が、よ~く考えてみてほしい。


今の世界状況で、分散投資で得られる利回りなど多く見積もっても12%だ。

この人は1ヶ月2000円欲しいがために投資しているのか?

そんなわけはない。もしそうならアルバイトを2時間するべきだ。



一体投資の目的は何なのか?



たとえば、最初は貯金では殖やせないと思い、投資するために頑張って200万円貯めたとする。

いざ貯まったらこの200万円をやっぱり失いたくない、と思ったのならそれはそれで大切に取っておけばよい。


しかし、初心を忘れておらず、投資で殖やすぞという覚悟があるのなら、ここは一発賭けるのが筋だ。


そうでなければ何のための200万円作ったんだよ!となる。この期に及んで分散投資など、覚悟の上生まれた200万円が浮かばれない。


自分があまりお金持ちではないと思うなら、そしてそれでも投資でお金を殖やしたいと思うなら分散投資などと寝言を抜かしている場合ではないのだ。

とはいっても、さっきのような人はゴロゴロいて、この手の人は銀行預金くらいの利回りしかなくても投資理論をかじって満足、投資をしている自分に酔って満足なので、目的など説いても無駄なのだが。



散投資が有効なのは金持ちだけ

さて、世の中でこの分散投資をすべき人は一体だれなのか?


簡単にいえば金持ちだ。


金持ちは資産がさらに何倍にもなれば、それはそれで喜ぶだろうが、それよりも優先順位が高いことがある。



減らさないことと(多少は減っても大丈夫。何せ金持ちだから)、その資産が生み出す配当で食べていくことだ。



運用する絶対額が大きいため、1%でも十分だ。

金持ちはマネー雑誌も読まないだろうし、投資セミナーにも行かないだろう。

で、誰に言われるわけでもなく、勝手に分散投資をしている。


彼らこそ目的がハッキリしているのだ。


これからお金持ちになりたい、または金持ちでなくても老後の資金くらいは用意したい、という人、あなたには分散投資など邪魔にこそなれ、役には立たない。